アメリカン航空77便のペンタゴン突入への疑義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 17:06 UTC 版)
「アメリカ同時多発テロ事件陰謀説」の記事における「アメリカン航空77便のペンタゴン突入への疑義」の解説
ペンタゴン (国防総省) に突入した飛行物体はミサイルであったとする説が唱えられている。 CNNは、911事件当日にペンタゴン攻撃直前にペンタゴン上空を航行していた飛行機を撮影した画像を保有しており、これが一般の旅客機ではなく、アメリカの軍用機のE4-Bに外形が酷似していると指摘する番組を2007年に放映した。また同じ番組の中では、アメリカ政府公式報告の中に、この飛行機に関する言及がないことも指摘している。 USA Todayの記者Mike Waltersは、911事件当日にペンタゴンへの攻撃の瞬間を目撃した。彼がCNNに対して、ペンタゴンを攻撃した飛行体が「巡航ミサイルだった」と語ったとされることがある。実際には「巡航ミサイルのように飛んできた」と語っており、巡航ミサイルが飛来したとは述べていない。なお、時刻の早いCNNの記事では、彼はアメリカン航空機を見たと証言したと報道されているが、さらにそれ以前の時刻のイギリスのpress associationの報道では、衝突の瞬間の目撃、アメリカン航空機の目撃に対する言及がなく、「それは有翼巡航ミサイルのようだった」「飛行機の残骸と走り回る軍人たちを見た」とだけその発言が報じられていた。 ドナルド・ラムズフェルド国防長官は、911事件直後の雑誌Parade Magazineとのインタビューで、911事件の経緯に触れる中で「ミサイルがペンタゴンを攻撃した」と発言した。 ワシントンポストは、911事件当日のペンタゴンの攻撃を報道する記事で、現場証言として、ペンタゴン職員のErvin Brownが「小型飛行機の残骸のようなものが地面にあるのを見た」同じくTom Seibertが「ミサイルのような音を聞いた後、爆発が起きた」と発言した、と報じた。 アメリカの超党派団体「9/11の真実を求める学者達の会(英語版)(Dr. James H. Fetzer発起:英語版Wikiを参照)は、航空宇宙工学エンジニアのマイケル・メイヤー(Michael Meyer)の次の主張をWebに掲載している。 物理学的に、機体の構造・材質上、ボーイング757がペンタゴンに激突した際の、(運動)エネルギーは、航空機本体が粉砕されることに、ほとんどが消費されるはずである。したがって、911事件での、ペンタゴンの9フィートの厚さを持つ6層対爆コンクリートが突き破られ、均整の取れた洞穴状に、ペンタゴンの「Cリング」(外側から3番目の棟)まで破壊された状況は、ボーイング757によって引き起こされたものではない。 — マイケル・メイヤー、A Boeing 757 did not hit the Pentagon 元アメリカ陸軍グリーン・ベレー軍人のジャーナリスト、Geoff Metcalfは、フランスのWebジャーナルAsile.org、および、匿名のあるパイロットの説として、事故直後の現場写真に対する次の指摘を2002年に紹介している。 衝突場所の前面の芝生部分に残骸がまったく飛び散っていない。 事故当日の衛星写真によると、ペンタゴンのもっとも外側の棟の、5階建ての1階部分のみだけが損傷を受けている。ペンタゴンの建物の高さは78フィートである。一体どうすれば、ほぼ100トン、全高44.7フィート、全長115フィート以上であるボーイング757-200が、最低でも時速400kmの速度で突入して、ただペンタゴンの外側の棟の1階にだけ、ダメージを与えることができるのだろうか? ペンタゴンに突入で破損した部位と機体の大きさを比較して、ボーイング757-200の翼部分が当たることによって発生するはずのダメージがどこにも見当たらない。 気候を考慮すると、衝突時には、燃費の比重を1ガロンあたり6.9ポンドとすると、8600ガロン=約60000ポンド(27トン)ほどの燃料が、あらゆるところに広範にバラ撒かれていたはずである。 飛行機のフロアから引きはがれたであろう、シートベルトのバックルつきの座席はどこにあったのか?乗客はどこにいったのか? いまだかつて激突によって機体が蒸発してしまった(=破片すら原型をまったく留めないほどに細かく四散してしまった)航空機事故など見たことがない。しかし実際にはシルクエアー185便事故やヴァリグ・ブラジル航空967便遭難事故など、そのような事故の例は多数存在する。しかし、熱によりほぼ全ての残骸がほとんど消滅に近いかたちで残っていない、といった事故はあまり例が無い。 アメリカの、Pilots for 911 truth(パイロットや航空業界関係者による911真相追求団体)は、2006年に次の記事を公表した。 NTSB(国家運輸安全委員会)の公表したペンタゴン突入航空機(アメリカン航空77便)の飛行記録を、実際にフライト・シミュレーターで解析してみた。 政府公式発表によると実際の現場で、77便はペンタゴン突入途中に街灯に接触したとされるが、解析の結果、街灯の上空では海抜480フィート(誤差+/-75フィート)を飛行していたことが明らかになり、街灯を航空機がなぎ倒すことは不可能であると分かった。 この矛盾点をNTSBに対して問い合わせたが、回答は拒否された。 ペンタゴンの近くにガソリン・スタンドがあり、そこに設置されていたセキュリティー・カメラの一つが事件現場の方を向いていたが、撮影されたビデオは事件後に米軍兵士により没収されてしまった。高速飛行可能な巡航ミサイルのような小型物体が写っていた可能性があって、それを隠蔽しているのではないか。
※この「アメリカン航空77便のペンタゴン突入への疑義」の解説は、「アメリカ同時多発テロ事件陰謀説」の解説の一部です。
「アメリカン航空77便のペンタゴン突入への疑義」を含む「アメリカ同時多発テロ事件陰謀説」の記事については、「アメリカ同時多発テロ事件陰謀説」の概要を参照ください。
- アメリカン航空77便のペンタゴン突入への疑義のページへのリンク