附属池田小事件
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附属池田小事件(ふぞくいけだしょうじけん)は、2001年(平成13年)6月8日に日本の大阪府池田市にある大阪教育大学附属池田小学校で発生した無差別殺傷事件[6](建造物侵入・殺人・殺人未遂・銃刀法違反事件)[7]。
注釈
- ^ 最後の一人を刺し終えた瞬間、凶器である出刃包丁を自ら落として、「あーしんど!」と呟いたとの週刊誌の報道もある[15]。
- ^ 取り調べで「オレは学校なんか行ってない。阪急池田駅で人をメッタ斬りした」と不可解な発言をした[26]。
- ^ 宅間は過去に15回もの逮捕歴(高速道路の逆走、実兄の愛車である高級輸入車を「サラリーマンが外車なんか乗るな!」と角材で破壊する行為、小学校教諭が飲む茶に精神安定剤を混入させる行為など多岐にわたる)を持つが、精神科通院歴が理由で不起訴処分(あるいは保護観察処分)という比較的軽い処分を経験している[26]。
- ^ 裁判長は川合昌幸、陪席裁判官は畑口泰成・渡邊英夫の両名[7]。右陪席は畑口、左陪席は渡邊(いずれも判事補)がそれぞれ担当した[37]。
- ^ 『読売新聞』は刑務官の人数を「4人」[39]、『朝日新聞』は「5人」とそれぞれ報じている[40]。
- ^ 刑事訴訟法では、法廷秩序を乱した被告人を退廷させて判決を言い渡すことができることが規定されているが、被告人不在のまま死刑が宣告されたことは極めて異例[38]。同様の例は宅間以前に、松川事件の第一審判決公判(1950年)で、福島地裁が被告人全員を退廷させた上で、被告人5人を死刑に、別の被告人5人を無期懲役に処す判決を宣告した事例がある[37]。
- ^ a b 死刑判決の際、主文が冒頭で宣告された事例は本事件以外にも、京都・大阪連続強盗殺人事件[38]、富山・長野連続女性誘拐殺人事件[41]、藤沢市母娘ら5人殺害事件[42]、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(被告人:宮崎勤)、大阪連続バラバラ殺人事件[38]、広島タクシー運転手連続殺人事件[43]などがある。「主文#死刑判決の冒頭主文朗読の例」も参照
- ^ 2004年度(平成16年度)に改称[63]。
- ^ 大阪教育大学附属池田小学校と池田市立池田小学校の2校は歴史的に関連がある。
出典
- ^ a b c d e f 大阪地裁 2003, 罪となるべき事実.
- ^ 『読売新聞』2001年12月27日東京夕刊一面1頁「池田小児童殺傷事件 宅間被告、起訴事実認める 検察冒陳、責任能力が争点に」(読売新聞東京本社)
- ^ 日本凶悪犯罪大全217
- ^ a b 『読売新聞』2001年6月9日大阪朝刊一面1頁「大教大池田小殺傷事件 児童8人が死亡 「何もかも嫌に」男供述」(読売新聞大阪本社)
- ^ a b 『読売新聞』2001年9月15日大阪朝刊一面1頁「大教大池田小児童ら殺傷 宅間容疑者を起訴 大阪地検「責任能力は完全」と判断」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『読売新聞』2001年6月9日東京朝刊一面1頁「大阪の児童殺傷事件 惨劇15分、4教室で次々 死亡児童8人に」(読売新聞東京本社)
- ^ a b c 大阪地裁 2003.
- ^ a b 『読売新聞』2003年5月22日大阪夕刊一面1頁「付属池田小児童殺傷事件 宅間守被告に死刑求刑 責任能力「明らか」/大阪地裁」(読売新聞大阪本社)
- ^ a b 『東京新聞』2004年9月14日夕刊一面1頁「池田小事件 宅間死刑囚の刑執行 法務省 異例の早さ 一審確定後1年」(中日新聞東京本社)
- ^ a b c d e 『朝日新聞』2001年12月27日東京夕刊社会面1頁「宅間被告、罪状認める 池田小の児童殺傷事件、初公判 責任能力が争点に 大阪地裁」
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- ^ 『富山新聞』2001年6月9日朝刊28頁「無言で次々と刺す「何かやるぞ」最悪の事態に 宅間容疑者 異物混入で逮捕歴」(北國新聞社富山本社)
- ^ 岡江晃 2013, p. 241.
