近江上布とは? わかりやすく解説

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近江上布

【工芸品名】
近江上布
【よみがな】
おうみじょうふ
【工芸品の分類】
織物
【主な製品】
着物地、帯、婦人服
【歴史】
愛知川豊かなと高い湿度といった環境や、近江商人活躍等により、この地方では鎌倉時代から麻織物発展しました江戸時代には、琵琶湖東岸彦根市辺り支配していた彦根藩振興によりさらに発展し安定した地場産業となりましたその頃から染め技術大きく進歩し、近江上布独特の上品な絣模様生まれました
【主要製造地域】
滋賀県
【指定年月日】
昭和52年3月30日
【特徴】
近江上布は、「緯糸絣」と「経緯併用絣」があります緯糸絣は主に緯糸羽根巻にして「型紙捺染かたがみなっせん)」を行いますまた、経緯併用絣は両糸に「押捺染(くしおしなっせん)」をし、経糸と緯糸の絣を合わせながら織るので最高級となります。麻は、水気良く吸うので、身に付けると涼しく爽やかな着心地です。

上布

(近江上布 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/02 03:29 UTC 版)

上布(じょうふ)は、細い麻糸大麻苧麻)を平織りしてできる上等な麻布[1] 。過去に幕府などへ献上、上納された[1]。縞や絣模様が多く、夏用和服に使われる。


  1. ^ a b 上布(コトバンク)ブリタニカ国際大百科事典小項目事典、世界大百科事典第2版
  2. ^ a b c d e 吉田真一郎「近世日本麻布考」 『日本の自然布』平凡社、2003年、57-81頁。ISBN 4-582-94461-2 
  3. ^ 吉岡幸雄「越後上布」 『日本の自然布』平凡社、2003年、90-93頁。ISBN 4-582-94461-2 
  4. ^ a b 122.八重山上布”. 石垣島の風景と歴史. 石垣市教育委員会. 2019年12月7日閲覧。
  5. ^ “「海晒し」八重山上布鮮やか”. 沖縄タイムス. (2019年4月21日). https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/412063 
  6. ^ a b c d 長崎厳 『絣』小学館、1993年、142頁。 
  7. ^ a b 川村隆一「近江上布」『繊維学会誌』第61巻第9号、2005年、 249-252頁、 doi:10.2115/fiber.61.P_249NAID 130004433795
  8. ^ a b c d e f g h 吉田真一郎「晒布産地にみる苧麻糸と大麻糸の使い分け」『はた』第16巻、2009年3月31日、 88-97頁、 NAID 110007088011
  9. ^ a b 【近江の麻 近江上布】清らかな湧水、そして先人の高い技術が育んできた最高級の麻織物”. 地元びいき (2016年10月21日). 2018年4月1日閲覧。
  10. ^ 東吾妻郡教育委員会 (2014年1月16日). “【群馬県】古代より綿々と伝えられてきた伝統技術 岩島麻保存会”. 地元びいき. 2017年10月1日閲覧。
  11. ^ 後藤捷一、辻合喜代太郎 『日本伝統織物集成』株式会社 日本図書センター、2011年6月30日、108頁。 
  12. ^ 後藤捷一、辻合喜代太郎 『日本伝統織物集成』株式会社 日本図書センター、2011年6月30日、108頁。 
  13. ^ a b c d e 福島寛子 (2015年3月). “奈良晒の伝承の形と未来への展望‐伝えるということ - 芸術教養学科WEB卒業研究展”. 京都造形芸術大学通信教育部. 2018年3月25日閲覧。
  14. ^ 吉野の山守が案内する山と森から生まれる奈良のものづくり。 Part2:大麻の伝統文化と奈良晒(ならざらし)”. COLOCAL (2014年2月25日). 2017年10月10日閲覧。
  15. ^ なつそひく―麻 せんぐう館 平成28年度企画展示”. せんぐう館. 2017年9月7日閲覧。
  16. ^ a b c d e 『月刊染織』第16号、1982年7月、 8-27頁。
  17. ^ 関家正達 『麻織物製造法と其の実例』麻織物普及刊行会、1938年。 
  18. ^ “高級麻織物高宮布の謎見えた 大麻・苧麻を使い分け”. 朝日新聞: p. 滋賀朝刊23面. (2007年7月12日) 


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近江上布

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/03 02:50 UTC 版)

上布」の記事における「近江上布」の解説

滋賀県湖東地方生産される。かつて近江商人によって日本各地流通した古く高宮布とか高宮細美(たかみやさいみ)と呼ばれた近江晒(野洲晒)は古く白搗きによって行われたが、後に薬品による晒に代わった。明治時代には産業構造激動し高宮布生産途絶えることになっていったが、愛知県神崎郡(現・愛荘や東近江)に移行し技術革新なども経て昭和30年代には)近江上布として発展した。近江上布では仕上げ工程に、鈴鹿山脈からの豊富な湧水使われる

※この「近江上布」の解説は、「上布」の解説の一部です。
「近江上布」を含む「上布」の記事については、「上布」の概要を参照ください。

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