タロット‐カード【tarot card】
タロット
(タロット・カード から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/21 08:09 UTC 版)
タロット(英:tarots [tǽrou] 、伊:tarocchi)、あるいはタロットカードは遊戯や占い(タロット占い)などに使用されるカードのこと。78枚1組がもっとも一般的で、その内訳はワンド、カップ、ソード、ペンタクルの4種類のスートごとにエース(1)から10までの数札、4枚のコートカードと呼ばれる札によって構成された56枚の小アルカナと、寓意画が描かれた22枚の大アルカナに分けられる。
- ^ かつては後述の「エステ家のタロット」がこのシャルル6世のカードだと誤認されており、「グランゴヌール版」等と呼ばれていたが、全く別のものである。
- ^ 現在[いつ?]でいう大アルカナに相当するカードが41枚もあり、そのうち20枚は現在[いつ?]のタロットには含まれていないカードである。
- ^ ただし後世の複製なので、現在と同系の後世のタロットからどれぐらい影響を受けた上で作られたのか不明であり、これが1415年当時のそのままの完全な複製なのかどうかも確認の手段がない。
- ^ 前述の「ミンキアーテ版」にしろ、15世紀中頃より少し遡った頃に作られたと推定される「ボローニャ版」(これも現存するものは後世の複製)にしろ、大アルカナに相当するカードの配列は現在のタロットとかなりの違いがみられる。またヴィスコンティ・スフォルツァ版には現在のタロットカードにはない3枚のカードが含まれる他、小アルカナのコートカード(人物札)も各スートごとに6枚もあった。
- ^ 「悪魔」と「塔」の凶札2枚が欠けており、最初から無かったのか、紛失によって欠損したのか、凶意を排除するために意図的に廃棄されたのかは、今でも研究家の間で意見が分かれている。ただし、ほぼ同時期の後述の「エステ家のタロット」には「塔」が含まれている。
- ^ かつてはこれが1392年にシャルル6世が画家グランゴヌールに作らせたものと推測とされ、「シャルル6世のタロット」とも「グランゴヌール版」とも呼ばれ、最古のタロットとされていたが、現在[いつ?]では否定されている。シャルル6世がグランゴヌールに作らせたのは未発見の別のカードであり、これはエステ家のカードとされている。
- ^ イェール大学のものとパリ図書館のものを照合して重複を除くと大アルカナはなお4枚が未発見で、18枚の絵柄が判明している。またこれも番号が付されてないので配列順が不明なだけでなく、もともと大アルカナは18枚だけで構成されていたのか他のカードもあったのかも不明である。
- ^ プレイング・カード(日本でいうトランプ)とタロットの関係については、占いに使われるタロットの小アルカナに愚者(フール)の札を加えてトランプが発生したと言う説や、ゲームをより複雑で面白くするためにトランプに絵札を加えていって、最終的にトランプがタロットになったという説、その他にもいろいろな説があるが、いずれもその真偽について信憑性を欠いており、詳しい経緯はよくわかっていない。
- ^ 現存する38枚(うち大アルカナ12枚)のみがフランクフルトのクンストハンドヴェルク博物館に所蔵され、カード番号は、現在のマルセイユ版と同じである。これまでの「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」等には番号はなかった。奇術師のカードには複数の客が描かれる等、エステ家のタロットに似ているところもある。
- ^ 「ジャン・ノブレ版」と同時期に同じパリで作られた「ジャック・ヴィーヴル版」(Jacques Vieville) もあるが、こちらは図像が特徴的で、大アルカナのうち6枚ほどが典型的なマルセーユ版とは図案が異なる。そのうち星と月のカードは観測をする人物が描かれ「エステ家のタロット」などと似ている。またこの「ジャック・ヴィーヴル版」は大アルカナに相当するカードの配列順が通常と違っている(上述の「ボローニャ版」と同じではないがかなり似た配列順になっている)のも特徴。
- ^ 【参考】タロットでなくカード(日本でいうトランプ)の話であるが、一般的な印象と異なり、トランプ占いとタロット占いでは、トランプ占いの方が古い。トランプ占いの最古の記録は1540年にフェラーラ公ヘルキューレ・エステに献じられた占いの書物に記されたものである。なお、カード(日本でいうトランプ)による占いの方法は、古い時代には、あらかじめカードに意味が割り当てられているタイプのものではなく、易占いやサイコロ占いのように、出た数枚のカードの組み合わせに対して、それぞれ解説が割り当てられているという方式のものであり、いわばカード自体は、偶然性を提供する役をしているにすぎなかった。現在に通じる、カードに予め意味が割り当てられているタイプのカード占いを確立したのは、エッティラが著した1770年の書物である。この本の初版でエッティラは逆位置による意味の変化、カードに予め意味を割り当てる、といった点をトランプ占いに導入した。ただし、こうした占いの方法が、彼以前の数十年程度の範囲であれば、記録に残らないところで、すでに民間で生まれていた可能性もある。