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- ^ 新潮45編集部 2002, p. 50.
- ^ “命の尊さ訴え、鐘は鳴る 付属池田小事件14年”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2015年6月8日). オリジナルの2015年6月8日時点におけるアーカイブ。 2015年6月11日閲覧。
- ^ 『読売新聞』2001年6月8日大阪夕刊一面1頁「包丁男、児童7人刺殺 教室に乱入し次々襲う 大阪教育大池田小」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『読売新聞』2001年6月11日大阪夕刊一面1頁「大教大池田小殺傷事件 宅間容疑者、終始無表情 10日間の拘置決定/大阪地裁」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『読売新聞』2001年6月30日大阪朝刊一面1頁「大教大池田小殺傷事件 宅間容疑者を再逮捕 7女児殺害容疑など/大阪府警」(読売新聞大阪本社)
- ^ a b 『読売新聞』2001年7月9日大阪夕刊一面1頁「大教大池田小殺傷事件 宅間容疑者の精神鑑定始まる/大阪拘置所」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『読売新聞』2001年9月7日大阪朝刊一面1頁「大教大池田小児童ら殺傷事件 宅間容疑者に完全責任能力 精神鑑定の概略報告」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『読売新聞』2001年9月12日大阪朝刊第一社会面31頁「大教大池田小殺傷事件 宅間容疑者の鑑定留置短縮 きょうにも請求/大阪地検」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『読売新聞』2001年9月13日大阪朝刊特別社会面36頁「大教大池田小殺傷事件の宅間容疑者 鑑定留置期間の短縮認める/大阪地裁」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『読売新聞』2001年9月26日大阪朝刊第一社会面31頁「大教大池田小殺傷事件 宅間被告を傷害などで追起訴 捜査終了、年内にも初公判」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『北日本新聞』2001年6月11日夕刊一面1頁「大阪・校内児童殺傷 「エリート殺せば死刑に」 宅間容疑者犯行認める 凶器は直前に購入」(北日本新聞社)
- ^ a b 一橋文哉 2003, p. 398.
- ^ 一橋文哉 2003, p. 398-399.
- ^ a b 『死刑囚200人最後の言葉』(2019年8月22日、宝島社発行)204ページ。
- ^ a b c d e f g 一橋文哉 2003, p. 403.
- ^ 岡江晃 2013, p. 252.
- ^ a b c d e 『朝日新聞』2001年12月27日東京夕刊社会面23頁「『座ったらあかんか』 池田小事件初公判 宅間被告、突然声あげ 起訴状朗読中 裁判長『立ってなさい』」
- ^ 2004/09/14朝日新聞夕刊
- ^ 石原慎太郎『凶獣』(2017年、幻冬舎)
- ^ 『読売新聞』2003年6月26日大阪夕刊一面1頁「池田小事件 「宅間被告、心神喪失か耗弱」 弁護側、最終弁論で主張/大阪地裁」(読売新聞大阪本社)
- ^ a b c 『読売新聞』2003年6月27日大阪朝刊一面1頁「付属池田小事件結審 宅間被告「死ぬことびびっていない」 8月28日に判決」(読売新聞大阪本社)
- ^ 今一生『「死ぬ自由」という名の救い ネット心中と精神科医』(2006年、河出書房新社)
- ^ a b 『毎日新聞』2003年8月28日大阪夕刊特集面8頁「大阪・学校乱入殺傷事件:宅間守被告に死刑判決 退廷後の死刑宣告、松川事件一審も」(毎日新聞大阪本社)
- ^ a b c d e f g 『読売新聞』2003年8月28日大阪夕刊一面1頁「池田小児童殺傷事件 宅間被告に死刑判決 冒頭に暴言、退廷/大阪」(読売新聞大阪本社)
- ^ a b 『読売新聞』2003年8月28日大阪夕刊第一社会面15頁「付属池田小事件判決 宅間被告、遺族に罵声 1分で退廷 傍聴席やり切れぬ視線」(読売新聞大阪本社)
- ^ a b c 『朝日新聞』2003年8月28日東京夕刊第一社会面23頁「「最後に言わせてえな」宅間被告に死刑 メモ掲げ 何度も叫ぶ 退廷時、遺族ののしる」(朝日新聞東京本社) - 『朝日新聞』縮刷版 2003年(平成15年)8月号1375頁
