アメリカ軍関係者の評価とは? わかりやすく解説

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アメリカ軍関係者の評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 01:03 UTC 版)

栗林忠道」の記事における「アメリカ軍関係者の評価」の解説

栗林硫黄島対決したアメリカ海兵隊司令官 ホーランド・スミス海兵中将 ハリー・シュミット海兵少将 戦闘敗北となったが、僅か22平方キロメートル東京都北区程度面積に過ぎない硫黄島を、海兵隊加えて陸上任務に就く陸軍などの将兵含めると総兵力111,308人、また海軍などの支援要員含めた作戦従事する将兵250,000人と、単純な兵力では5倍から10倍以上、さらに絶対的な制海権制空権持ち予備兵力・物量兵站装備全てにおいて、圧倒的に優勢であったアメリカ軍を敵に回して最後まで将兵士気低下させずに、アメリカ軍予想上回る1か月半も硫黄島防衛した指揮力は、内外高く評価されている。硫黄島の戦い栗林苦しめられた、アメリカ海軍海兵隊の軍公式報告司令官級の高級将官からの評価列挙する栗林忠道中将は、アメリカ人戦争直面した最も手ごわい敵の一人であった。この五十台の“サムライ”は天皇によって指名され絶賛され豊富な戦闘経験革新的な思考鋼鉄意志持ち合わせていた。これはアメリカ軍対す栗林唯一の戦闘となったが、栗林アメリカで軍務経験から将来対戦相手について多く学んでいた。さらに重要なことに、彼はアメリカ軍硫黄島へ侵攻撃退しようとする以前日本軍試み結果を、瞬き一つもしない目で評価することができた。英雄的な誇張排除し栗林タラワからテニアンへの日本軍失敗特徴であった水際防御戦術と「イチバチかのバンザイ突撃」を評価することはほとんどなかった。現実主義者栗林は、日本軍枯渇した艦隊空軍から多く援助期待できないこと知っていた。自分がとれる最高の戦術は、最近ビアクペリリュー防御戦術パターン沿って縦深防御硫黄島地形最大活用すべきと結論づけた。栗林は「水際配置水際撃滅主義」、「バンザイ突撃」の戦術避け代わりにアメリカ軍士気喪失させ、作戦放棄させるため、消耗戦神経戦長期持久戦行った。 — アメリカ海兵隊公式戦史、 栗林現実主義者であった栗林硫黄島促成滑走路日本軍貴重な資産であると認識していた。硫黄島は(マリアナ諸島の)B-29対す攻撃拠点となっており、アメリカ軍の戦略の重要拠点として注目されることは確実であった硫黄島アメリカの手落ちればその飛行場は日本大きな脅威となることも認識していた。栗林には、島全体爆破するか、死ぬまで戦うかの選択肢しかなかった。栗林後者効果的に行うために、かつての島嶼防衛戦で行われた水際撃滅戦術バンザイ突撃禁止し先進的な防衛態勢構築した栗林海軍との間ではいくつかの妥協行ったが、陸軍においては参謀長を含む18人の上将校更迭し、残った将校たちは栗林方針従った栗林海軍航空支援受けられない運命置かれたのにも関わらず断固として有能な野戦指揮官であることを証明した。 — アメリカ海兵隊公式戦史、 硫黄島防衛総指揮官である卓越した栗林忠道陸軍中将は、硫黄島太平洋においてもっとも難攻不落な8平方マイルの島要塞にすることに着手した。この目的達成するためには地形全幅利用を措いて他に求められないことを彼は熟知していた。歴戦剛強をもって鳴る海兵隊指揮官たちでさえ、偵察写真現れ栗林周到な準備一見して舌を巻いた。 — チェスター・ニミッツ、 (栗林による)硫黄島防御配備は、旧式な水際撃滅戦法と、ペリリューの戦いレイテ島の戦いリンガエン湾戦いで試みられ新し縦深防御戦術との両方利点共有したものとなった。 — サミュエル・モリソン、 特に、硫黄島陸上戦指揮し栗林対決した56任務部隊司令官ホーランド・スミス海兵中将自分著書など多く栗林評を残しておりその一部抜粋する栗林地上配備は私(スミス)が第一次世界大戦中フランスで見たいかなる配備より遥かに優れていた。また観戦者の話によれば第二次世界大戦におけるドイツ国防軍配備をも凌いでいた。 — ホーランド・スミス太平洋で対決した日本軍指揮官のなかで栗林は最も勇猛であった島嶼指揮官なかには名目だけの者もあり、敵戦死者中に名も知られずに消え失せる者もいた。栗林性格硫黄島に彼が残した地下防備深く記録されていた。硫黄島最初数日間組織的抵抗崩壊することなく最後まで抗戦継続したため著名となった。 — ホーランド・スミス栗林の手強さはこういった軍組織軍司令官だけではなく末端海兵隊員までに知れ渡っており、以下のような発言海兵隊公式報告書記されている。 ジャップのなかに栗林のような人が他にいないことを願う — あるアメリカ海兵隊員、 イギリスの歴史作家第二次世界大戦での多く著作があるアントニー・ビーヴァー栗林評価している。 硫黄島守備にあたる陸海軍部隊統括するのは、栗林忠道中将だった。栗林優れた教養人で、陰影富んだ性格をした騎兵将校である。この戦いの帰結について幻想いっさいもたなかったが、麾下の各陣地持ち堪えさせるため、周到な準備整えた。 — アントニー・ビーヴァー

※この「アメリカ軍関係者の評価」の解説は、「栗林忠道」の解説の一部です。
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