金聖響 金聖響の概要

金聖響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/16 08:24 UTC 版)

金聖響
各種表記
ハングル 김성향
漢字 金聖響
発音: キム・ソンヒャン
ローマ字 Seikyo Kim
(オフィシャルサイト等の表記に基づく)
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金 聖響
生誕 (1970-01-12) 1970年1月12日(52歳)
出身地 日本
大阪府池田市
ジャンル クラシック
職業 指揮者
担当楽器 指揮

人物

大阪府池田市出身。家族は3人、大阪在住の両親、妹。本人を除き全員がアメリカ国籍[1]。両親の苗字はオオマス[2](大升)。

14歳で渡米し、1992年ボストン大学哲学科卒業、1995年ニューイングランド音楽院大学院指揮科マスター課程修了、1997年ウィーン国立音楽大学指揮科で湯浅勇治、レオポルド・ハーガーに師事した。またタングルウッド音楽祭に奨学聴講生として参加し、小澤征爾らに師事する[3]

古楽が作曲された当時の演奏形態を再現する「ピリオド奏法」を現代楽器で再現する試みに取り組んでいる。日本の他、パリ韓国などでも活動している。この他オーケストラ・アンサンブル金沢シエナ・ウインド・オーケストラとも共演を果たしている。

1998年、ニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで優勝する。その後パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)等の音楽祭で実績を重ね、国内外のオーケストラへ客演している。日本国外ではデンマーク国立放送交響楽団ラムルー管弦楽団ソウル市立交響楽団フランダース交響楽団オランダ語版などへの客演で好評を博した。また、日本国内では全国の主要オーケストラに客演を重ねている。

1998年、音楽事務所クリスタルアーツ代表佐野光徳によって世に送り出される[4]。 2006年4月、(株)IMX(インタラクティブメディアミックス)クラシック&アーツとマネジメント契約を結ぶ。ドラマ「冬のソナタ」のコンサートで指揮棒を振った。 2008年~2010年、イギリスの大手事務所アスコナスホルトに、一時期IMXとofficeTと平行して所属。

2009年4月から神奈川フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に就任し、同年12月よりオーケストラ・アンサンブル金沢のアーティスティック・パートナーに就任した。また、2010〜2012年シーズン、フランダース交響楽団の首席指揮者を歴任した。

2010年からスタートした神奈川フィルとの「マーラー・シリーズ」は、2013年まで行われた。CDはオーケストラ・アンサンブル金沢を指揮して、2003年にスタートしたベートーヴェンの交響曲全曲録音プロジェクトが2011年5月「ベートーヴェン:交響曲第4番、第8番」をリリースして完結した。また、2007年からスタートしたブラームスの交響曲全曲録音プロジェクトは、2009年9月に交響曲第4番および全集をリリースし完結した。

2014年に主な指揮を担当する予定だったサモンプロモーション主催・佐村河内守『交響曲1番HIROSHIMA』全国ツアーが「ゴーストライター問題」発覚により中止された(但し全30回中16回は実施)。サモンプロモーションの社長・熊取谷有里子の談話によれば『佐村河内守から「弟みたいな存在」として金聖響を全国ツアーのメイン指揮者にと紹介され、所属事務所としてのマネジメント契約を結んだ』とのこと[5][6]。後述する問題行為によりサモンプロモーションをこの年離れ[6]、父親の経営する個人事務所へ移籍した。

本人曰く「ゴルフとカメラはプロ並み」とのことであり、BS-TBS(ゴルフ番組)[7]リコー(カメラ)[8]の取材を受けている。

映画『この胸いっぱいの愛を』で共演した女優のミムラ2006年に結婚したが[9]2010年に離婚した[10]

離婚後、ヴァイオリニストと再婚し、2014年、男子をもうける[5]

年譜

1996年
  • 第2回若手指揮者のための国際コンクール最高位受賞。
1998年
  • ニコライ・マルコ国際指揮者コンクール優勝[3]
  • 同年音楽事務所クリスタルアーツ所属
2003年
2006年~2008年
  • IMXクラシック&アーツへ移籍。
2008年頃~
  • OfficeTへ移籍(代表は前所属事務所IMXの元取締役[11])。
2009年
2010年
  • 9月 - フランダース交響楽団(ベルギー)首席指揮者(任期3年)[3][13]。契約は2013年3月 (2年 7ヶ月)満期を待たずに解除。但し2015年現在も客演指揮者の筆頭に名が挙げられており、2015年4月にはシューマンの交響曲等を指揮している[14]
2013年
2014年
  • 個人事務所へ移籍。名称不明。
  • 4月- 公式後援会が正式発足

  1. ^ 大阪センチュリー交響楽団2003年1月10日、金聖響さんインタビュー (リンク切れ)
  2. ^ お得意様の一人「金聖響」さん
  3. ^ a b c d e BIOGRAPHY
  4. ^ 佐野光徳 職歴 - 株式会社クリスタルアーツ
  5. ^ a b 週刊文春2014年12月18日号/有料エリア内
  6. ^ a b c d e f g h i j 「週刊文春」2014年12月18日号、162頁。
  7. ^ グリーンの教え
  8. ^ GRist11回目
  9. ^ “ミムラ 指揮者・金聖響氏と“共演婚””. スポーツニッポン (スポーツニッポン新聞社). (2006年11月19日23:49). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/special/2005kekon/KFullNormal20061119123.html 2010年8月30日13:13閲覧。 
  10. ^ “ミムラ、14歳年上指揮者と離婚!!”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2010年10月9日12:07). http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20101009-OHT1T00134.htm 2010年10月9日14:10閲覧。 
  11. ^ a b 株式会社インタラクティブメディアミックスTOKYOカオスエリアコレクション(TCC2)、2019年08月27日
  12. ^ 金聖響常任指揮者への証人尋問で明らかにVivace 14号、2013.10.30
  13. ^ 金聖響がフランダース交響楽団の首席指揮者に就任 『ぶらあぼ』[リンク切れ]同Web版2010年5月16日付
  14. ^ Guest Konduktors - フランダース交響楽団公式サイト
  15. ^ サモンプロモーション公式発表
  16. ^ “気鋭のイケメン指揮者・金聖響が「佐村河内守」をネタに借金2億円トラブル”. 週刊文春WEB. (2014年12月10日). http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4637 2015年4月4日閲覧。 
  17. ^ 全国ツアー熊本県立劇場パンフレット
  18. ^ 「ぶらあぼ」2013年6月号、佐村河内 守のインタビュー[要ページ番号]
  19. ^ Webぶらあぼ2013年6月号[リンク切れ]
  20. ^ 全国ツアーのプログラムでの佐村河内守のインタビュー「金聖響さんは私が指名しました。私なりの方法で調べたりして、いま一般に評価されているよりも高く深い潜在能力を感じます。違った切り口の”HIROSHIMA”が生まれてくるのではないかと期待しています」
  21. ^ 「週刊文春」2014年12月18日号、160頁。
  22. ^ a b c d e 「週刊文春」2014年12月18日号、161頁。
  23. ^ エキサイトニュース2014年12月11日 佐村河内守に便乗か…女優・ミムラ元夫に醜聞が噴出
  24. ^ a b 3900万円詐取容疑 指揮者の元マネジャー逮捕 大阪―大阪府警
  25. ^ 有名指揮者元マネジャー逮捕=トラブル乗じ父親から詐欺容疑―大阪府警~リンク切れ
  26. ^ 有名指揮者元マネジャー逮捕=トラブル乗じ父親から詐欺容疑―大阪府警
  27. ^ Cello Symphony / Cello Suite no. 1


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