- ^ 『毎日新聞』1988年2月9日東京夕刊第4版第一社会面9頁「富山・長野連続誘拐殺人判決 北野被告「無罪の涙」 深々と頭垂れて Mとは目も合わせず」(毎日新聞東京本社) - 『毎日新聞』縮刷版 1988年(昭和63年)2月号335頁
- ^ 『神奈川新聞』1988年3月11日朝刊B版第二社会面22頁「F被告死刑判決 『冷酷非情極まる犯行』 異例の冒頭言い渡し 弁護側主張 ことごとく却下」(神奈川新聞社)
- ^ 『読売新聞』2000年2月9日大阪夕刊第一社会面19頁「4女性殺害の元タクシー運転手に死刑 『冷酷非情、責任重い』 /広島地裁判決」(読売新聞大阪本社)
- ^ a b 『朝日新聞』2003年8月28日東京朝刊第4版第一総合面1頁「大阪・附属池田小事件 宅間被告に死刑 地裁判決 「完全な責任能力」 宅間被告、冒頭で騒ぎ退廷 再発防止策願う」(朝日新聞東京本社) - 『朝日新聞』縮刷版 2003年(平成15年)8月号1353頁
- ^ 『読売新聞』2003年9月10日大阪夕刊一面1頁「大教大付属池田小児童殺傷事件 宅間被告弁護団が控訴 本人「取り下げ」焦点」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『読売新聞』2003年9月27日大阪朝刊一面1頁「付属池田小事件 宅間被告、死刑確定 自ら控訴取り下げ/大阪高裁」(読売新聞大阪本社)
- ^ 大森治幸 (2015年6月9日). “池田小乱入殺傷:事件から14年 保護者ら向けに対談映像”. 毎日新聞 (毎日新聞社) 2015年6月11日閲覧。[リンク切れ]記事名の一部に実名が使われているため、省略した。
- ^ a b 事件概要.
- ^ a b 遺族合意書 2003.
- ^ 『産経新聞』2016年6月7日「15年の課題~大教大付属池田小事件~(中)】歪んだ「心の闇」と医療観察制度の限界」 2021年4月3日
- ^ “講習会:防犯や心肺蘇生学ぶ 保育士、教職員90人 /和歌山”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2015年6月10日) 2015年6月11日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 吉村治彦 (2015年6月10日). “金沢の電気店主、子ども見守り14年 池田小事件機に”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). オリジナルの2015年6月10日時点におけるアーカイブ。 2015年6月11日閲覧。
- ^ 小学校開門中の安全体制、6割が把握せず 付属池田小事件20年 毎日新聞 2021年6月5日
- ^ 開放の校門から不審者 高校生PTSDに あの事件の教訓どこに 毎日新聞 2023年12月13日
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- ^ 岡江晃 2013, p. 1-402.
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- ^ 岡江晃 2013, p. 111-129.
- ^ 本校の沿革|大阪教育大学教育学部附属池田小学校 2021年6月5日閲覧。
- ^ 池田小の事件当時は小2 重傷を負った女性は幼児教育の道にライブドアニュース公式サイト
- ^ 「第3回受賞者(2001年) 近鉄・中村紀洋」『スポーツ報知』報知新聞社、2001年12月13日。2020年8月13日閲覧。オリジナルの2020年8月13日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「池田小事件の被害者…○○ちゃん、アニメで「ヤマト」に乗る」『スポニチOSAKA』スポーツニッポン新聞社、2004年6月6日。オリジナルの2004年6月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ 共同通信 (2005年10月9日). “学校の安全、国境超え議論 池田小とコロンバイン遺族”. 47NEWS. オリジナルの2013年6月6日時点におけるアーカイブ。 2015年2月26日閲覧。
- ^ “池田小事件がモチーフ…「洗脳」で人を殺せるのか? 衝撃的過ぎる映画『僕は人を殺しました』公開決定”. シネマトゥデイ. (2012年4月24日) 2018年12月5日閲覧。
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