ς(とは? わかりやすく解説

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シグマ【Σ/σ/ς/sigma】

読み方:しぐま

ギリシャ文字の第18字。

〈Σ〉数学で、二つ上の数の総和を表す記号。または統計学標準偏差を表す記号

〈Σ〉Σ粒子記号

電気工学電気伝導率を表す記号


スペクトル幅(Spectral Width, σ, Δλ)


Σ

数列 a1, a2, a3, …, an初項から第 n 項までの和を、a1+a2+a3+ … +an[数式]と表す。


Σ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/23 04:09 UTC 版)

ギリシア文字
Αα アルファ Νν ニュー
Ββ ベータ Ξξ クサイ
Γγ ガンマ Οο オミクロン
Δδ デルタ Ππ パイ
Εε エプシロン Ρρ ロー
Ζζ ゼータ Σσς シグマ
Ηη イータ Ττ タウ
Θθ シータ Υυ ウプシロン
Ιι イオタ Φφ ファイ
Κκ カッパ Χχ カイ
Λλ ラムダ Ψψ プサイ
Μμ ミュー Ωω オメガ
使われなくなった文字

()
ディガンマ サン
ヘータ ショー
ギリシアの数字
スティグマ
()
サンピ

()
コッパ

Σ, σ, ςシグマ: σίγμα / σῖγμα, : sigma、スィグマ)は、ギリシア文字の第18番目の文字。数価[1]は200。現代ギリシア語では、語末形の "ς" を 6を表す "ϛ" スティグマの代用として用いる。ラテンアルファベットの "S"、キリル文字の "С" は、この文字に由来する。

歴史

シグマの字形とギリシア・アルファベット上の位置は、フェニキア文字の "𐤔"(シン、)に由来する。

語源

「シグマ」という名前は、ある仮説によると[2]、フェニキア文字の「サメク」から来ている。別の説[3]によると、この字の本来の名前は「サン」(現在は別の、今は使われなくなった字を指す名前になっている)であっただろうとし、「シグマ」は、ギリシャ人が新たにつけた名前で「シーという音」を意味するという。動詞 σίζωシッゾー、*sig-yō、「シーという音を出す」の意)の名詞化に由来する。

エッシュの大文字

シグマの大文字は、現代においては「エッシュ」の大文字(小文字は ʃ )として、ラテン文字に再導入されている。

三日月形のシグマ

モザイクによる6世紀のマダバ地図では、エルサレムΗΑΓΙΑΠΟΛΙΣ、神聖都市) に三日月形のシグマを使う
エルサレムにある飾り板にある Μετόχιον Γεθσημανῆςゲッセマネメトヒオン) という語が語中・語末ともに三日月形のシグマを使って記されている

ヘレニズム時代(紀元前4-3世紀)の手書きのギリシャ語では、碑文体の "Σ" は簡易化して "C" に似た形になった[4]。同じ字形は、紀元前4世紀以降の硬貨にも見える[5]。この字形が、古代末期から中世にかけての国際的標準になった。このシグマは三日月に似ているので、現在は「三日月形のシグマ (lunate sigma)」と呼ばれる(大文字 Ϲ、小文字 ϲ)。

現在でも、ギリシャではこの形が装飾目的に広く使われる。特に宗教的・教会においてよく使われ、また古典ギリシャ語のテキストの現代における活字版にも用いられる。キリル文字の "С" (/s/) や、コプト文字の "" (シマ) も三日月形のシグマに由来する。

三日月形のシグマに点を付した字(Ͼσίγμα περιεστιγμένον シグマ・ペリエスティグメノン)は、サモトラケのアリスタルコスによって校正記号として使われ、この記号を付した行が正しくない場所にあることを示した。同様に、左右逆のシグマ(Ͻἀντίσιγμα アンティシグマ)も正しくない場所にある行を示すことがあった。アンティシグマに点をつけた字(Ͽἀντίσιγμα περιεστιγμένον アンティシグマ・ペリエスティグメノン)は、その後ろにある行を並べ直す必要があるか、または優先度の明らかでない異読があることを示すことがあった。

ギリシア語での用法

小文字は、"σ" である。ただし、単語の終わりでは "ς" を用いる。"ς" をファイナルシグマ(: τελικό σίγμα : word-final sigma)と呼ぶ。

