運動量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 16:05 UTC 版)
量子論
光(あるいは電磁波)は波であるが、実験によりエネルギーと運動量を持つ粒子でもあると考えられている。 そのエネルギーと運動量は
である。(ここで h はプランク定数、ν は振動数、ω = 2πν は角振動数、c は真空中の光速、λ は波長、k は波数である)
前述のエネルギーと運動量の関係式にこの関係を入れると、ω = ck からこの粒子の質量は 0 であることが分かる。この質量 0 の粒子を光子という。
量子力学では、上記の古典論的運動量 は、波動関数 に対する、
という演算子であるとみなされる。ここに、 は虚数単位、はナブラである。
或いはエネルギーとまとめて四元ベクトルで表すと、
である。これらは対応原理と呼ばれ、解析力学における作用積分 の汎関数微分が
であることなどから類推された。
また、正準量子化という方法によれば、位置と運動量は正準交換関係
注釈
出典
- ^ 松田 1993, p. 21.
- ^ Newton 1729, Axioms, or Laws of Motion; Law II.
- ^ 須藤 2008, pp. 42–43, 48–51, §5 ハミルトン形式と正準変換.
- ^ 須藤 2008, pp. 42, 51, §5 ハミルトン形式と正準変換.
- ^ a b c 須藤 2008, pp. 202–204, 付録 A 電磁場の古典論.
- ^ 砂川 1987, p. 234, 第 5 章 §2 電磁場のエネルギーと運動量.
- ^ 砂川 1987, pp. 156–160, 234–240, 第 3 章 §5 定常電流間に作用する力; 第 5 章 §2 電磁場のエネルギーと運動量.
- ^ 須藤 2008, pp. 45–47, 5.2 ルジャンドル変換.
- ^ 田崎 2000, pp. 259–270, 270–278, 付録 G. 凸関数; H. Legendre 変換.
- ^ ランダウ & リフシッツ 2008.
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