僥倖
読み方:ぎょうこう
「僥倖」とは、思いがけない幸運を意味する表現。
「僥倖」という言葉は日常的に使われることは少ないが、福本伸行による日本の漫画「賭博黙示録カイジ」では、幾度となく生き残りをかけた勝負に挑む主人公カイジのセリフ「僥倖っ…!なんという僥倖っ…!」などのように使われている。「僥倖」は、「願ってもかなわないような幸せ」や「想像もしていなかった幸運」に巡りあったことを伝える時などに用いられる。また、差し迫った状況で「思いがけない幸運」や「偶然の幸運」を願う場面で「僥倖を待つ」などのように使われることが多い。
「ぎょうこう」と読む漢字に「暁光」「行幸」があるが、「暁光」は明け方を意味する暁の空の光のことである。「行幸」は、天皇が外出することを指し「みゆき」とも読まれる。目的地が複数ある場合は「巡幸(じゅんこう)」、天皇と皇后が一緒に外出することを「行幸啓(ぎょうこうけい)」という。「暁光」「行幸」は、「僥倖」と同じ読みではあるが、意味が全く異なるため文字入力する際の変換ミスには注意が必要である。
「僥倖」と同じような意味合いの言葉として、思いがけなく訪れた幸運を意味する「零れ幸い(こぼれざいわい)」、予想もしていない幸運が舞い込むことを意味する「棚から牡丹餅」、意外な幸運や想像もしていなかった幸運を意味する「勿怪の幸(もっけのさいわい)」などがある。
「倖」は、「人」と「幸」から成り立つ。「幸」は罪人の手にはめる「手かせ」を表している。「倖」は、「手かせをはめられることを免れて幸い」ということから「思いがけない幸せ」「幸運」という意味を持つ。
「僥倖」は、高いという意味の「僥」と、幸運という意味の「倖」が組み合わさることで「崇高な幸せ」となり、転じて「思いがけない幸運」「偶然に得られた幸せ」という意味になった。
「圧倒的」には、他とは比べ物にならないくらい勝っていることや非常に優れているという意味がある。「圧倒的僥倖」とは、他に比べられるものがない程の、「思いがけない幸運」「思いがけず訪れた幸運」という意味を表す。
「極み」は、この上もないことを意味する表現であることから、「僥倖の極み」は、この上ない偶然に得られた幸運、または、この上もないほどの思いがけない幸せが訪れたさまを表す。
「僥倖です」は思いがけない幸運を得たさまを意味する表現。
例文
・友達の付き合いで行ったオーディションで合格するとは!まさに僥倖です。
・調子がよくなかった試合で、記録を更新できて僥倖です。
・究極のピンチから救ってくれた先生に出会えて僥倖です。
・以前から欲しかったレコードは既に廃盤になっていたが、偶然旅先で見つけて手に入れることができた。僥倖です。
・自分がアイデアを出した商品が、思いがけず大ヒット。僥倖です。
「僥倖」とは、思いがけない幸運を意味する表現。
「僥倖」とは・「僥倖」の意味
「僥」は、音読みで「ぎょう」、訓読みでは「ねがう」「もとめる」と読み、「願う」という意味を持つ。「倖」には「思いがけない幸い」という意味がある。そこから、「僥倖」は「思いがけない幸運」や「偶然に得た幸せ」という意味を表す。また、「幸運が訪れることを願う」という動詞的な意味も併せ持つ。「僥倖」という言葉は日常的に使われることは少ないが、福本伸行による日本の漫画「賭博黙示録カイジ」では、幾度となく生き残りをかけた勝負に挑む主人公カイジのセリフ「僥倖っ…!なんという僥倖っ…!」などのように使われている。「僥倖」は、「願ってもかなわないような幸せ」や「想像もしていなかった幸運」に巡りあったことを伝える時などに用いられる。また、差し迫った状況で「思いがけない幸運」や「偶然の幸運」を願う場面で「僥倖を待つ」などのように使われることが多い。
「ぎょうこう」と読む漢字に「暁光」「行幸」があるが、「暁光」は明け方を意味する暁の空の光のことである。「行幸」は、天皇が外出することを指し「みゆき」とも読まれる。目的地が複数ある場合は「巡幸(じゅんこう)」、天皇と皇后が一緒に外出することを「行幸啓(ぎょうこうけい)」という。「暁光」「行幸」は、「僥倖」と同じ読みではあるが、意味が全く異なるため文字入力する際の変換ミスには注意が必要である。
「僥倖」と同じような意味合いの言葉として、思いがけなく訪れた幸運を意味する「零れ幸い(こぼれざいわい)」、予想もしていない幸運が舞い込むことを意味する「棚から牡丹餅」、意外な幸運や想像もしていなかった幸運を意味する「勿怪の幸(もっけのさいわい)」などがある。
