ワイドショー化の具体例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 22:07 UTC 版)
類型内容芸能人の起用 欧米、アジア、中東主要国のテレビ局にてニュースキャスターはアンカーマン制を採用し、主に報道記者、局アナウンサーが担当しているが、2000年以降、夕方のニュース番組及びプライムタイムの番組のキャスターにニュースの知識において専門外である、アイドル及び俳優、女優のキャスター起用が増えた。タレントの報道番組のキャスターの走りは、サンデープロジェクト(テレビ朝日)に出演していた島田紳助であったが、その後日本テレビの夕方及びプライムタイムのニュース番組を例にしてアイドル、タレント、女優、元スポーツ選手をキャスターに起用するケースが増えた。 他ジャンル番組の演出 ワイプで出演者の表情をニュース映像に挿入する演出のことである。また、画面の一部にテロップを表示したり、効果音やBGMを付けたり、広告跨ぎのザッピング対策をしたり、映像につける音声解説をナレーター(局アナ、声優、タレント等)が読む等の演出が行われる。 番組専属リポーター 欧米、中東、アジア主要国のテレビ局で放送されているニュース番組では報道局の記者、特派員が現場取材を行い、録画した映像で報告する演出を取っているが、日本の地上、衛星波放送局のニュース番組では報道内容では放送局に所属するアナウンサーや芸能プロダクション所属のリポーターや番組ディレクターが取材する。キー局から離れた地域で発生した事件や事故でも話題性がありそうなものは記者や特派員ではないキー局の担当者でが乗り込んで取材・中継する。結果として報道記者が登場する機会が減る。 ソフトニュース 芸能ネタで芸能人及び著名人の結婚・離婚会見などの報道ことである。各局揃って芸能ニュースがトップ扱いという場合がある。稀に不倫や交際発覚だけで全国ニュースネット枠で伝えるテレビ局が存在する。自局が制作したドラマ、バラエティの新番組や特別番組や映画、あるいは演劇の番組宣伝でアイドル、俳優、女優、タレントが生出演することがあり、早朝の情報番組から夕方の報道番組まで順に出演することがある。 特集映像 2018年4月時点で、平日の民放キー局のニュース番組の放送時間が長時間化しワイド番組として前放送枠にて放送している情報番組と連動させる編成を取っている。そのため、番組構成の中でソフトニュースの比率が高くなり、特集VTRを流す時間が増えている。内容としてグルメ情報や激安ディスカウント情報、下世話な人間トラブル、さらには芸能ゴシップ情報等の「企画物」を放送する。18時台のローカル枠のみならず、17時台のキー局ネット受け枠でも企画物を扱っている。そのため、テレビ局側が特集VTRを制作する番組制作会社にアプローチを掛けて、特集VTR制作している。その内容も、取り上げられる話がネットワークネット受けの場合でも、グルメ情報やトレンド情報において首都圏のを話題に取り上げる事が多く、逆にマナー問題では首都圏よりも京阪神や中京圏等の他地域の内容取り上げている時もあり、逆に首都圏でのマナー問題を取り上げる比率が少ないので、他地域を貶めて東京を優位にしたい一種の偏向報道と批判される場合がある。放送局によっては特集VTRの同じ内容を別のニュース、情報番組(ワイドショー)で焼き直しを行うケースが存在しており、番組独自の特集と銘打っていることがある。「番組の独占取材」と言いながら同じ局内及び系列放送局の他番組でも「番組の独占取材」あるいは「局の独占取材」と言って同じインタビュー映像を使いまわしている例がある。系列局のキー局もしくはローカルニュースで取り上げた特集もナレーションと若干のテロップであたかも「番組独自の取材」とした局も存在する。 コメンテーターの発言 ニュース内容の解説として放送局、クロスオーナーシップの新聞社、通信社の解説委員、編集委員、論説委員や報道局の記者、ジャーナリスト及び職業コメンテーターが出演することである。コメンテーターが内容によって自身の専門知識を有しない内容に対し、論理的な分析では無く感情をあらわにして非難する発言する場合がある。そのため「公平中立ではない」「自分の意見に酔っている」など厳しい意見が出ている。コメンテーターをニュース解説の立場として置いて様に見られるが、番組制作の側からは専門的な話ばかりでは視聴率が取れ無いので「一般視聴者の意見と同レベルの感想を代弁する」という立ち位置から置いていると主張している。
※この「ワイドショー化の具体例」の解説は、「報道番組」の解説の一部です。
「ワイドショー化の具体例」を含む「報道番組」の記事については、「報道番組」の概要を参照ください。
- ワイドショー化の具体例のページへのリンク