命名権とは? わかりやすく解説

めいめい‐けん【命名権】

読み方:めいめいけん

ネーミングライツ


命名権(めいめいけん)(naming right)

球技場などの施設に名前をつける権利

サッカー場野球場などのスポーツ施設で、所有者がその施設に名前をつける権利売却し、命名権を買い受けたスポンサー企業自社商品などの名前を入れることができる。

アメリカではスポーツ施設建設運営必要な資金調達するため、命名権の売却経営におけるひとつの手法として定着している。一方日本では、「読売ジャイアンツ」のようにオーナー会社の名前が使われることはあっても、他社使わせることは過去に例を見なかった。

命名権を買い取る企業の側には、施設の名前に自社商品サービスなどを使うことで、知名度アップさせるという広告宣伝役割がある。

東京都調布市にあるJリーグ東京スタジアムは、命名権の売却によって、今年3月から「味の素スタジアムになったばかり。同スタジアム所有する東京スタジアム社は、5年契約で「味の素」社から12億円を受け取ることにした。

また、神戸市所有するグリーンスタジアム神戸」は、命名権の売却によって、今シーズンから「Yahoo!BBスタジアム」になる。こちらは2年契約で2億円。

(2003.03.24更新


命名権

ネーミング・ライツ(命名権)

ネーミング・ライツ(命名権) naming rights

命名権という。スポーツ施設などにスポンサーとなる企業名ブランド名などを付け権利施設所有者が命名権を企業など販売することで、施設の建設運営維持資金を得ることができる。施設使用料だけに頼らず安定的な収集を得る方法として、米国ではさまざまなスポーツスタジアムが命名権を導入しており、日本でも導入するスポーツ施設増加している。

命名権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 12:04 UTC 版)

命名権(めいめいけん)は、人間や事物、施設キャラクターなどに対して命名することができる権利である。1990年代後半以降、スポーツ文化施設等の名称に企業名を付けることがビジネスとして確立した。ネーミング・ライツ英語:Naming Rights)とも呼ばれる。科学の世界においても、新発見の元素天体に対して発見者が、生物学名は記載者が、それぞれ命名権を持つ慣習がある。


注釈

  1. ^ 命名権を導入していない両国国技館福岡国際センターと扱いを統一する目的もある。
  2. ^ 球団運営法人自体は、広島相互銀行→広島総合銀行→もみじ銀行をメインバンクとしている。

