黒酢 黒酢の概要

黒酢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 14:59 UTC 版)

山西老陳醋
鎮江香醋
色も風味も濃い。

伝統的な製法では、野天に並べた陶製の(つぼ)を使って糖化アルコール発酵酢酸発酵させて醸造する[1]

日本の黒酢

日本の黒酢は米、米麹、水を原料とする[1]

日本では1975年に鹿児島県姶良郡福山町(現在は霧島市福山町)の坂元醸造株式会社会長の坂元昭夫が壺つくりの米酢を「くろず(黒酢)」と命名して全国販売したことが最初である[要出典]

含有されているクエン酸が疲労回復、アミノ酸ダイエットに効用があるとされ、健康食品の一つとしてブームを呼び、大々的に様々な商品が開発され発売されている。

効果については各社で実証実験などを実施しているようだ。ただし、過剰摂取は健康に被害をもたらす恐れもあり得る[2]

中国の黒酢

中国産のものにはコーリャン大麦なども使われており、日本では「香酢」と呼ぶことが多い[1]

栄養価

必須アミノ酸を多く含む。

自然発症高血圧ラットに黒酢エキスを強制経口投与したところ、血圧は投与量に依存して有意に降下したとの報告がある[3]。なお、食酢の摂取でも血圧上昇抑制効果が認められた。この効果は、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系の穏やかな抑制によるものであった[4]

関連項目

外部リンク


  1. ^ a b c d e f 17)調味料及び香辛料類”. 文部科学省. 2020年4月16日閲覧。
  2. ^ 黒酢 - 素材情報データベース<有効性情報>(国立健康・栄養研究所
  3. ^ 西川泰ほか、高血圧自然発症ラットにおける黒酢エキスの抗高血圧作用、日本食品科学工学会誌 Vol.48(2001年)No.1 P.73-75, doi:10.3136/nskkk.48.73
  4. ^ 多山賢二、生活習慣病に及ぼす食酢の効果、日本醸造協会誌 Vol.97(2002年)No.10 P.693-699,doi:10.6013/jbrewsocjapan1988.97.693


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