ノルアドレナリンとは、激しい感情や強い肉体作業などで人体がストレスを感じたときに、交感神経の情報伝達物質として放出されたり、副腎髄質からホルモンとして放出される物質です。
ノルアドレナリンが交感神経の情報伝達物質として放出されると、交感神経の活動が高まります。その結果、血圧が上昇したり心拍数が上がったりして、体を活動に適した状態にします。副腎髄質ホルモンとして放出されると、主に、血圧上昇と基礎代謝率の増加をもたらします。
通常、ノルアドレナリンはその人のおかれている状況にあわせてバランスを保ちながら働いていますが、その働きが不均衡になると神経症やパニック障害、うつ病などを引き起こすといわれています。研究が進み、この物質の作用を促進したり、阻害することでこういった精神疾患の治療に高い効果が上がることがわかってきています。
ノルアドレナリン【noradrenaline】
ノルアドレナリン
分子式: | C8H11NO3 |
その他の名称: | アドレノール、レボフェード、アルテレノール、ノルアドレナリン、ノルエピネフリン、レバルテレノール、l-ノルアドレナリン、l-ノルエピネフリン、(-)-ノルアドレナリン、(-)-ノルエピネフリン、Adrenor、Levophed、Arterenol、Levarterenol、Noradrenaline、Norepinephrine、l-Noradrenaline、l-Norepinephrine、(-)-Noradrenaline、(-)-Norepinephrine、[R,(-)]-α-(Aminomethyl)-3,4-dihydroxybenzyl alcohol、(αR)-α-Aminomethyl-3,4-dihydroxybenzenemethanol、Nor-adrenaline、4-[(1R)-2-Amino-1-hydroxyethyl]-1,2-benzenediol、4-[(R)-2-Amino-1-hydroxyethyl]-1,2-benzenediol、PNE、(-)-アルテレノール、(-)-Arterenol、4-[(R)-1-Hydroxy-2-aminoethyl]-1,2-benzenediol、(1R)-1-(3,4-Dihydroxyphenyl)-2-aminoethanol、4-[(R)-1-Hydroxy-2-aminoethyl]pyrocatechol、(R)-α-(Aminomethyl)-3,4-dihydroxybenzenemethanol |
体系名: | 4-[(R)-2-アミノ-1-ヒドロキシエチル]ピロカテコール、4-[(R)-2-アミノ-1-ヒドロキシエチル]-1,2-ベンゼンジオール、(-)-4-[(R)-2-アミノ-1-ヒドロキシエチル]-1,2-ベンゼンジオール、[R,(-)]-α-(アミノメチル)-3,4-ジヒドロキシベンジルアルコール、(αR)-α-アミノメチル-3,4-ジヒドロキシベンゼンメタノール、4-[(R)-1-ヒドロキシ-2-アミノエチル]-1,2-ベンゼンジオール、(1R)-1-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-2-アミノエタノール、4-[(R)-1-ヒドロキシ-2-アミノエチル]ピロカテコール、4-[(1R)-2-アミノ-1-ヒドロキシエチル]-1,2-ベンゼンジオール、(R)-α-(アミノメチル)-3,4-ジヒドロキシベンゼンメタノール |
L‐ノルアドレナリン
分子式: | C8H11NO3 |
その他の名称: | (+)-ノルアドレナリン、(+)-ノルエピネフリン、(+)-Noradrenaline、(+)-Norepinephrine、(+)-4-[(S)-2-Amino-1-hydroxyethyl]pyrocatechol、(+)-4-[(S)-2-Amino-1-hydroxyethyl]-1,2-benzenediol、L-(+)-ノルアドレナリン、L-ノルエピネフリン、L-ノルアドレナリン、L-アルテレノール、L-(+)-Norepinephrine、L-(+)-Noradrenaline、L-Norepinephrine、L-Noradrenaline、L-Arterenol、L-(+)-ノルエピネフリン、d-ノルエピネフリン、d-Norepinephrine、(αS)-α-(Aminomethyl)-3,4-dihydroxybenzenemethanol |
体系名: | 4-[(S)-2-アミノ-1-ヒドロキシエチル]-1,2-ベンゼンジオール、(+)-4-[(S)-2-アミノ-1-ヒドロキシエチル]ピロカテコール、(+)-4-[(S)-2-アミノ-1-ヒドロキシエチル]-1,2-ベンゼンジオール、(αS)-α-(アミノメチル)-3,4-ジヒドロキシベンゼンメタノール |
ノルアドレナリン
英訳・(英)同義/類義語:noradrenaline, norepinephrine
動物のホルモンで、構造的には糧コールアミンホルモンで、アドレナリンよりもメチル基が一個少ない。交感神経の末端から分泌され、神経伝達物質としての機能も持つ。
化合物名や化合物に関係する事項: | ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸 ニコチン酸 ネオン ノルアドレナリン バソプレッシン ヒスタミン ヒドロキシ基 |
ノルアドレナリン
別名:ノルエピネフリン
ノルアドレナリン
ノルアドレナリン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/06 08:54 UTC 版)
ノルアドレナリン(独: Noradrenalin、英: noradrenaline)は、化学式C8H11NO3のカテコールアミンにしてフェネチルアミンである。米国ではノルエピネフリン(norepinephrine)と称される。集中治療室や全身麻酔下手術において、重症患者の血圧を維持する上では不可欠の薬剤である。
- ^ HARVARD MEDICAL SCHOOL (2016年10月). “Need to remember something? Exercise four hours later”. 2017年9月2日閲覧。
- 1 ノルアドレナリンとは
- 2 ノルアドレナリンの概要
- 3 概要
- 4 関連項目
ノルアドレナリン(NA)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/30 09:15 UTC 版)
内因性カテコラミンであり、強力なα作用とβ1作用をもつ。ノルアドレナリンの商品名で広く流通している。血圧が上昇する際に末梢の循環は悪化するものの、主要部位の血流は保たれる。ただし、心収縮不全の場合は不整脈を起こしやすく、後負荷が増大するため、心疾患では使いにくい。0.03~0.3γで維持されることが多い。5%ブドウ糖液に溶解させることが多い。アドレナリン(次項)、ノルアドレナリンともに1アンプルあたり1mgで供給されているため、1ml/hrで0.1γとする場合の希釈法は、どちらの場合でも下記の表の通りとなる。 体重ノルアドレナリン5%ブドウ糖液で希釈後のトータル量40kg 6mg 25ml 50kg 9mg 30ml 60kg 9mg 25ml 70kg 13mg 30ml 体重が測定できない場合には、ノルアドレナリン6アンプル(6mg)を5%ブドウ糖液に溶解して48mlとし、2ml/hrで管理するという方法が知られている。この場合、体重50kgにて0.083γとなる。
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ノルアドレナリン(NA)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/29 15:23 UTC 版)
「ゲートコントロールセオリー」の記事における「ノルアドレナリン(NA)」の解説
脊髄に投与すると、侵害受容ニューロンの発火を抑制する。また、吻側延髄腹側部から脊髄に投射するノルアドレナリン作動性細胞群の直接投射が存在し、吻側延髄腹側部ニューロンは下行性ノルアドレナリン作動性ニューロンの活動に関与するとされる。
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