- ^ ジュブランは1781年にタロットを発行しているがこれはオリジナルではなく当時の普通のものをそのまま発行しただけである。また、このエジプト起源説は根拠のあるものではなく、当時、歴史的な箔付けのためにオカルト関係事の起源をエジプトに求めることが多かったことから、タロットもこれに倣って、神秘的な魔術用具として起源をエジプトに求めたものと考えられている。また、カード占いを生業とする者が多かった流浪の民がジプシー(エジプトからの流民)と呼ばれていたことも、エジプト起源説の一因となっている。しかし、現在ではジプシーはエジプトではなく西アジアからの移民である説が有力である。また、ジプシーの占いは、元来は手相占いが主であり、カード占いが行われるようになるのは、それがひろまってからのことである。
- ^ 本名ジャン・バプティスタ・アリエット。エッティラは本名を逆に綴ったもの。ただし英語読みであり、仏語ではエテイヤと発音する。日本では英語読みのエッティラまたはエッティーラで親しまれている。なお、一般にエッティラの前職が理髪師またはカツラ職人であったとされるがこれは誤解で、実際の前職は商人であった。
- ^ ただしタロットと占星術の対応関係については、後世の「黄金の夜明け団」等の説とは異なっているが、現代の創作タロットでもフランスや中米産のものにエッティラ説を踏襲しているものが存在する。
- ^ 大アルカナとヘブライ文字の対応関係を主張したのはレヴィが最初であるとの説があるが誤りで、上記のジェブランの同時代人メレの説が最初である。ただし、メレの説は「世界」のカードがヘブライ文字のアレフ、「審判」がベート、というようにカードと文字の順番を逆向きに対応させるもので、レヴィの新説とは異なっていた。
- ^ エドモンタロットは1950年代の占い師ベリーヌが発見し「グラン・タロー・ベリーヌ」という名で復刻されている。
- ^ 「ヘブライ文字を介して各カードと占星術が結びついている」と誤解した説があるが、正しくは「カードを介して占星術とヘブライ文字が結び付けられた」のである。パピュスは大アルカナとヘブライ文字との対応関係についてはレヴィの説を踏襲し、大アルカナと7惑星・12星座との対応関係についてはエッティラの説を微修正した上で踏襲し、その上で両者を組み合わせ、カードとヘブライ文字と占星術の3者の対応関係を一覧にしたのであって、『形成の書』には3者を具体的に対応させる記述はない。
- ^ パピュスはタロットと占星術の対応関係についてほぼエッティラを踏襲したがわずかに変更を加えている。またレヴィが考えたヘブライ文字との対応に従って、ヘブライ文字のアルファベット順にカードを並べかえ、愚者のカード(当時は0番ではなく番号がなかった)に21番の番号を与え、通常なら21番とされる「世界」のカードを22番に変更した。
- ^ ウィルトはタロットと占星術の対応関係についてはエッティラやパピュスとも、また黄金の夜明け団の説ともまったく異なる説を立てた。彼のタロットはその後何度か出たが1927年に『中世版画師のタロット』と題する黄金に輝く絢爛たるカードとして決定版が出された。これは早くから復刻された名作である。
- ^ ただし、黄金の夜明け団では、「愚者」のカードにアレフ、「魔術師」にベートを当てはめ、以下、タロットの番号順にヘブライ文字を当てはめるという方式になっており、上記のレヴィの説とは異なっている。大アルカナと占星術との対応関係もエッティラ以来の伝統的な説とはまったく異なっている。
- ^ ウェイト版タロットを出版した「ライダー版」、イラストを担当したパメラ・コールマン・スミスの名を入れた「スミス・ウェイト版」と呼ばれることもある
- ^ ただしこれらの小アルカナに絵柄を付けるアイディアは必ずしもウェイトの独創ではなく16世紀の絵柄付きタロット「ソラ・ブスカ版」を参考にしたものである。
- ^ タロットと占星術の対応関係についての伝統的な説では星座の順番通りに配列されているが、黄金の夜明け団の新説では特定の星座だけカードの絵柄との類似にこだわって天秤の描かれたカードである「正義」に天秤宮を、獅子の描かれたカードである「力」に獅子宮を当てはめたため、伝統的なタロットの並び順からすると、天秤座と獅子座の位置に入れ替わりが生じてしまう。そこでこれを修正しようとして8番と11番の順番を入れ換えて12星座の配列順に合わせる説がでた。「ウェイト版」もこの入れ替え説に従ったものであるが、ウェイト自身の創案というわけではない。
- ^ 愚者のカードを0番としたのはウェイトのオリジナルではなく元々はジェブランの創案である。
- ^ 消した理由は、ウェイトは、ヘブライ文字との対応に関してはレヴィ、パピュスやウィルトの説を継承し「黄金の夜明け団」の公式見解とは異なっていたためである。またこれまで「愚者」のカードは冒頭か末尾に置かれていたのをウェイトが最初に20番と21番の間に置いたとの説があるが誤りで、ウェイトは「愚者」を冒頭に置いた。最初に20番と21番の間に置いたのはパピュスである。
- ^ 黄金の夜明け団の公式見解とは別に、それぞれの自説をもったメンバーの内紛もあり、ウェイト版は世間では大ヒットしたが団の内部では必ずしも評判のよいものではなかった。黄金の夜明け団の系統に属する現代の魔術結社にも、自前のオリジナルカードを製作せず、アストラル・ネットワーク説を根拠にマルセイユ版を推奨する人がいるほどである。ウェイト自身の著作も、個人的な説を述べているところと自説は抑えて団の公式見解を述べているところが混在しているので注意が必要である。従って、一般的にウェイト版に分類されて黄金の夜明け団の系統とされる諸々のデッキも、必ずしもすべてが同一の説に基づいてはいるわけでもなく当然ながら絵柄も同じではない。
