伴う
「伴う」とは、一つの出来事に付随して別の出来事が起こることを意味する表現である。
「伴う」とは・「伴う」の意味
「伴う」は文法の品詞の中で、動詞に分類される言葉である。「伴う」の意味としては、一緒に行く・ある物事に付随して別の物事が起こる・釣り合いがとれる・一緒に連れて行く・2つの意味を合わせ持つなどが挙げられる。「伴う」を使わずに同じ意味を表現したいときには、同伴・付随・帯同・付帯を使うといい。動詞の「伴う」と似た印象を与える言葉に従うがあるが、厳密に言えばこの2つの言葉は違う。「伴う」が2つの現象が同時に起こることを意味するのに対して、従うは前に起きたことを原因として後に起こることが続くことを意味する。同じように使用されていることもあるが、ニュアンス面に違いがあるので注意しなければならない。「伴う」を使った表現の中に、それに伴いというものがある。一般的になじみのある表現だが、ビジネスの場面で使用する際には注意が必要だ。それに伴いは接続語として用いられ、前後の文章が同時に起こっていることを意味する。丁寧な表現に見えるが敬語表現ではない。このままの形で使用した場合、上司や取引先に対して失礼に当たることがある。公式な場でそれに伴いを使いたいなら、表現を改めたほうがいいだろう。それに伴うを敬語表現にするにはそれにを丁寧語のそちらに、動詞の伴いにますをつけ、そちらに伴いますという形にするといい。
「伴う」は古代日本で用いられていた「ともなふ」を由来としている言葉だ。ともなふも動詞として用いられていた。主な意味には連れ添って行動するあるいは連れて行くがある。この言葉は、現在の「伴う」とほとんど同じ意味で使用されていた。松尾芭蕉の『奥の細道』や兼好法師の『徒然草』など様々な文学作品で、ともなふは用いられてきた。
「伴う」の読み方
「伴う」の読み方はともなうである。「伴う」は住んでいる地域によって発音が違うため、場合によっては通じない可能性もあるので注意が必要だ。東京などの関東圏では、後半の「な」と「う」の間にアクセントが置かれる。関西圏ではすべての音を同じように発音するのが正しいとされている。関東圏のイントネーションは中高型、関西圏でのイントネーションは平板型というアクセント法に分類可能だ。「伴う」の熟語・言い回し
ここでは「伴う」が用いられている熟語を解説していく。痛みを伴うとは
痛みを伴うが政治改革などで用いられる場合には、比喩的なニュアンスで使われる。「財政改革」には痛みを伴うとした場合の痛みは、肉体的な痛みを意味しない。バラエティを批判したい時にも、この言葉は使われる。その場合の痛みとは、そのまま肉体的な痛みという意味である。
結果が伴うとは
結果が伴うとは、やってきたことの成果が出ることを意味する。一般的には結果が伴わないのように、打ち消しが付属した形で用いられることが多い。
責任を伴うとは
責任を伴うは、何かを行ったり地位についたりするときには責任を持たなければならないという意味だ。権力者を諌めたい時に、責任を伴うは使われる。
心が伴うとは
心が伴うという表現には、行動や言葉に真実味があり裏表がないことのような意味がある。
何々に伴うとは
何々に伴うという形で「伴う」が出てきた場合、「伴う」自体の文法的な意味や使用法が問われていると言える。
「伴う」の使い方・例文
「伴う」はビジネスを含め様々な場面で用いられている言葉である。主な意味としては、連れて行くや2つの物事が同時に起こることなどがある。文脈によっては接続詞としても使われるので、大変使い勝手がいい。実際の文章の中では、「父の死に伴って遺産を受け継ぐ」「妹を伴って学校に行く」「まだまだ結果が伴わない」「人気と実力が伴わないと皮肉を言われる」「地位に伴った給与」「それに伴って地学変動が起こる」「妻を伴い葬式に赴く」「看護婦を伴わなければならない」「離婚に伴い名字が変わった」「飢饉に伴い食糧不足が起きた」のような形で用いられている。伴なう
とも‐な・う〔‐なふ〕【伴う】
ともなう
伴
伴 |
「ともなう」の例文・使い方・用例・文例
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