河村建夫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 07:21 UTC 版)
栄典
パラグアイ:国家功労勲章グランド・オフィサー -
(2019年)
不祥事・騒動
政治資金
2008年(平成20年)9月24日、行政指導を受けている7企業(旧日本道路公団発注の橋工事の談合事件に関連していたピーエス三菱など)から、410万円の献金を受けていたと報道される。河村の事務所側は「寄付を受けた当時は十分チェックしていなかった。調べて問題があれば返還する」 としている[51]。
事務所費問題
2008年(平成20年)10月1日、河村の3つの政治団体が2007年までの3年間に、元女性公設秘書の自宅マンション(東京都千代田区)を事務所として届け出て、事務所費など計約2200万円の経費を計上していた。3団体は2008年3月に解散している。河村の事務所側は「事務所としての使用実態はあったが、誤解を受ける恐れがあると判断し解散した」と説明している[52][53]。なお、マンション所有者は田中龍夫の息子・素夫[54]。
労働保険未加入
2009年(平成21年)1月、河村の資金管理団体「建友会」が、勤務するスタッフに対する労働保険に未加入であった[55]。
労働保険の中でも労働者災害補償保険は、雇用者がいれば加入義務があると労働者災害補償保険法により定められており、2004年(平成16年)12月頃、自由民主党本部は「建友会」に対し社会保険や労働保険に適切に加入するよう指導したが、「建友会」では放置されていた[56]。2009年(平成21年)1月26日、河村は内閣官房長官として記者会見し、「労働問題が大きな社会問題となっており、私も含め閣僚は関係法令について厳正に対応しないといけない」[56]と謝罪し、「建友会」も今後は労働保険に加入する意向を示している[55]。
内閣官房機密費
第45回衆議院議員総選挙で自民党が敗北、下野が確定した直後の2009年(平成21年)9月1日(麻生内閣退陣の2週間前)、内閣官房報償費から月単位で通常の5倍に当たる2億5千万円を引き出していたことが判明した(支出権限者は自身)。大阪の市民団体「公金の違法な使用をただす会」から背任罪・詐欺罪で告発されている[57](2011年10月に不起訴処分)他、「政治資金オンブズマン」からも使用目的を開示するよう情報公開を申し立てられた(不開示となったため取り消し提訴に発展し、結果、2018年に一部開示を命じる判決が確定)[58]。
2023年、河村は朝日新聞のインタビューに対し、官房長官在任中に選挙の陣中見舞いとして官房機密費を使ったと証言し、「官房長官として(応援に)呼ばれた際や、総裁が(応援に)行かないといけないケース」だと答えた。また、「野党対策とかの必要経費として(自民党の)国会対策委員会に渡した」と述べた[59]。
統一教会との関係
- 2017年11月28日、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関連組織である「日韓トンネル推進全国会議」の結成大会が東京都千代田区の海運クラブで開催[60][61]。同大会にビデオメッセージを送った[62]。
- 衆議院議員時代、日韓トンネル建設を推し進める国際ハイウェイ財団のウェブサイトで「まさに究極の日韓融合の一つの大きな事業になる」とスピーチをした。
著書
- 『この時代の教育の心 真の改革の姿を求めて 河村たけお対談集』、リバティ書房、1997年 ISBN 4-947629-01-0
- ^ a b https://www8.cao.go.jp/cstp/sangakukan/3rdsummit/profile.pdf
- ^ “復旦大学 復旦発展研究院 国际顾问 Takeo Kawamura” 2022年5月28日閲覧。
- ^ “林芳正氏が衆院くら替え表明 大物激突の保守分裂へ”. 朝日新聞. (2021年7月15日) 2021年7月15日閲覧。
- ^ “悲願の総理へ林氏周到 山口3区へくら替え表明 県議ら味方に「地元の総意」”. 中国新聞. (2021年7月15日) 2021年7月15日閲覧。
- ^ a b 太田原奈都乃 (2021年12月12日). “衆院山口3区 大物対決分かれた明暗 政治の非情さ映し出す権力闘争”. 朝日新聞. 2022年12月5日閲覧。
- ^ “比例中国単独は自民7人、河村氏の長男追加 名簿順位に固唾のむ”. 中国新聞. (2021年10月15日) 2022年12月2日閲覧。
