金山駅 (愛知県) 利用状況

金山駅 (愛知県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/02 19:29 UTC 版)

利用状況

金山駅の総合駅化によって利便性が向上したため、1989年(平成元年)から1993年(平成5年)にかけてJR、名鉄、地下鉄ともに利用者が急増した。以降はほぼ横ばいで推移したが、名鉄は1993年(平成5年)以降一時的に減少に転じた。これは同年に実現した上小田井駅経由の犬山線鶴舞線相互乗入れによる交通流動の変化が影響したと考えられる[39]

名鉄交通広告の公式サイトによると、JR・名鉄・地下鉄を含めた金山総合駅全体の利用者数は、2010年現在1日平均396,038人である[40]

『名古屋市統計年鑑』によると、JR・名鉄・地下鉄を含めた金山総合駅全体の乗降客数は、2013年現在1日平均430,298人である。

各駅ごとの利用状況

(以下、出典の関係から「乗降人員」と「乗車人員」が混在しているため、比較の際は注意を要する)

名古屋鉄道

名鉄の駅では名鉄名古屋駅に次いで2番目に多い。改札を通る利用のほか、同一方向の乗り継ぎを行う客も多いため、改札を通らない客を含めると利用客は名鉄名古屋駅よりかなり多くなる。

  • 「移動等円滑化取組報告書」によると、2019年度の1日平均乗降人員は172,387人である[41]
  • 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は156,516人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中2位、名古屋本線(60駅)中2位であった[42]
  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は139,989人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中2位、 名古屋本線(61駅)中2位であった[43]
  • 『名鉄時刻表 1990 Vol.7』によると、1989年度下半期の1日平均乗降人員は105,947人であり、この値は名鉄全駅中2位であった[44]
  • 『名鉄 1983』によると、1981年度当時の金山橋駅の1日平均乗降人員は85,311人であり、この値は名鉄全駅中2位であった[45]
  • 『創立70周年記念 今日と明日の名鉄』によると、1960年度当時の金山橋駅の1日平均乗降人員は46,631人であり、1963年度の値は60,175人であった[46]
  • 『岡崎市戦災復興誌』掲載の統計資料によると、1948年(昭和23年)11月1日 - 1949年(昭和24年)4月30日間の半期における一日平均乗降人員は14,451人であり、この値は名鉄全駅中4位であった[47]

JR東海

2020年度の1日の平均乗車人員は52,408人である。これはJR東海の駅では名古屋駅に次いで第2位であり、同社の在来線のみの駅としては最多、在来線に限れば名古屋駅に次いで第二位の数字である[48]

名古屋市交通局

『交通局事業概要(令和元年度)』によると2019年度当時の1日平均乗車人員は82,211人であり、この値は名城線では栄駅に次いで2位、名港線では1位、地下鉄全駅では名古屋駅(1位)が加わるため3位である[49]

1日平均乗車人員

「名古屋市統計年鑑」によると、近年の1日平均乗車人員の推移は下表の通り推移している。

年度別乗車人員
年度 名鉄乗車人員(人/日) JR乗車人員(人/日) 地下鉄乗車人員(人/日)
1999年(平成11年) 62,372 45,725 56,283
2000年(平成12年) 59,785 44,897 53,948
2001年(平成13年) 58,463 45,343 56,505
2002年(平成14年) 56,947 45,670 54,331
2003年(平成15年) 56,267 46,336 54,881
2004年(平成16年) 63,988 47,292 61,581
2005年(平成17年) 70,049 51,285 67,629
2006年(平成18年) 70,947 53,081 69,074
2007年(平成19年) 72,077 55,382 70,501
2008年(平成20年) 73,167 56,759 71,313
2009年(平成21年) 71,893 56,244 70,125
2010年(平成22年) 72,178 56,291 70,807
2011年(平成23年) 73,371 56,364 72,536
2012年(平成24年) 74,674 58,377 74,295
2013年(平成25年) 77,351 61,704 76,094
2014年(平成26年) 77,939 63,319 77,041
2015年(平成27年) 81,039 66,078 79,350
2016年(平成28年) 82,648 68,057 80,769
2017年(平成29年) 83,446 69,010 80,728
2018年(平成30年) 85,408 70,421 82,964
2019年(令和元年) 85,894 70,874 82,211
2020年(令和2年) 52,408

