富山エフエム放送 番組などの特徴

富山エフエム放送

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/18 04:19 UTC 版)

番組などの特徴

開局当初から自社制作番組には積極的で、隣県のエフエム石川の開局前には石川県金沢市でFMとやまの公開放送も行われたことがあった。エフエム石川の開局が遅かったこともあり、開局から数年は石川県内のリスナーも多かった。エフエム石川の編成上ネットしていない番組や同局で流れない楽曲を聴くために現在も石川からのリスナーは少なからず存在する(逆のパターンあり)。また、かつて日曜9時に放送されていた『ミュージック10』はエフエム石川の開局以前から放送され、放送開始時より石川県のスポンサーで構成されていた。

富山県が筆頭株主であるため、富山県の広報番組や提供番組も多く放送されている。なお、北陸地方で行政機関が筆頭株主である県域放送局はFMとやまのみである。また、富山テレビ放送が株主となっているため、同局の番組宣伝や関連会社であるシー・エー・ピーの出版物のCMも放送される(『Takt』など)。

2015年4月の番組改編では、開局30周年に向けて自社制作番組を大幅に新設。特に、平日の11時台後半においてネット番組を取り止めている。

エピソード

  • 1990年代、FMとやまではアニメゲーム番組を多く放送していた。高い人気を博していた『週刊アニメグランプリ』(JFN)のほか、『VOICE OF WONDERLAND』(JFN)、『電脳玉手箱〜田中勝己のゲームバスターズ〜』(TFM)、『ナイトワープ〜ENO@HOME』(TFM)などのネット番組や、自社制作番組『痛快!電脳コロシアム〜ゲームの館〜』を放送していた。
  • 1995年の開局10周年時には、記念特別番組として4月の1か月間月曜 - 金曜 21:00 - 21:55に日替わりでアーティスト特番(生放送)を実施した。また、2005年の20周年時には特別番組を3月31日18:00 - 4月1日20:00の26時間にかけて放送した(一部時間を除く)。
  • 1996年8月7日18:00 - 8月8日20:00にかけて、「笑い」をテーマにした長時間生放送を実施した(一部時間を除く)。1996年(平成8年)8月8日で「8・8・8」→「はっはっは」にかけたもの。
  • 2000年の開局15周年記念特番を昼の時間に1クールの間、開局した1985年から2000年までのヒット曲を洋邦問わず、リスナーからのリクエスト(あらかじめ、局のFAXボードで挙げられた曲からリクエスト)を受け付けていた。なお、週ごとに昔のFMとやまのアナウンサーが登場した。
  • 2005年の開局20周年記念イベントとして、4月1日から3日にかけて「レインボーEXPO」というイベントを開催した。富山市民プラザをメイン会場として、FMとやまの歴史を展示・紹介するコーナーや歴代の人気番組試聴コーナーなどが設けられた。
  • 2010年4月1日、開局25周年特別番組として「NEXT25 -1985~2010~2035-」が午前9:00~10:50に放送された。FMとやまが開局した1985年と2010年の出来事を振り返りながら、25年後の未来(2035年)を考えるというものだった。
  • 2010年4月1日から、開局25周年を記念して従来の正時に流れるJFN共通ジングルが使われず、当局オリジナルの正時のジングルが使われるようになった。正時のジングルが変わることは初めてであった。FMとやまの制作番組でも番組の冒頭にこのジングルが使われるようになった。2011年1月に廃止され、JFN共通ジングルが再び使われるようになった。
  • その他

    • 社章は16分音符とFMの「F」を組み合わせてデザイン化し、澄み切った青空を駆け抜けていく鳥の姿に、明日に向かって羽ばたくFMとやまとシンボライズしている。他、こきりこ節ささらをイメージした案もあったが、こちらは没となった[52]
    • FMとやまの本社はチューリップテレビの本社及び放送センターが隣接している(チューリップテレビのホームページでは同局の案内図でFMとやまに隣接していることを表記している)。
    • ローカルニュースの配信は2018年から富山新聞の単独となっている。また、1985年4月1日北國新聞朝刊にはFMとやま開局の記事を掲載し、番組表では『富山新聞ニュース』を掲載していた(なお、北國新聞では2023年現在FMとやまの番組表は掲載していない)。
    • 番組表石川県福井県朝日新聞毎日新聞・日本経済新聞・産経新聞北陸中日新聞石川県版・日刊県民福井中日新聞福井県版でも掲載されている。
    • FMとやま制作のタイムテーブルは、全国でも珍しくパーソナリティが写真ではなくイラストになっている。
    • FMとやまのキャラクターは「ラジラ」と言い、1995年7月に誕生した。名前は「ラジオ」と「ゴジラ」を合わせた造語であり、リスナーによる公募によって決められた。FMとやまの電話投票システムを「テレラジラ」という。一時期、プレゼント応募などに多用され、毎週リスナーにテレラジラで未来予想クイズに応募してもらう『未来大予想テレラジラ投票所』という番組も誕生した。しかし現在このテレラジラはあまり使用されていない。
    • 毎年、9月1日前後の平日9:00 - 11:00に北日本放送ラジオとの共同制作で防災情報特別番組を放送している。
    • 月曜 - 金曜の8時台に放送されていた『小沢伊弘のデイリーコラム』は15年ほど続いた長寿番組だった(2015年3月31日終了)。さらに前番組である『小沢伊弘のウイークエンド・ジャーナル』も含めると小沢伊弘は開局当時から出演していた。
    • パーソナリティ小川もこの人気が高い。1990年代にJFN『ヒルサイド・アヴェニュー』のネットで人気が高まり、1997年頃から小川もこ出演のローカル番組『キスしよう!恋しよう!』(通称キス恋)が始まった。この番組は一旦終了したが、2000年に『For You 未来倶楽部』(通称フォーミラ)としてリニューアル。この番組の現在の提供社のうちの約半分はキス恋の初期から提供に名を連ねている古参スポンサーであり、番組を支えていた(2009年12月終了)。
    • 土曜日の28:59に、自社オリジナルのジングル(60秒バージョン。アメリカのジョーンズTM社の前身企業が制作)を流している。50秒程の前奏後「82.7(eighty two point seven)JOOU-FM〜♪」という歌が入る。まれに別の時間に使用されることもあるが、10秒バージョン(前奏なし)の方が使用頻度は多い。また、20秒バージョンは、月曜日 - 木曜日の28:59、日曜日の24:59に流される。60秒ヴァージョンについては2020年度に入るころまで土曜26:59にも流されていたほか、歌詞違いで『アフタヌーン・ブリーズ』(エフエム東京)でも使用されていた。