- ^ 相澤冬樹 (2021年10月18日). “暴言・杉田水脈氏を「比例上位に」岸信夫氏が出した「要望文書」の中身”. NEESポストセブン 2022年12月2日閲覧。
- ^ a b 泉宏 (2021年11月9日). “林芳正氏の鞍替えで「ポスト岸田」抗争激化の内幕 山口での「安倍vs林」の覇権争いが政局にも影響”. 東洋経済オンライン 2022年12月2日閲覧。
- ^ “自民、新人の選挙区を変更 河村元官房長官の長男”. 日本経済新聞. (2021年10月18日) 2021年11月2日閲覧。
- ^ “【2021年 衆院選】北関東ブロック(比例区)開票速報”. 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
- ^ “河村建夫氏の長男 比例北関東で次点落選 山口3区公認争いの末に”. 朝日新聞. (2021年11月1日) 2022年8月11日閲覧。
- ^ “河村氏引退の陰に安倍氏 山口県内、定数1減へ火種【乱世の夜明け 衆院選回顧】<上>3区問題で分断”. 中国新聞 (2021年11月2日). 2022年4月16日閲覧。
- ^ 自民・河村氏、副総裁特別補佐に時事通信
- ^ 【人事】クオンタムソリューションズ、自民党元衆議院議員の河村 建夫氏を代表取締役会長として招聘gamebiz2024年4月19日
- ^ 衆議院会議録情報 第140回国会 文教委員会 第21号 第21号 平成9年7月10日
- ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査
- ^ “<11・7決起大会>早期立法化へ5000人結集”. 民団新聞 (2007年11月8日). 2020年11月29日閲覧。
- ^ “<11・7決起大会特集>各激励辞”. 民団新聞 (2007年11月14日). 2020年11月29日閲覧。
- ^ “永住外国人の地方参政権 日本各界に聞く<3>”. 民団新聞 (1998年9月9日). 2017年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月29日閲覧。
- ^ “<Special Wide>韓日友好の熱気凍らせない(04.7.14)”. 民団新聞 (2004年7月14日). 2011年11月26日閲覧。
- ^ 朝鮮通信使400周年 「江戸天下祭」彩る 再現行列に歓声、拍手 民団新聞2007年10月10日
- ^ 韓日修復へ布石となるか…朴・安倍両首脳初の公式会談 民団新聞 2014年3月26日
- ^ “2017/11/1内閣の政務三役、自民党役員のタバコ業界からの献金額、たばこ議連・特別委員会所属一覧”. 「子どもに無煙環境を」推進協議会 (2018年1月30日). 2022年6月26日閲覧。
- ^ “復旦大学 復旦発展研究院 国际顾问 Takeo Kawamura” 2022年5月28日閲覧。
- ^ “法人概要・アクセス”. 日中友好文化交流促進協会. 2023年8月29日閲覧。
- ^ “会長挨拶”. 日韓親善協会中央会. 2023年8月29日閲覧。
- ^ “役員等名簿”. 外国人材共生支援全国協会. 2023年8月29日閲覧。
- ^ 「県ペルー協会の慶祝訪問団が出発:ペルー山口県人協会95周年で」『山口新聞電子版』みなと山口合同新聞社、2023年8月20日。2023年8月29日閲覧。
- ^ “役員名簿”. 文字・活字文化推進機構. 2023年8月29日閲覧。
- ^ “協会役員一覧”. 日本書道文化協会. 2023年8月29日閲覧。
- ^ “自民党たばこ議員連盟臨時総会(出席者)”. 2018年4月11日閲覧。
- ^ “文化芸術推進フォーラム”. ac-forum.jp. 2021年8月9日閲覧。
- ^ http://kamimoto-mieko.net/wordpress/wp-content/uploads/2015/03/6c8624497ac0f7a469717ae059db29b3.pdf
- ^ “「自公有志、能楽振興へ議連設立 政府にコロナ支援策提言も」”. 中日新聞社 (2021年1月6日). 2021年1月8日閲覧。
- ^ “世襲の県になった山口、戦後も続く長州閥 「明治維新」の精神どこへ”. 朝日新聞. (2023年4月20日) 2023年7月11日閲覧。