注釈

  1. ^ 金山橋・高座橋(金山総合駅の東側に位置する大津通の跨線橋、JR東海道本線・名鉄名古屋本線を跨ぐ橋は高座橋(たかくらばし)、JR中央本線を跨ぐ橋は金山橋と称する)と沢上跨線橋の間に存在した。
  2. ^ 神宮前駅方のみ非常時用に渡り線が残された。
  3. ^ 但し「北アルプス」の特急昇格当初など通過する列車も僅かに存在した。旧駅は本線(2・3番線)にカントの低い曲線があり、通過列車でも50 km/hの速度制限がかかった。
  4. ^ 会議には愛知県、名古屋市、商工会議所、国鉄名古屋鉄道管理局、岐阜工事局、名古屋鉄道のほか近畿日本鉄道も参加していた。付近に路線がないにもかかわらず近鉄の事項が含まれているのはそのためである。
  5. ^ ただし、当駅付近を通るように計画されていた名古屋市営地下鉄5号線(金山線)近鉄名古屋線との相互直通運転が検討されていたことはあった。
  6. ^ 地下鉄駅は決議と異なり2面4線となった。
  7. ^ 地上駅時代の堀田駅跨線橋を流用して構内踏切が1970年に解消されたが、それ以外は特に移転まで大きな変化はなかった。
  8. ^ 現在駅に移転した当初は、旧ホームや跨線橋が完全に撤去されるまでほんの暫くの間だが旧駅の神宮前駅方分岐器を残し、そこから新駅へ旧駅の4本の線路をそのまま繋いで営業運行していた。現在、旧線路敷は名鉄の複々線に転用され、東芝テック中部支社が進出している駅舎跡地も含めて、旧駅の遺構は全く残っていない。
  9. ^ 書類上は古渡信号場を移設した上で駅に格上げしたとされている。
  10. ^ システム自体は都営地下鉄京浜急行電鉄等と同じ。
  11. ^ 同線の金山駅は富良野駅 - 新得駅廃止に伴い、2024年(令和6年)4月1日に廃止された。
  12. ^ 他には福岡市営地下鉄七隈線にも同じく金山駅が存在するものの、筑肥線との連絡乗車券では単に「金山」表記となる。
  13. ^ 尾頭橋駅は当駅より後の1995年の開設である。
  14. ^ 金山駅を通過する特急「しなの」への名古屋駅での発着利用などが想定される。
  15. ^ うち3月下旬までは終電後、その後は営業時間中に実施予定。
  16. ^ 金山駅は3番線が2021年3月に、4番線が2021年12月に実施予定[27]。なお、刈谷駅は改修工事実施時(実施年度未定)。
  17. ^ 空港線開業前は現在と逆向きの渡り線があり、2番線から神宮前駅方向へ発車することができた。
  18. ^ (佐屋7:28発普通常滑行き(須ケ口 - 名鉄名古屋間は準急)、先頭の4両が常滑行き、後方の4両が東岡崎行き)

