レストランカー「ダイナープレヤデス」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 07:47 UTC 版)
「トワイライトエクスプレス」の記事における「レストランカー「ダイナープレヤデス」」の解説
3号車に連結されるレストランカー「ダイナープレヤデス」(Diner Pleiades) は、「北斗星」や「カシオペア」と同様に、食堂車での夕食サービスを時間指定制とした列車でもあった。なお、ランチタイムやパブタイムなども含めて、メニューは季節ごとに入れ替えていた。他にも、アルコール類、オリジナルグッズやシャワー室利用券(シャワーカード)、新聞朝刊の販売なども行っていた。ちなみに「ダイナープレヤデス」は、おうし座のプレアデス星団にちなんだ名称である。3編成ともにステンドグラスの図柄が異なっていた。廃止時までの営業はJR西日本の子会社であるジェイアール西日本フードサービスネットが担当しており、団体列車『特別な「トワイライトエクスプレス」』でも引き続き営業を担当した。当初は寝台特急「日本海」のグレードアップ用車として用意されたものだったが、本列車運転に際して塗装や内装を改修の上で転用された。 「ダイナープレヤデス」 ランチタイム(大阪発) / ティータイム(札幌発) 大阪発は正午前の発車であったため、13時から16時まで「ランチタイム」としてランチメニューを提供した。メニューはオムライス・カレーライスなど軽食が中心。なお大阪発は日本の列車の中では「ななつ星 in 九州」とともに、朝昼夕3食すべてを提供する数少ない列車でもあった。 札幌発は発車が14時台と遅いため、14時40分から16時まで「ティータイム」としてスイーツとコーヒー・紅茶程度のみ提供していた。 これらとは別に、2014年5月1日より数量限定ながら、大阪発では19時まで淡路屋製造の特製弁当『トワイライト特製2段重』を、札幌発では『黒毛和牛のすき焼き重』(当初は大阪発のランチメニューにもあるビーフカレー)を、それぞれルームサービスにより提供していた。これらは夕刻前に食堂車係員が各個室へ直接注文を承りに来るが、特製弁当に限り乗車3日前までなら事前予約も可能だった。特製弁当やビーフカレーの販売以前は、運行開始から2011年6月30日まで「プレヤデス弁当」を、2011年7月1日より2014年4月30日まではホットディシュとコールドディシュに温製スープ、デザートのマドレーヌなどが添えられた「ルームセット」を、それぞれ提供していた(いずれも食堂車厨房で調製)。 ランチメニューとして提供されたハンバーグステーキ ランチメニューとして提供されたオムライス ランチメニューとして提供されたプレヤデスサラダ ディナータイム 17時30分から21時まで、夕食時間帯は「ディナータイム」としてフランス料理のコースを提供した。要予約・定員制で、乗車日5日前の23時までにみどりの窓口と旅行センターおよび主な旅行会社で食事券を購入する必要があった。1回目は17時30分から19時、2回目は19時30分から21時で2回実施され、予約の際にどちらかを指定するが、予約が集中した場合には希望に添えないこともあった。この他、フランス料理のコース同様に5日前の23時までの予約申し込み制で『日本海会席御膳』も提供していたが、こちらは食堂車内で食べることはできず、係員によるルームサービスでの提供であった。 パブタイム ディナータイム終了後の21時から23時(ラストオーダーは22時30分)まで、主に軽食類を提供する「パブタイム」の営業を行っていた。ピラフやパスタの他に、ビールやワインなどのドリンク類、但馬高原鶏のから揚げやスモークサーモン・ミックスナッツといったおつまみを提供していた。予約不要ですべての乗客が利用できた。 パブタイムで提供されたパスタ、ピクルス パブタイムで提供されたステーキピラフ、スペアリブ モーニングタイム 大阪発は6時から、札幌発は6時45分から、それぞれ9時までは「モーニングタイム」となっており朝食を提供していた。45分刻みの定員制で希望者は乗車後に、車内で利用時間を予約することになっていた。かつては和食・洋食が選択できたが、2013年4月1日以降はブレックファーストメニューとして洋食に統一された。 朝食のメニュー(2014年7月時点) 先付け3種他 メインプレート
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