- ^ “萩市長選 2候補の横顔 /山口”. 毎日新聞. (2021年3月17日) 2023年7月11日閲覧。
- ^ “河村建夫氏の長男、比例落選の背景 擁立反発した山口県連との確執”. 毎日新聞. (2021年11月4日) 2023年7月11日閲覧。
- ^ “河村建一氏が比例で苦闘 山口県連冷遇 二階派頼り”. 産経新聞. (2022年7月5日) 2023年7月11日閲覧。
- ^ “河村建夫氏の長男・建一氏、夏の参院選で「20万票目指す」 山口市で記者会見、二階氏からハッパも”. 中国新聞 (2022年5月9日). 2022年5月26日閲覧。
- ^ “「まるで流浪の民」衆院選に続き参院選も落選…河村氏、“長州戦争”のその後”. 西日本新聞. (2022年7月17日) 2022年8月11日閲覧。
- ^ “比例代表 自由民主党 参議院選挙結果・開票速報”. 参議院選挙2022特設サイト. NHK. 2022年7月11日閲覧。
- ^ “自民王国山口で「謀反」騒ぎ、背景に父と県連の根深い確執 河村建一氏が維新から立候補へ、県連が異例の声明”. 中國新聞. (2023年7月27日) 2023年7月29日閲覧。
- ^ “維新擁立の河村建一氏に「怒りと遺憾の意」 自民山口県連が声明”. 朝日新聞. (2023年7月21日) 2023年7月29日閲覧。
- ^ “河村元官房長官の長男擁立 維新、衆院東京6区”. 産経新聞. (2023年7月19日) 2023年7月19日閲覧。
- ^ 河村官房長官:自殺対策の「お涙ちょうだい」発言で陳謝 毎日新聞 2009年7月11日[リンク切れ]
- ^ “自民・河村氏「大震災は天誅」…その後、釈明”. 読売新聞. (2012年7月18日) 2012年7月21日閲覧。
- ^ 河村建夫元官房長官から仰天の擁護論が飛び出した!? 「気持ちは分かる」「男性なら、あんなのはいっぱいいる」 産経新聞 2017年6月22日
- ^ “「男性議員ならあんなのいっぱいいる」 自民・河村氏が擁護も後に撤回”. 東京新聞社. (2017年6月23日) 2017年6月25日閲覧。
- ^ “菅官房長官「文喜相議長、天皇に謝罪の手紙? 日本政府は知らないこと」”. 中央日報 (2019年11月8日). 2019年11月9日閲覧。
- ^ “選手の活躍「政権に力」五輪開催で自民河村氏”. 2021年7月31日閲覧。
- ^ 2008年9月25日 読売新聞
- ^ 事務所費:河村官房長官政治団体、元秘書使用住居で計上 毎日新聞2008年10月1日(2008年10月2日時点のアーカイブ)
- ^ 河村官房長官に事務所費疑惑 元秘書宅 3政治団体が計上 しんぶん赤旗2008年10月3日
- ^ 事務所費問題について官房長官記者発表、首相官邸公式サイト、平成20年10月3日
- ^ a b 労働保険:5閣僚事務所が未加入 強制知らず秘書分など - 毎日jp(毎日新聞) 毎日新聞社、2009年1月26日。(2009年1月29日時点のアーカイブ)
- ^ a b 労働保険未加入:自民本部の指示を放置 - 毎日jp(毎日新聞) 毎日新聞社、2009年1月26日。(2009年2月15日時点のアーカイブ)
- ^ 官房機密費:河村・前官房長官引き出し 市民団体が告発状「詐欺か背任」 毎日.jp 2010年1月18日(2010年1月21日時点のアーカイブ)
- ^ 内閣官房機密費・情報公開訴訟最高裁判決とその後 北大阪綜合法律事務所
- ^ “官房機密費「陣中見舞いにも」 河村建夫・元官房長官が明かす:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2023年12月4日). 2023年12月10日閲覧。
- ^ “日韓トンネル推進全国会議結成大会”. 日韓トンネル推進全国会議 (2017年11月28日). 2022年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月10日閲覧。
- ^ “日韓の絆強めるトンネル建設を国家プロジェクトに”. 平和大使協議会 (2017年11月29日). 2021年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月26日閲覧。
- ^ 平和統一聯合 (2020年1月17日). “世界潮流「日韓トンネルについて」佐藤博文理事長との対談”. YouTube. 2022年10月10日閲覧。
固有名詞の分類
- 河村建夫のページへのリンク