ロマンス‐しょご【ロマンス諸語】
ロマンス諸語
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ロマンス諸語(ロマンスしょご)は、インド・ヨーロッパ語族イタリック語派ラテン・ファリスク語群に属する言語のうち、ラテン語の口語である俗ラテン語に起源をもつ言語の総称である。ロマン諸語、ロマンス語、ロマン語とも言う。
- 1 ロマンス諸語とは
- 2 ロマンス諸語の概要
ロマンス語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/21 16:51 UTC 版)
ロマンス語では本来の代名詞のほかに接辞的な代名詞があり、これが再帰代名詞として使われて再帰動詞を構成する。再帰代名詞としては動詞の種類により、直接目的語(対格)のほか、間接目的語(与格)も使われる。 たとえば「自分の体を洗う」(=入浴する)という再帰動詞をみると、 スペイン語では不定形 lavarse のように、代名詞 se が接尾辞化されているが、活用する場合は前に出て接頭辞化される。 ルーマニア語では不定形 a se spăla のように、 se は接頭辞化されている。 フランス語では不定形 se laver のように、 se は独立で、助動詞が介入すると離れる。 強調する場合、またあいまいさを回避するために強勢形の代名詞を追加して用いる場合もある。スペイン語の例: Yo me cuido a mí mismo.(私は自分のことを自分でする=他人の世話にはならない)ここで mí[一人称]、 sí[三人称]は強勢形の代名詞、mismo は「同じ」「それ自身」つまり英語の self に当たる。 フランス語では再帰動詞の過去・完了を表す助動詞 être (be動詞にあたる)を使うと、目的語としての種類(直接・間接)による違いが顕著に現れる。直接目的語だと、"je me suis vu(e)." (私は自分を見た)というふうに、主語すなわち直接目的語の性に応じて過去分詞の語尾が変わる。間接目的語だと、"Je me suis parlé."(私は自分に言った=自問自答した)と、過去分詞は変わらない。 また se laver は se を直接目的語とした場合には「入浴する」という意味になるが、 se を間接目的語としてその他の直接目的語をとれば「自分の…を洗う」(Je me suis lavé les mains.「私は手を洗った」)という意味になる。 スペイン語ではそれぞれ "Yo me vi" 、 "Yo me hablé" というふうに動詞と直接結びつく。「思い出す」などの基本的な動作に関しても "Me recuerdo"(私は思い出す)などと盛んに用いられる。 ラテン語には、受動態と同じ形で能動的意味を表す形式受動態動詞(異態動詞、変位動詞、[英]deponent verb)というものが多くあり、ロマンス語の代名動詞は(形態的には異なるが)機能的にはこれに由来するといわれる。
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ロマンス語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/14 17:15 UTC 版)
ロマンス諸語でもラテン語の動形容詞(または動名詞)は残っており、gerundivum に由来する語で呼ばれることも多いが、ラテン語とは違って不変化語になっており、その用法も異なる。ロマンス諸語ではラテン語の現在分詞に由来する形が動形容詞に取ってかわられる傾向にあり、たとえばフランス語では現在分詞と動形容詞が同形になった。現代のフランス語文法でジェロンディフ(gérondif)と呼ぶのは、その特別な用法(en をともなって副詞節を作る)のみを指す。スペイン語やポルトガル語では本来の現在分詞が消滅した。イタリア語には現在分詞が残っているものの、現在分詞的な機能は多くジェルンディオによって表される。 ロマンス諸語の多くでは、コピュラなどの補助動詞と動形容詞を組みあわせることで進行形を作ることができる。
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ロマンス語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 18:25 UTC 版)
フランス語・イタリア語・スペイン語などの文法では、補語 (complement) とは以下のものを指す。 直接目的補語[要検証 – ノート] 英語の直接目的語に相当。[要検証 – ノート] 間接目的補語[要検証 – ノート] 英語の間接目的語に相当。[要検証 – ノート] 状況補語 時・場所・目的・手段などさまざまな状況を表す副詞・副詞句。 英語でいうところの補語のことは属詞 (attribute) という。
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