内容の解説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 04:46 UTC 版)
「数秘術 (X-ファイルのエピソード)」の記事における「内容の解説」の解説
クリス・カーターは「「数秘術」の根底にあるのは「数字」なんだ。日常生活における数字の重要性は、各々のプレイヤーに手札が配られる場所、つまりカードテーブルに由来するものだ。私たちは皆カードを持つ存在(自分の行動の選択権を持つ存在)でありつつも、先祖から受け継いだ遺伝子によって運命が決まった存在、つまり、数秘術的な存在であると言える。この考えが日常生活において役に立つものを僕たちにもたらす。つまり、それは「自由意志」と「運命」なんだ。」と述べている。 こうしたカーターの見方は、バートが街角で3枚のトランプカードを引いて並べたとき、2枚はジョーカーで1枚はキングであったシーンに強く現われている。2枚のジョーカーはイエスが磔刑に処されたときにその傍らで磔にされていた2人の泥棒を象徴しており、キングはイエスが神の子であることを暗示している。 本エピソードに登場する連続殺人犯のマッド・ウェインは不運な人間であった。それ故に、ウェインは自分の中の悪に従って行動してしまったのである。カーターは「ウェイン自体が運命のようなものだ。運命こそ「数秘術」において僕が探求したかったテーマなんだ。視聴者は冒頭のシーンでウェインが自らの運命についてレイノルズ演じる神に問いかけるのを見る。神は全ての運命を知っているのだ。少なくとも、神はウェインをうまく扱わなければならないのだ。」と語っている。また、カーターは「神は全ての数字を知っているのだ。すべての数字は神に属するものだからだ。神は人間に数字を振り分け、壮大な規模のトランプゲームをやっているのだ。神は自分が人間でゲームをしているということを我々にそれとなく示そうとしている。神のゲームは勝敗がはっきりと決まる。その参加者の一人でもあるウェインはゲームに負けてしまったんだ。」とも語っている。
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