出典

  1. ^ 田中 1964, p. 13.
  2. ^ 田中 1964, pp. 13–14.
  3. ^ 大村 2010, p. 107.
  4. ^ 井戸田 2003, p. 150.
  5. ^ a b 井戸田 2003, p. 151.
  6. ^ 前田, 本山 & 浦野 2017, p. 176.
  7. ^ a b 井戸田 2003, p. 152.
  8. ^ 井戸田 2003, pp. 155–156.
  9. ^ 田中 1964, p. 15.
  10. ^ 水野由多加「ネーミングは広告である : ネーミングライツの意義と公共性」『都市問題』第114巻第1号、2023年1月1日、54–63頁、doi:10.32286/00027809 
  11. ^ 京都会館命名権、ロームに 公募せず売却、市会委紛糾 2011年2月8日 京都新聞
  12. ^ NHK放送ガイドライン2015 (PDF) . 日本放送協会, pp.21-23, 2018年7月24日閲覧。
  13. ^ https://ci.nii.ac.jp/naid/120006368708/ 水野由多加(2017)「ネーミングライツ(命名権)についての断章」『関西大学社会学部紀要』49(1), 205-217. https://ci.nii.ac.jp/naid/120006624697  同(2018)「ネーミングライツ(命名権)についての断章(続)」『関西大学社会学部紀要』50(1), 61-74.
  14. ^ 正平調 - 神戸新聞2011年2月28日
  15. ^ 京都市美術館 命名権募集 19年度リニューアル開館 50年で50億円 /京都[リンク切れ] 毎日新聞 2016年9月6日
  16. ^ 京都市美術館 京都市○○○美術館? 命名権売却先を募集 市、50年50億円希望/「公共の文化財」異論も 毎日新聞 2016年9月30日
  17. ^ 命名権を売却、「京都市京セラ美術館」に 総額50億円 - 朝日新聞、2016年10月7日
  18. ^ 八王子市:命名権売却「オリンパスホール」好調だが… - 毎日新聞2011年11月17日
  19. ^ a b c 徹底研究 札幌ドーム<6> - 読売新聞北海道発2011年12月22日
  20. ^ 「鳩サブレー海岸」にはしません 豊島屋、命名権購入も名前はそのままに - ハフィントンポスト・2014年5月15日
  21. ^ 呉市に「鶴岡一人記念球場」 呉二河球場の愛称に名将の名 - スポニチアネックス、2019年4月26日、19時16分配信。
  22. ^ 鈴鹿のシケインがネーミングライツで名称変更,オートスポーツ,2014年3月1日
  23. ^ 鈴鹿サーキット、武蔵精密工業と二輪用シケインのネーミングライツ契約を締結,オートスポーツ,2018年4月12日
  24. ^ 「明治神宮野球場 ヒップバーシート」名称変更のお知らせ - 東京ヤクルトスワローズ
  25. ^ 2022-23シーズンオフィシャルスポンサー新規契約締結のお知らせ レバンガ北海道 2022年10月25日
  26. ^ 中国、政権交代で列車名も変更 「和諧」が「聯通」に
  27. ^ [1]
  28. ^ Bリーグ初!レバンガ北海道ホームゲームにおける「タイムアウトネーミングライツ」契約のお知らせ レバンガ北海道 2022年10月13日
  29. ^ BCリーグ命名権(ネーミングライツ)について - BCリーグニュース(2014年2月25日)
  30. ^ ターキッシュ エアラインズとネーミングライツパートナー契約』(プレスリリース)日本プロバスケットボールリーグ、2014年9月25日http://bjleague.livedoor.biz/archives/51961110.html 
  31. ^ 明治安田生命保険相互会社とJリーグタイトルパートナー契約を締結』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2014年12月16日http://www.jleague.jp/release/article-00006256/2016年2月11日閲覧 
  32. ^ リーグ名変更について - 関西独立リーグ(2020年5月1日)
  33. ^ 【一般財団法人さわかみ財団様とネーミングライツ契約締結(継続)】 - 関西独立リーグ(2021年4月1日)2021年4月1日閲覧。
  34. ^ 九州アジアリーグ公式サイト(2021年9月13日閲覧)
  35. ^ (短信)BC新潟、新球団名発表 オイシックスが命名権日本経済新聞2023年10月27日 2:00
  36. ^ 2軍参入ハヤテの球団略称は「くふうハヤテ」命名権取得した会社代表の穐田誉輝氏の妻は菊川怜日刊スポーツ2024年1月16日19時2分
  37. ^ 『よみがえれ!ライオンズ 第一部 揺れる球団⑦ 【幻影】“市民球団”カープが証明 船頭多くして崩壊』 - 西日本スポーツ・1978年10月3日。
  38. ^ 富山GRNサンダーバーズ命名権発表のお知らせ 富山GRNサンダーバーズ公式サイト 2015年2月26日配信
  39. ^ 株式会社滋賀ユナイテッドのネーミングライツパートナー契約締結のお知らせ”. ベースボール・チャレンジ・リーグ (2019年1月15日). 2019年11月2日閲覧。
  40. ^ 「ごまたまご歩道橋」…!? 名古屋に“愛称付き”の歩道橋が一番多い理由とは? - BIGLOBEニュース2021年6月21日
  41. ^ 歩道橋ネーミングライツパートナー事業について”. 名古屋市緑政土木局. 2021年3月17日閲覧。
  42. ^ 各種機能のネーミングライツ - KinagaCMS8”. KinagaCMS8. 2022年6月1日閲覧。
  43. ^ (日本語) 【衝撃の名前】革命的新ビジネス!!命名権オークション開廷!!!, https://www.youtube.com/watch?v=8zI9491VMY0 2022年9月15日閲覧。 
  44. ^ (日本語) このチャンネルの命名権オークションを開催します。, https://www.youtube.com/watch?v=2ndzcwXWEoM 2022年9月15日閲覧。 
  45. ^ (日本語) このチャンネルの名前が決定しました。, https://www.youtube.com/watch?v=-fu9WpkYdws 2022年10月25日閲覧。 
  46. ^ “経営苦境の札幌ドーム 年間2億5000万円で命名権募集”. 北海道新聞社. (2024年1月9日). https://www.doshinsports.com/article_detail/id=13417 2024年2月26日閲覧。 
  47. ^ a b 市有施設の命名権者(ネーミングライツスポンサー)を募集について - 伊那市(2017年9月1日)



命名権(ネーミングライツ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 00:59 UTC 版)

ヤフー (企業)」の記事における「命名権(ネーミングライツ)」の解説

神戸総合運動公園野球場2004年度まで Yahoo!BBスタジアム の命名権を所有福岡ドーム2005年度から命名権を取得2012年まで福岡Yahoo!JAPANドーム2013年から福岡ヤフオク!ドーム2020年2月29日から福岡PayPayドームふくおかペイペイドーム)の呼称使用

