【制海権】(せいかいけん)
Command of the Sea, Thalassocracy(海洋の支配)
国家が軍事力(主に海軍)によって一定範囲の海域を支配下に置き、「自国籍商船の通航」「自国の個人・法人による水産・鉱物資源の利用」などの自由を維持すると共に、敵国(平時において仮想敵国とされている国も含む)に対しては海域を自由に使用させないようにすること。
現代では「海上優勢」とも呼ばれる。
近代以降の国家において、海軍の最大の存在意義は制海権の確保・維持であり、海軍における戦略・戦術思想である「大艦巨砲主義」も「航空主兵主義」も、これを達成するための手法の一つであると言えよう。
関連:排他的経済水域 領海
制海権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/07 06:39 UTC 版)
制海権(せいかいけん、英: Command of the Sea, Sea control)とは、「海域」特に「海上」での経済的、軍事的に制圧している状態のことである。[1]。また、選択された海上交通路を経由しながら、比較的敵の妨害にわずらわされることなく友軍の船舶を運行させるための海軍の支援活動、すなわち当該海域において敵が同様な作戦を実施しようとする能力を排除すること[2]。「制海権を取る」とは制海の実を持続することを指す[1]。
- ^ a b 戦史叢書102陸海軍年表 付・兵器・兵語の解説358頁
- ^ 防衛学会『国防用語辞典』朝雲新聞社138頁
- ^ 『制水権 : 軍による水の資源化』玉井良尚、国際書院、2021年。ISBN 978-4-87791-310-6。OCLC 1246270141 。
- ^ “(開催報告)緊急ウェビナー”. 2022年5月1日閲覧。
「制海権」の例文・使い方・用例・文例
制海権と同じ種類の言葉
- 制海権のページへのリンク