Microsoft ActiveSync Microsoft ActiveSyncの概要

Microsoft ActiveSync

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 11:07 UTC 版)

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ActiveSync
開発元 マイクロソフト
初版 1996年9月10日(24年前) (1996-09-10
最新版
4.5.5096 / 2007年2月13日(14年前) (2007-02-13
対応OS Windows 9x, Windows NT 4.0, Windows 2000, Windows XP
後継 Windows Mobile デバイス センター、Zune Software
公式サイト www.microsoft.com/windowsmobile/activesync/default.mspx 
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本ソフトは、親となるパソコン上にインストールされている個人情報管理ソフトウエア (Microsoft Outlook) のデータをPDA上のデータベースと同期を取りPDA上で利用できるようにするほか、ファイルの転送やPDA上で扱えるようにファイルを変換したりソフトウエアのインストールを行うこともできる。また、PDAのデータのフルバックアップ機能も一部を除き提供されている[4]。さらに、テザリング機能のためのホストとしても動作する。

ソフトウエアとしてのActiveSyncは、後継で同様の機能を提供する Windows Mobile デバイス センター へ移行した。

デスクトップ アプリケーションとの同期

パソコンとの同期の対象となるデータは主に電子メール(受信トレイ)、タスクリスト(仕事)、予定表、連絡先、メモといった個人情報管理 (PIM) データである。他にInternet Explorerのお気に入りの一部やMicrosoft Accessのデータファイル、既定のフォルダにあるファイルの同期もサポートしている。(Windows CEのバージョンによっては一部サポートされない機能がある)

PIMデータの同期にはMicrosoft OutlookMicrosoft Exchangeが対象となる。よく間違われるがOutlook Expressとは同期を行うことはできない。 サードパーティー製ソフトウエア(Intellisyncなど)の追加インストールによって、Lotus Notesなどの他社製PIMソフトウエアとの同期が可能になる場合もある。

ActiveSyncをインストールすると、PDAと同期接続中Windows Media Playerと機能の連携がなされる[5]。また、"マイコンピュータ"に"モバイル デバイス"としてPDAが現れ、ローカルドライブのようにPDA内のファイルを扱うことができる(ファイルシステムにマウントするわけではなく、仮想的なもの)。

接続方法とパートナーシップ

ActiveSyncは、USBシリアルポートIrDA、ネットワーク(イーサネット)、さらにRAS接続等での接続をサポートしている(少なくともネットワーク接続はバージョン4以降利用できなくなっている)。

使用する際は、利用するPDAをActiveSyncに登録する必要がある。これを行うことで初めてPIMデータなどの同期が行える仕組みになっている。このパソコンとPDAの関係を"パートナーシップ"と呼んでいる。 このソフトウエアのインストール後、PDAとパソコンをUSB、シリアル、赤外線などのいずれかで接続しパートナーシップを作成する。ネットワーク経由やRAS接続ではパートナーシップの作成はできない。これを作成せず、PIMデータの同期を行わない"ゲスト"接続も選択できる。 なお赤外線の場合、一部機種で採用されたFIR (4Mbps) では接続確立後すぐに切断されてしまい接続することが出来ない。 富士通のPocketLOOX FLX3のようにメニューから赤外線通信速度切り替えが出来るものは標準のSIR (115.2Kbps) に切り替えれば接続可能。 速度変更が出来ない(FIRのみの)場合はクレードル等を経由しての接続となる。

パートナーシップは、PDA側から見て2台までのパソコンと作成することができる。パソコン側から見てパートナーシップを作成するPDAの数に制限はない。

ActiveSync を通して一度に接続(通信)できるPDAは1台のみである。同時に2台以上のPDAを接続すると、ActiveSync はそのうちの1台だけを認識する。




  1. ^ Windows Mobile、Windows CEやPocket PC等は組込みプラットフォームあるいはOSの名称であるが、本稿では便宜上いずれもOSとしての意味合いで記述する。詳細は各記事に詳しい。
  2. ^ Exchange Server 2007 Support for Mobile Devices”. Microsoft Exchange portal. Microsoft (2007年3月27日). 2012年11月20日閲覧。
  3. ^ Lein, Adam Z. (2010年9月17日). “How to Sync Windows Phone 7 with Outlook”. Pocketnow. 2012年11月20日閲覧。
  4. ^ バックアップ機能はWindows Mobile 2003以前の機種までとなっている (ActiveSync 4.x)
  5. ^ Windows Media Player バージョン7から9までとの組み合わせでは、同ソフトの「デバイスへ転送」でPDAが選択できるようになり、ライセンスを含むコンテンツの転送が実現する。バージョン10とActiveSync 4.xとでは同期項目の「メディア」を利用できる。
  6. ^ ユーザーコミュニティの間ではActiveSync 4.5とOutlook 2007との間での同期の成功が報告されているようである。(利用にあたっては自己責任となる)
  7. ^ Windows Vista 用 Windows Mobile デバイス センター 6.1 (64 ビット) - Microsoft ダウンロードセンター”. Microsoft. 2012年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月2日閲覧。





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