    注釈

    1. ^ a b c d 富山エフエム放送 非常勤取締役
    2. ^ なお、番組間の16:55に放送された「JFNニュース」は送信ネットワークが異なるため問題なく放送された。

    出典

    1. ^ a b c d 富山エフエム放送 1988, p. 5.
    2. ^ a b c 「減収も純利益1.9倍 富山エフエム」『北國新聞』朝刊2021年6月1日、5面。
    3. ^ a b c 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2019』コーケン出版、2019年11月25日、346頁。 
    4. ^ 『日本新聞年鑑2022』日本新聞協会、2021年12月6日、326頁。ISBN 978-4-88929-087-5 
    5. ^ 『北日本新聞』1981年5月27日付朝刊18面『県内から7社がテレビ局を申請 ~FM局は2社~』より。
    6. ^ 富山エフエム放送 1988, p. 3.
    7. ^ 富山エフエム放送 1988, p. 116.
    8. ^ 「FM局 23府県のプラン確定 12月20日、申請締め切り」『北日本新聞』朝刊1982年10月28日、2面。
    9. ^ a b 「FM放送局の許可申請 県内から40社 一本化への調整に注目」『福井新聞』1982年12月21日、15面。
    10. ^ 「県内から36社名乗り 民放FM局 申請締め切る」『北日本新聞』朝刊1982年12月21日、16面。
    11. ^ 富山エフエム放送 1988, p. 4.
    12. ^ 『開局5周年の足どり 新しい文化の発信をめざして』(1992年3月28日、富山エフエム放送発行)8、9、144ページ。
    13. ^ 『開局5周年の足どり 新しい文化の発信をめざして』(1992年3月28日、富山エフエム放送発行)10ページ。
    14. ^ a b c d e 『開局5周年の足どり 新しい文化の発信をめざして』(1992年3月28日、富山エフエム放送発行)144ページ。
    15. ^ a b 『開局5周年の足どり 新しい文化の発信をめざして』(1992年3月28日、富山エフエム放送発行)20、144ページ。
    16. ^ a b c d 『開局5周年の足どり 新しい文化の発信をめざして』(1992年3月28日、富山エフエム放送発行)146ページ。
    17. ^ a b c d e f 「きょうから本放送 FMとやま」『富山新聞』1985年4月1日、1面。
    18. ^ a b 県広報とやま 昭和60年5月号” (PDF). 富山県知事公室広報課. p. 24 (1985年5月). 2022年5月15日閲覧。
    19. ^ a b 『開局5周年の足どり 新しい文化の発信をめざして』(1992年3月28日、富山エフエム放送発行)10ページ。
    20. ^ 『北日本新聞』1985年4月1日付朝刊、テレビ欄[要ページ番号]
    21. ^ 北日本新聞1995年4月1日付朝刊[要ページ番号]
    22. ^ 『日本民間放送年鑑2023』(2023年11月30日、一般社団法人日本民間放送連盟編集・発行)358頁。
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    28. ^ 「南北接続、音でにぎわい 富山エフエム駅北に新スタジオ」『富山新聞』2020年3月20日、23面。
    29. ^ a b 「感染拡大防止へ共同CMを放送 ラジオ3局も」『富山新聞』2020年4月24日、27面。
    30. ^ a b c 富山のテレビ・ラジオ局、新型コロナ対策の共同キャンペーンCM放送”. マイナビニュース (2020年4月23日). 2023年4月5日閲覧。
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    32. ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2015』コーケン出版、2015年11月20日、332頁。 
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