音価/s/、後ろに有声子音(μ, ν)が続く場合は /z/

記号としての用法

大文字の Σ には、下記の用法がある。

小文字の σ には、下記の用法がある。

小文字の ς には、下記の用法がある。

符号位置

大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Σ U+03A3 1-6-18 Σ
Σ
Σ
σ U+03C3 1-6-50 σ
σ
σ
Ϲ U+03F9 - Ϲ
Ϲ
ϲ U+03F2 - ϲ
ϲ
三日月形のシグマ
Ͻ U+03FD - Ͻ
Ͻ
ͻ U+037B - ͻ
ͻ
アンティシグマ
Ͼ U+03FE - Ͼ
Ͼ
ͼ U+037C - ͼ
ͼ
シグマ・ペリエスティグメノン
Ͽ U+03FF - Ͽ
Ͽ
ͽ U+037D - ͽ
ͽ
アンティシグマ・ペリエスティグメノン
記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
ς U+03C2 1-6-57 ς
ς
ς
GREEK SMALL LETTER FINAL SIGMA
U+2211 - ∑
∑
∑
(数学記号)

脚注

  1. ^ 文字に当てはめられた数値のこと。ギリシアの数字を参照。
  2. ^ Jeffery, Lilian H. (1961). The local scripts of archaic Greece. Oxford: Clarendon. pp. 25–27 
  3. ^ Woodard, Roger D. (2006). "Alphabet". In Wilson, Nigel Guy (ed.). Encyclopedia of ancient Greece. London: Routldedge. p. 38.
  4. ^ Edward M. Thompson (1912). Introduction to Greek and Latin paleography, Oxford: Clarendon. p. 108, 144.
  5. ^ Edward C. D. Hopkins, Numismatica Font Projects.

Σ(

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 03:24 UTC 版)

Casio Basic」の記事における「Σ(」の解説

Σ計算を行う。

※この「Σ(」の解説は、「Casio Basic」の解説の一部です。
「Σ(」を含む「Casio Basic」の記事については、「Casio Basic」の概要を参照ください。


Σ(シグマ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 02:10 UTC 版)

The Epic of Zektbach」の記事における「Σ(シグマ)」の解説

オリビエ岩礁にある海底神殿最深部超越者待つ者美しい女のような姿だが、実態はルフィナ種の様々な記憶意識ネットワーク化した思念体である。古代戦争でルフィナ種が絶滅しそうになった時、残った者達が意識能力共有化データベースとなりヒュミナ種にその能力転写し超越者系譜作り上げた

※この「Σ(シグマ)」の解説は、「The Epic of Zektbach」の解説の一部です。
「Σ(シグマ)」を含む「The Epic of Zektbach」の記事については、「The Epic of Zektbach」の概要を参照ください。


Σ(シグマ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/28 23:31 UTC 版)

ルクス・ペイン」の記事における「Σ(シグマ)」の解説

ルクス・ペイン装着することで発動する特殊能力。SIGNUM-ANIMA(シグヌム - アニマ)の略であり、ギリシャ数字のΣ(シグマ)と音が似ているため「シグマ」と呼ばれる他者思念干渉する特殊能力持ち、その種類装着者によって異なる。 イレース アツキが持つ特殊能力相手思念引き出し削り取る。主にサイレント発見使用するが、サイレント駆除にも使用できる。しかし、イレイズとは異なり病巣部のみの除去しかできず、心ごと駆除できないため、オリジナル駆除しない限り感染する可能性が残る。 ガウェイン捉えることができる思念はエーテル・ワーム・タームの3種類である。エーテル思考する生き物が持つ思念ワームサイレント影響により出現する線形小さなエーテル体ターム主人公他者から引き出して削り取ったワーム言葉映像変化したのであるイレイズ リュウ・イーが持つ特殊能力サイレント感染した心ごと喰らう事で駆除するサイレント察知する能力は低いが、対サイレント戦での効果絶大である。ただし、サイレントと共に感染者の心まで喰らうという性質から、感染者精神崩壊招きその後社会復帰難しくなる。そのため、サイレント対処方法についてアツキとリュウ・イーはたびたび意見衝突させている。 サイコビューイング ナツキが持つ特殊能力千里眼一種であり、空間越えて遠距離かつ広範囲思念感情察知できることができる。ただし、能力者への負担大きく多用できない

※この「Σ(シグマ)」の解説は、「ルクス・ペイン」の解説の一部です。
「Σ(シグマ)」を含む「ルクス・ペイン」の記事については、「ルクス・ペイン」の概要を参照ください。


Σ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 01:55 UTC 版)

UNIX」の記事における「Σ」の解説

通産省主導国策プロジェクトとして開発されOS開発当初BSD系だったが後にSystem V (Release2) 系に路線変更プロジェクト的には失敗終わったとされ、また、その後少なからず他の国プロジェクト悪影響与えたとされる

※この「Σ」の解説は、「UNIX」の解説の一部です。
「Σ」を含む「UNIX」の記事については、「UNIX」の概要を参照ください。

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