出典

  1. ^ a b c d 澤田 2009, p. 140
  2. ^ 白井良和「名古屋本線 852レ」『鉄道ピクトリアル』第473巻、電気車研究会、1986年12月、108頁。 
  3. ^ a b 森川 1996, p. 58
  4. ^ a b c 新修名古屋市史編集委員会 1998, p. 669
  5. ^ 徳田耕一『名古屋近郊 電車のある風景 今昔』JTB、2003年1月、26頁。ISBN 978-4533045981 
  6. ^ 新修名古屋市史編集委員会 1998, p. 670
  7. ^ 森川 1996, pp. 58-59
  8. ^ “名古屋本線 神宮前-金山間 複々線化工事が完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1990年4月7日) 
  9. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編) 『名古屋鉄道百年史』 名古屋鉄道、1994年
  10. ^ a b 澤田 2009, p. 141
  11. ^ 髙木 2006, p. 44
  12. ^ 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「中央本線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第5号、朝日新聞出版、2009年8月9日、27頁。 
  13. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、972頁。 
  14. ^ 清水武「名古屋鉄道の輸送・運転業務に携わって」『鉄道ピクトリアル』第771巻、電気車研究会、2006年1月、131頁。 
  15. ^ a b c d 新修名古屋市史編集委員会 『新修名古屋市史 第7巻』 名古屋市、1998年3月31日。
  16. ^ 『JR時刻表』(編集・発行 弘済出版社)1989年7月号
  17. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '92年版』ジェー・アール・アール、1992年7月1日、183頁。ISBN 4-88283-113-9 
  18. ^ a b 在来線ホーム可動柵開発等について” (PDF). 東海旅客鉄道 (2016年12月14日). 2019年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月14日閲覧。
  19. ^ a b 東海道本線上りホーム(3番線)は2021年3月、下りホーム(4番線)は同年12月に使用開始
  20. ^ a b c d e 金山駅3番線ホーム(東海道本線上り)におけるホーム可動柵の使用開始について』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2021年2月24日。 オリジナルの2021年2月24日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210224073522/https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000040969.pdf2021年2月24日閲覧 
  21. ^ a b 総合リハビリセンター駅2番線及び瑞穂運動場東駅2番線の可動式ホーム柵稼働のお知らせ”. 名古屋市交通局 (2021年1月25日). 2021年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月26日閲覧。
  22. ^ 在来線におけるQRコードを利用したホーム可動柵開閉システムの実証試験について - JR東海 2020年11月18日
  23. ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 04号 名古屋駅・古虎渓駅・美濃赤坂駅ほか77駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月2日、23頁。 
  24. ^ JR東海ホームページ、「運賃計算の特例」(平成30年4月1日現在)”. 東海旅客鉄道. 2018年5月29日閲覧。
  25. ^ 在来線駅ホームにおける安全対策について 2012年10月18日付「ニュースリリース - JR東海 Central Japan Railway Company」の【社長会見】在来線駅ホームにおける安全対策についてからpdfファイルより。
  26. ^ JR金山駅に「降車優先エリア」 2012年10月25日付読売新聞YOMIURI ONLINE)より。
  27. ^ “東海道線金山駅ホーム可動柵本格導入”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2018年10月12日) 
  28. ^ 金山駅ホームドア、来年1月に実証実験 - 2017年12月13日付毎日新聞より。
  29. ^ ホームドア試作機、金山駅に 名古屋 - 2018年1月31日付毎日新聞より。
  30. ^ 2022年度 名古屋鉄道 設備投資計画”. 名古屋鉄道 (2022年3月29日). 2023年11月12日閲覧。
  31. ^ a b c 2023年度 名古屋鉄道 設備投資計画”. 名古屋鉄道 (2023年3月27日). 2023年11月12日閲覧。
  32. ^ a b ファミリーマート 改札の内外で無人・有人決済を併設 名鉄金山駅に初のハイブリッド店舗”. 食品新聞 (2023年10月2日). 2023年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月12日閲覧。
  33. ^ a b c d e 金山(NH34)(かなやま) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  34. ^ 交通広告メディアガイド2021年版” (PDF). 名古屋市交通局. 2021年4月4日閲覧。
  35. ^ 名古屋市公報第197号(本号)[1]633頁
  36. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
  37. ^ 川島令三、『東海道ライン 全線・全駅・全配線 第4巻 豊橋駅 - 名古屋エリア』、p.16、 講談社、2009年6月、ISBN 978-4062700146
  38. ^ 川島令三、『全国鉄道事情大研究 - 名古屋都心部・三重篇』、ISBN 978-4-7942-0700-5、40p、草思社、1996
  39. ^ 名古屋都市センター 2003, p. 69
  40. ^ オリコムサーキュレーションデータ2010
  41. ^ 令和元年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  42. ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。 
  43. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。 
  44. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名鉄時刻表 1990 Vol.7』名古屋鉄道、1990年、363頁。
  45. ^ 名古屋鉄道(編集)『名鉄 1983』名古屋鉄道、1983年、36頁。 
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  47. ^ 東海新聞社(編)『岡崎市戦災復興誌』岡崎市、1954年、1121頁。 
  48. ^ データで見るJR西日本2020” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 87. 2021年4月4日閲覧。
  49. ^ 交通局事業概要(令和2年度)” (PDF). 名古屋市交通局. p. 40. 2021年4月4日閲覧。
  50. ^ a b 名古屋都市センター 2003, p. 79
  51. ^ 国土交通省土地・建設産業局: “主要都市の高度利用地地価動向報告(H27.1.1〜H27.4.1)” (PDF). 主要都市の高度利用地地価動向報告〜平成27年第1四半期〜 土地総合情報ライブラリー. 国土交通省 (2015年6月). 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月27日閲覧。
  52. ^ 『ダイエー金山店』のオープンについて ダイエー・ニュースリリース(2014年6月30日)
  53. ^ 【金山駅(南口)】乗降場所変更のお知らせ ジェイアール東海バス(2022年8月30日)(2022年10月1日閲覧。)
  54. ^ 金山駅(南口) |バスのりば ジェイアール東海バス(2022年10月1日閲覧。)





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