タロットカード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/01/01 02:44 UTC 版)
「ネオマジックパルサーXX」の記事における「タロットカード」の解説
スタートレバーでタロットカードが出現する。小役絵柄が出れば小役ナビ、魔方陣絵柄が揃えばマジックスクエア演出、バトル絵柄の場合はマジックバトル演出、星・月・魔女が揃えばマジックポット演出へ発展。7絵柄が揃えばボーナス確定、7が1~2個の場合は前兆が確定する。
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タロットカード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 13:39 UTC 版)
オープニング、エンディング各CD、サウンドトラック、DVDのそれぞれ初回限定版に付属しているタロットカード。CDには1枚ずつ、DVDには2枚ずつ封入されている。 0 愚者 1st OP CD I 魔術師 2nd ED CD II 女教皇 DVD第3巻 III 女帝 1st ED CD IV 皇帝 Soundtrack1 V 教皇 DVD第1巻 VI 恋人 DVD第4巻 VII 戦車 DVD第2巻 VIII 力 2nd OP CD IX 隠者 DVD第4巻 X 運命の輪 Soundtrack2 XI 正義 DVD第5巻 XII 吊された人 DVD第2巻 XIII 死神 DVD第7巻 XIV 節制 DVD第1巻 XV 悪魔 DVD第5巻 XVI 塔 DVD第6巻 XVII 星 DVD第7巻 XVIII 月 DVD第3巻 XIX 太陽 DVD第6巻 XX 審判 DVD第8巻 XXI 世界 DVD第8巻
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タロットカード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 01:35 UTC 版)
「伝説のオウガバトル」の記事における「タロットカード」の解説
タロットカードは都市解放の度にストックされるアイテムで、敵へのダメージ効果、魔法防壁、ステータス補正など様々な効果を持つ。戦況が完全に不利な場合でもタロットの大量投入でカバーできるため、強力なカードをできる限り維持することが戦略上重要となる。 番号カード入手時効果戦闘時使用効果0フール 味方全員のLUK+1 敵リーダーを除く敵全員を退却 1マジシャン 味方全員のINT+1 敵全員に火炎攻撃 2プリエステス 味方全員のALI+1 味方全員のHP50回復 3エンプレス 味方全員のCHA+1 味方全員のHP全回復 4エンペラー 味方全員のCHA+2 味方全員の攻撃回数+1 5ハイエロファント 味方全員のALI+2 ボスを除く敵全員に眠り 6ラヴァーズ カオスフレーム+1 ボスを除く敵全員を混乱 7チャリオット 味方全員のSTR+2 敵全員に物理攻撃 8ストレングス 味方全員のSTR+1 味方全員のSTR+30% 9ハーミット 味方全員のINT+2 敵全員に雷攻撃 10フォーチュン カオスフレーム+3〜-3 ボスを除く敵全員を退却 11ジャスティス 味方全員の最大HP+1 敵全員に冷気攻撃 12ハングドマン 味方全員のSTR-1 敵全員のSTR-30% 13デス カオスフレーム-2 HP50%以下の敵全員を即死(ボス、アンデッドを除く) 14テンパランス カオスフレーム+2 味方全員の状態異常を回復 15デビル カオスフレーム-1 敵全員に暗黒攻撃 16タワー 味方全員のALI-2 敵全員に地震攻撃(飛行系を除く) 17スター 味方全員のAGI+1 味方全員のAGI+50% 18ムーン 夜の時間になる ボスを除く敵の前衛と後衛を入れ替える 19サン 昼の時間になる 敵味方全員に攻撃 20ジャッジメント 味方全員の最大HP+2 敵全員に神聖攻撃 21ワールド 後のカードの効果を派遣中の味方にも与える 敵の魔法攻撃を無効化
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タロットカード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 18:48 UTC 版)
「とある魔術の禁書目録の用語」の記事における「タロットカード」の解説
愚者から宇宙までの22枚の大アルカナと、「棒」「杯」「剣」「盤」の4種56枚の小アルカナからなるカード群。小アルカナは、4種を基に「火」「水」「風」「土」に対応する象徴武器になる。本来であれば占いに使う霊装で、大規模な儀式系の魔術に向く。
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タロットカード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 16:43 UTC 版)
「ローズ (ストリートファイター)」の記事における「タロットカード」の解説
『NAMCO x CAPCOM』での攻撃技。魔力属性を持ったカードを相手に投げつける。
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