「僥倖」の読み方
「僥倖」は、「ぎょうこう」と読む。「僥倖」の語源・由来
「僥倖」の「僥」には「もとめること」「願うこと」という意味がある。「僥」は、「人」と「堯」から成り立ち「堯」には「気高い」という意味がある。「堯」は、土が高く盛られた象形である「垚」と、人の上に線が引かれた「兀」で成り立つ会意文字である。高く持った土を担ぐ人、あるいは人より高い土台を表し、そこから「気高い」「高い」「崇高」という意味になった。なお、「尭」は「堯」の略字である。「倖」は、「人」と「幸」から成り立つ。「幸」は罪人の手にはめる「手かせ」を表している。「倖」は、「手かせをはめられることを免れて幸い」ということから「思いがけない幸せ」「幸運」という意味を持つ。
「僥倖」は、高いという意味の「僥」と、幸運という意味の「倖」が組み合わさることで「崇高な幸せ」となり、転じて「思いがけない幸運」「偶然に得られた幸せ」という意味になった。
「僥倖」の熟語・言い回し
圧倒的僥倖とは
「圧倒的」には、他とは比べ物にならないくらい勝っていることや非常に優れているという意味がある。「圧倒的僥倖」とは、他に比べられるものがない程の、「思いがけない幸運」「思いがけず訪れた幸運」という意味を表す。
僥倖の極みとは
「極み」は、この上もないことを意味する表現であることから、「僥倖の極み」は、この上ない偶然に得られた幸運、または、この上もないほどの思いがけない幸せが訪れたさまを表す。
僥倖ですとは
「僥倖です」は思いがけない幸運を得たさまを意味する表現。
例文
・友達の付き合いで行ったオーディションで合格するとは!まさに僥倖です。
・調子がよくなかった試合で、記録を更新できて僥倖です。
・究極のピンチから救ってくれた先生に出会えて僥倖です。
・以前から欲しかったレコードは既に廃盤になっていたが、偶然旅先で見つけて手に入れることができた。僥倖です。
・自分がアイデアを出した商品が、思いがけず大ヒット。僥倖です。
僥倖
別表記:ぎょうこう
「僥倖」とは、「思いがけない幸運」や「意図せず体験する良いこと」といった自らが追い求めていないにもかかわらず訪れる幸せのことを意味する表現。
「僥倖」とは、「思いがけない幸運」や「意図せず体験する良いこと」といった自らが追い求めていないにもかかわらず訪れる幸せのことを意味する表現。
「僥倖」の読み方
「僥倖」は「ぎょうこう」と読む。「僥」は音読みで「ギョウ」と読み、訓読みで「もとめる」や「ねがう」と読む。「倖」は音読みで「コウ」と読み、訓読みで「さいわ(い)」「へつら(う)」と読む。「僥倖」の例文
・彼女が突然私を呼び出して、私にプロポーズをしたのは、本当に僥倖だった。・客観的にみれば天地がひっくり返るほどの僥倖にもかかわらず、彼は自分の人生を嘆いている。・私が彼女を見つけることができたのは僥倖だった。・長期休暇を取ることができる環境が備わっていたのは、本当に僥倖だった。・僥倖に恵まれ、私は彼女と仲直りすることができた。「僥倖」の英語訳
単純に「luck」や「good fortune」と訳すこともできるが、より「意図しない幸運」を意識するのであれば予期していないという意味の「unexpected」を用いて「an unexpected piece of good luck」と表現する。また、「bonanza」という英単語は「たなぼたの」「予期しない大当たり」という意味を持つため同様に使うことが出来る。ぎょう‐こう〔ゲウカウ〕【×僥×倖】
僥倖
僥倖
僥倖
「僥倖」の例文・使い方・用例・文例
- 僕が合格したのは僥倖です.
- 僥倖をたのむな.
- 彼の成功は僥倖だ
- 彼の成功は僥倖だと言う人がある
- 僥倖で成功する
- 僥倖にも及第しました
- これはまったく僥倖だ
- なんという僥倖だろう
- 僥倖を頼むのは悪い
- 僥倖にまかせる
- 僥倖にまかしてやってみよう(万一を僥倖せん、一か八かやってみよう、当たって砕けろ)
- 万一の僥倖
- 万一の僥倖を頼んでやってみた
- 天地間に僥倖などというものはあるものではない
- 世人は彼の成功を僥倖に帰す
- 宇宙間に僥倖などというものはあるものでない
- (万一の)僥倖を当てにして試験を受けてみた
- 彼の成功はいくぶんか僥倖だ
- 彼の成功はいくらか僥倖がある
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