レッドピラミッドシング/三角頭(ピラミッドヘッド)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 04:02 UTC 版)
「三角頭」の記事における「レッドピラミッドシング/三角頭(ピラミッドヘッド)」の解説
かつて、サイレントヒルのトルーカ刑務所で執り行われていた刺殺刑の際、槍で受刑者を刺し殺す処刑執行人の衣装に身を包んだ人型の怪物。被っている巨大な兜は計十四面の複雑な角錐状で、一見すると左右対称に見えるが、兜の右側面は瘤の様に隆起し正面左下には弾痕の様な穴が空いている。着ている白い服はノースリーブのローブのようだが、股下は袋の様に閉じている。その他にも黒い長靴、人差し指・中指・薬指が繋がった奇妙な形状のゴム手袋を着用している。 『サイレントヒル2』におけるレッドピラミッドシング 名称は「赤い三角頭」の意で、その見た目から主人公ジェイムス・サンダーランドにより名付けられた。ただし、その名で呼ばれるのは一度だけで、それ以降は「三角頭」と呼ばれる。 ジェイムスの自罰意識と、サイレントヒルの土地に宿る「力」により具現化した存在。作中でジェイムスが三角頭を指して「私は弱かった。だからお前の存在を望んでいた。私の罪を罰してくれる誰か……。」と明言している。ジェイムスとほぼ同じ体格(ただし、肩幅が少し広く、腕も少し長い)の持ち主。声もジェイムスに酷似している。如何なる攻撃を受けても動作が一時的に遅くなるのみで決して倒れない不死性や巨大で重厚な武器大鉈を片手で軽々と振り回す怪力、他のクリーチャーを嬉々として虐待ないし殺害する残虐さを併せ持つ。総合的な戦闘力は他のクリーチャーを大きく突き放すほど高い反面、移動速度は緩慢で決して走らない。 ジェイムスに現実を認識させることを目的として行動しており、そのためジェイムスの現実逃避により具現化したマリアを執拗に殺そうとする。所持する武器によってタイプAとB、そしてイベントシーンにのみ登場する素手タイプの三種類が存在するが、これらが同一の存在かは不明。素手の三角頭 前述の通りイベントシーンのみの登場で、直接対峙することはない。 ウッドサイドアパートの二階北側廊下にて鉄柵越しにジェイムスと初遭遇し、その後三階307号室で他のクリーチャーであるマネキン二体を凌辱するかのように処刑している最中にジェイムスと再び遭遇。クローゼットに隠れたジェイムスを探すが彼の突然の銃撃に驚いた様な素振りを見せ退散する。 タイプA 大鉈を装備した三角頭。所持する大鉈は巨大な鋏の片割れであり、もう一つの片割れは後に異世界の迷宮でジェイムスの手に渡る。 大鉈を降り下ろし相手を一撃で殺す攻撃等の大鉈を用いた攻撃は威力が非常に高い反面、動作に隙が多いが、左手で殴ったり首を掴み上げる攻撃は素早いために避けにくい。ブルークリークアパートの北側階段室とブルックヘイブン病院の屋上にのみ登場。アパートではジェイムスと対峙し追い詰めるが、突然鳴り響いたサイレン音に呼応して撤退する。病院では突然ジェイムスの背後に現れ、屋上から突き落とし重傷を与える。 タイプB リーチが長い、かつての死刑執行人が使用していた槍を装備した三角頭。移動速度は相変わらず緩慢だが、攻撃動作は俊敏。また、相手を即死させる攻撃手段は持たないが攻撃力は高い。攻撃手段はジェイムスとの最終戦以外では槍で突く攻撃のみだが、最終戦では槍を素早く左右に振り回す攻撃範囲が非常に広い攻撃も行う。異世界化したブルックヘイブン病院の現実世界には存在しないはずの地下廊下にてジェイムスの前に初めて姿を現し、それ以降もサイレントヒル資料館に空いた「穴」から通じる現実世界に存在しない迷宮通路や裏世界化したレイクビューホテルのロビーにて三度に渡りジェイムスと遭遇する。 病院の地下廊下では背後から突然現れ、追跡の末にジェイムスと同行中のマリアを追い詰め殺害。迷宮通路では大鉈の片割れが置かれた拷問部屋の周辺や地下道を徘徊するが、接近しない限りジェイムスを追跡しようとはしない。ホテルでは二体が同時に現れジェイムスの目の前で復活したマリアを処刑するが、既に現実を認識し他力本願な罰を必要としなくなったジェイムスに「もういらないんだ……。」と断じられ怯えて後退りしながらも、自らの存在意義を賭けて対峙する。しかし、戦闘中に初めて攻撃に怯む様子を見せ、最後は負けを認めるかのように二体同時に喉に槍を突き刺し自害し、オブジェのような直立した遺体と化す。 『サイレントヒル・アーケード』におけるレッドピラミッドシング 所持する武器は大鉈。耐久力が高く、即死させる攻撃は無くなったものの攻撃力は非常に高い。また、兜に覆われた頭部には攻撃が効かない。ブルックヘイブン病院の裏世界にて、主人公であるエリックとティナに大量の蟲型クリーチャーであるクリーパーを伴って襲いかかり、二人を追い詰めるがサイレン音により裏世界と共に消滅する。その後、詳細不明の異世界にて再び二人の前に現れ執拗に追跡する。その後、野原の様な場所で追い詰められた二人と対峙し、小型クリーチャーのトリーマーやハマーをけしかけつつ襲いかかるも二人の激しい攻撃に初めて片膝をつき、そのまま退散する。他のクリーチャーと違い、最後まで完全には倒せない。 『サイレントヒル ブックオブメモリーズ』におけるピラミッドヘッド 名称はピラミッドヘッドと異なるが外見はレッドピラミッドシングと同じ。装備する大鉈は更に巨大化しており、即死攻撃は無いものの、攻撃力とリーチは非常に優れている。また、移動速度は緩慢だが耐久力は高く、総合的な戦闘力はボスキャラクター的存在である守護者に匹敵するほどに高い。他のクリーチャーを召喚する能力が追加されている。他のクリーチャーと同様に血、光、鉄で構成された三種類が存在する。 他の作品に登場した三角頭と違い完全に倒すことが可能で、死ぬと低確率で大鉈をその場に遺す。また、複数体存在する。 トルーカ刑務所の処刑執行人 『サイレントヒル2』『サイレントヒル ゼロ』『サイレントヒル・アーケード』にて登場する絵画に描かれた、かつてのトルーカ刑務所で活躍していた死刑執行人。巨大な兜は執行人の匿名性を守るため、また、刑罰が正義のもとで執行されていることをアピールするためのものである。また、白いローブの様な衣装は土着信仰における神の従者にして御使い"ヴァルティエル"への敬意を表している。 この執行人が活躍するのは死刑囚に絞首刑と槍での刺殺刑を選ばせた際に、槍での刺殺を望んだ時である。 『袋FUKURO』に登場する三角頭 正式名称は不明。外見は『サイレントヒル2』に登場する三角頭と酷似しており、ライングフィギュアやマネキンを虐待する。本編との繋がりは無い。
※この「レッドピラミッドシング/三角頭(ピラミッドヘッド)」の解説は、「三角頭」の解説の一部です。
「レッドピラミッドシング/三角頭(ピラミッドヘッド)」を含む「三角頭」の記事については、「三角頭」の概要を参照ください。
- レッドピラミッドシング/三角頭のページへのリンク