※この「命名権(ネーミングライツ)」の解説は、「ヤフー (企業)」の解説の一部です。
「命名権(ネーミングライツ)」を含む「ヤフー (企業)」の記事については、「ヤフー (企業)」の概要を参照ください。


命名権(ネーミングライツ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 11:36 UTC 版)

横浜国際総合競技場」の記事における「命名権(ネーミングライツ)」の解説

横浜市2003年から、新横浜公園各施設について命名権のスポンサー企業募集していた。2004年10月7日、市は日産自動車5年総額23億5,000万円条件契約合意し、翌2005年3月1日から、公園内にある3施設横浜国際総合競技場小机競技場、スポーツコミュニティプラザ)の呼称それぞれ日産スタジアム」「日産フィールド小机」「日産ウォーターパーク」とすることが決まった。市はこの命名権売却により、年間4 - 5億円にのぼる維持費赤字解消試みた一方日産本社機能2010年までに (これまでの東京都中央区から)横浜市中心部みなとみらい地区移転するため、命名権の取得によって、総合競技場ホームとする横浜F・マリノスとの相乗効果による地域密着アピール狙った2009年8月日産自動車2010年3月以降新規契約進捗状況について「厳し経営環境により、現在の契約金額では(契約を)更新できない」と発表した。市は同年9月から命名権のスポンサー募った〆切りまでに応募した団体・企業がなかった為、同年10月下旬より契約希望額を9月時に提示していた半額である(年間1億5千万円に引き下げて公募行った結果11月25日日産自動車が再公募参加したことを明らかにした。他に公募参加した企業はなく、従来契約の終了日の翌日に当たる2010年3月1日横浜市日産自動車年額1億5000万円3年契約新たに交わし、「日産フィールド小机」「日産ウォーターパークとともに日産スタジアム」の名称が継続されるになったその後契約延長により同名称が継続されている。 2015年12月2日横浜市日産自動車2016年3月以降の命名権を5年契約更新することを明らかにした。契約期間2021年2月28日までで、契約金額は従来と同じ年額1億5000万円。 なお、国際サッカー連盟 (FIFA) やワールドラグビー (WR)などによる「クリーンスタジアム規定適用される場合は、スタジアム名のみならず周辺地域基本的に新横浜公園区域内)についても命名権名称はじめとするスポンサー名称除外される措置が執られる。

※この「命名権(ネーミングライツ)」の解説は、「横浜国際総合競技場」の解説の一部です。
「命名権(ネーミングライツ)」を含む「横浜国際総合競技場」の記事については、「横浜国際総合競技場」の概要を参照ください。


命名権(ネーミングライツ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 22:43 UTC 版)

味の素」の記事における「命名権(ネーミングライツ)」の解説

以下の3つの施設の命名権(ネーミングライツ)を取得している。 「味の素スタジアム東京スタジアム東京都調布市に対して命名当初契約は、2003年平成15年3月1日から2008年平成20年2月29日までの5年間、総額12億円(2.4億円/年)。 延長契約は、2008年平成20年3月1日から2014年平成26年2月28日までの6年間、総額14億円(約2.3億円/年)。 屋外競技場として日本初命名権導入例。 サブグラウンドの命名権も併せて取得しており「アミノバイタルフィールド」の名称が付けられている。また付随する広場にも「ブレンディ広場」「アジパンダ広場」の呼称付けられた。 但し、開催会場の命名権行使禁止クリーンスタジアム規定)されているFIFA国際サッカー連盟主催サッカー国際試合FIFAワールドカップ大陸予選など)開催日前後は、本会場及びサブグラウンドの名称が全て正式名称戻される。 「味の素ナショナルトレーニングセンターナショナルトレーニングセンター中核拠点施設東京都北区に対して命名契約期間2009年平成21年5月11日から4年間。 消費税除いた契約金額は、1年あたり8千万円、4年総額で3億2千万円。 国立施設として日本初命名権導入例。 「味の素フィールド西が丘国立西が丘サッカー場東京都北区に対して命名契約金額は、2012年平成24年5月1日から5年間、契約金7500万円

※この「命名権(ネーミングライツ)」の解説は、「味の素」の解説の一部です。
「命名権(ネーミングライツ)」を含む「味の素」の記事については、「味の素」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「命名権」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「命名権」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「命名権」の関連用語

命名権のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



命名権のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
時事用語のABC時事用語のABC
Copyright©2024 時事用語のABC All Rights Reserved.
広告転職.com広告転職.com
Copyright(C) 2024 Total Brain co., ltd. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの命名権 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのヤフー (企業) (改訂履歴)、横浜国際総合競技場 (改訂履歴)、味の素 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS