宮古上布
宮古上布
名称: | 宮古上布 |
ふりがな: | みやこじょうふ |
芸能工芸区分: | 工芸技術 |
種別: | 染織 |
認定区分: | 保持団体認定 |
指定年月日: | 1978.04.26(昭和53.04.26) |
解除年月日: | |
指定要件: | 一 すべて苧麻を手紡ぎした糸を使用すること。 二 絣模様をつける場合は、伝統的な手ゆいによる技法又は手くくりによること。 三 染色は、純正植物染であること。 四 手織りであること。 五 洗濯(仕上げ加工)の場合は、木槌による手打を行い、使用する糊は、天然の材料を用いて調製すること。 |
備考: | |
解説文: | 宮古上布は、一六三七年に人頭税として上納布に定められて以来、きわめて精巧な織物であることが要求され、その技術伝統が今日に至るまで継承されて宮古上布を性格づけているとみることができる。宮古上布は苧麻繊維を糸とする織物で、越後上布・小千谷縮【おじやちぢみ】(昭和三十年指定)と並んで古来上布の代表的存在であり、高度の技術伝承をしている苧麻布は、この二者が現存しているのみである。 製作形態は、苧麻の手紡糸つくり、藍染、機織り、洗濯(仕上げ加工)、ぬき(補修)等の分業制になっており、それぞれ専門の技術者が高度の技術を伝承している。これらの技法は、雪国における上布製作とはまた別に、高温高湿度地帯における製作技法の特質を具えており、特に手紡ぎにみられるように純度の高い古風な手仕事でありながら今日に至るまで技術を伝承している点、きわめて貴重である。 |
宮古上布
宮古上布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/03 23:06 UTC 版)
宮古上布(みやこじょうふ)は、沖縄県宮古島市の宮古島で生産される上布と呼ばれる麻織物の一種である。
注釈
出典
- ^ a b c d “宮古上布”. 「染と織」地域別辞典. 一般財団法人民族衣裳文化普及協会. 2019年12月3日閲覧。
- ^ “宮古・越後上布など展示、市博物館が新収蔵品展”. 宮古新報. (2013年10月24日)
- ^ “宮古島市伝統工芸品センター”. 宮古島市伝統工芸品センター. 2019年12月3日閲覧。
- ^ “【国選定:選定保存技術】苧麻糸手績み~ちょまいとてうみ~”. 宮古島市教育委員会. 2019年12月3日閲覧。
- ^ “【国指定:工芸技術】宮古上布~みやこじょうふ~”. 宮古島市教育委員会. 2019年12月3日閲覧。
- ^ a b c d e “宮古上布とは”. 宮古織物事業協同組合. 2019年12月3日閲覧。
- ^ “【市指定:有形民俗】真屋御嶽~まやうたき~”. 宮古島市教育委員会. 2019年12月7日閲覧。
- ^ “【美ぎスマ】優秀な人物誕生/下地地区洲鎌集落”. 宮古毎日新聞. (2017年7月29日)
- ^ “稲石の功績たたえる/稲石祭 関係者集い継承誓う/宮古上布の価値再確認”. 宮古毎日新聞. (2019年12月1日)
- ^ “貢納布のゆくえ ~どのように使われたのだろうか~”. 沖縄県立博物館・美術館. 2019年12月7日閲覧。
- ^ “各地でブンミャー復活 手績みの技が人間国宝に 今月16・17日に初の展示会”. 宮古毎日新聞. (2006年12月3日)
宮古上布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/03 02:50 UTC 版)
沖縄県宮古列島の宮古島で生産される。重要無形文化財。手績みの苧麻糸によって作られる錆色(青色)の織物。甘藷で作った糊をつけ、砧で打ってロウを引いたような光沢ができることが特徴。薩摩藩を通じて流通したことから薩摩上布とも。江戸時代薩摩藩の琉球王国支配下では、人頭税の上納品にもなった。
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