富山エフエム放送
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番組などの特徴
開局当初から自社制作番組には積極的で、隣県のエフエム石川の開局前には石川県金沢市でFMとやまの公開放送も行われたことがあった。エフエム石川の開局が遅かったこともあり、開局から数年は石川県内のリスナーも多かった。エフエム石川の編成上ネットしていない番組や同局で流れない楽曲を聴くために現在も石川からのリスナーは少なからず存在する(逆のパターンあり)。また、かつて日曜9時に放送されていた『ミュージック10』はエフエム石川の開局以前から放送され、放送開始時より石川県のスポンサーで構成されていた。
富山県が筆頭株主であるため、富山県の広報番組や提供番組も多く放送されている。なお、北陸地方で行政機関が筆頭株主である県域放送局はFMとやまのみである。また、富山テレビ放送が株主となっているため、同局の番組宣伝や関連会社であるシー・エー・ピーの出版物のCMも放送される(『Takt』など)。
2015年4月の番組改編では、開局30周年に向けて自社制作番組を大幅に新設。特に、平日の11時台後半においてネット番組を取り止めている。
エピソード
その他
- 社章は16分音符とFMの「F」を組み合わせてデザイン化し、澄み切った青空を駆け抜けていく鳥の姿に、明日に向かって羽ばたくFMとやまとシンボライズしている。他、こきりこ節のささらをイメージした案もあったが、こちらは没となった[52]。
- FMとやまの本社はチューリップテレビの本社及び放送センターが隣接している(チューリップテレビのホームページでは同局の案内図でFMとやまに隣接していることを表記している)。
- ローカルニュースの配信は2018年から富山新聞の単独となっている。また、1985年4月1日の北國新聞朝刊にはFMとやま開局の記事を掲載し、番組表では『富山新聞ニュース』を掲載していた(なお、北國新聞では2023年現在FMとやまの番組表は掲載していない)。
- 番組表は石川県・福井県の朝日新聞・毎日新聞・日本経済新聞・産経新聞・北陸中日新聞石川県版・日刊県民福井・中日新聞福井県版でも掲載されている。
- FMとやま制作のタイムテーブルは、全国でも珍しくパーソナリティが写真ではなくイラストになっている。
- FMとやまのキャラクターは「ラジラ」と言い、1995年7月に誕生した。名前は「ラジオ」と「ゴジラ」を合わせた造語であり、リスナーによる公募によって決められた。FMとやまの電話投票システムを「テレラジラ」という。一時期、プレゼント応募などに多用され、毎週リスナーにテレラジラで未来予想クイズに応募してもらう『未来大予想テレラジラ投票所』という番組も誕生した。しかし現在このテレラジラはあまり使用されていない。
- 毎年、9月1日前後の平日9:00 - 11:00に北日本放送ラジオとの共同制作で防災情報特別番組を放送している。
- 月曜 - 金曜の8時台に放送されていた『小沢伊弘のデイリーコラム』は15年ほど続いた長寿番組だった(2015年3月31日終了)。さらに前番組である『小沢伊弘のウイークエンド・ジャーナル』も含めると小沢伊弘は開局当時から出演していた。
- パーソナリティ小川もこの人気が高い。1990年代にJFN『ヒルサイド・アヴェニュー』のネットで人気が高まり、1997年頃から小川もこ出演のローカル番組『キスしよう!恋しよう!』(通称キス恋)が始まった。この番組は一旦終了したが、2000年に『For You 未来倶楽部』(通称フォーミラ)としてリニューアル。この番組の現在の提供社のうちの約半分はキス恋の初期から提供に名を連ねている古参スポンサーであり、番組を支えていた(2009年12月終了)。
- 土曜日の28:59に、自社オリジナルのジングル(60秒バージョン。アメリカのジョーンズTM社の前身企業が制作)を流している。50秒程の前奏後「82.7(eighty two point seven)JOOU-FM〜♪」という歌が入る。まれに別の時間に使用されることもあるが、10秒バージョン(前奏なし)の方が使用頻度は多い。また、20秒バージョンは、月曜日 - 木曜日の28:59、日曜日の24:59に流される。60秒ヴァージョンについては2020年度に入るころまで土曜26:59にも流されていたほか、歌詞違いで『アフタヌーン・ブリーズ』(エフエム東京)でも使用されていた。
注釈
出典
- ^ a b c d 富山エフエム放送 1988, p. 5.
- ^ a b c 「減収も純利益1.9倍 富山エフエム」『北國新聞』朝刊2021年6月1日、5面。
- ^ a b c 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2019』コーケン出版、2019年11月25日、346頁。
- ^ 『日本新聞年鑑2022』日本新聞協会、2021年12月6日、326頁。ISBN 978-4-88929-087-5。
- ^ 『北日本新聞』1981年5月27日付朝刊18面『県内から7社がテレビ局を申請 ~FM局は2社~』より。
- ^ 富山エフエム放送 1988, p. 3.
- ^ 富山エフエム放送 1988, p. 116.
- ^ 「FM局 23府県のプラン確定 12月20日、申請締め切り」『北日本新聞』朝刊1982年10月28日、2面。
- ^ a b 「FM放送局の許可申請 県内から40社 一本化への調整に注目」『福井新聞』1982年12月21日、15面。
- ^ 「県内から36社名乗り 民放FM局 申請締め切る」『北日本新聞』朝刊1982年12月21日、16面。
- ^ 富山エフエム放送 1988, p. 4.
- ^ 『開局5周年の足どり 新しい文化の発信をめざして』(1992年3月28日、富山エフエム放送発行)8、9、144ページ。
- ^ 『開局5周年の足どり 新しい文化の発信をめざして』(1992年3月28日、富山エフエム放送発行)10ページ。
- ^ a b c d e 『開局5周年の足どり 新しい文化の発信をめざして』(1992年3月28日、富山エフエム放送発行)144ページ。
- ^ a b 『開局5周年の足どり 新しい文化の発信をめざして』(1992年3月28日、富山エフエム放送発行)20、144ページ。
- ^ a b c d 『開局5周年の足どり 新しい文化の発信をめざして』(1992年3月28日、富山エフエム放送発行)146ページ。
- ^ a b c d e f 「きょうから本放送 FMとやま」『富山新聞』1985年4月1日、1面。
- ^ a b “県広報とやま 昭和60年5月号” (PDF). 富山県知事公室広報課. p. 24 (1985年5月). 2022年5月15日閲覧。
- ^ a b 『開局5周年の足どり 新しい文化の発信をめざして』(1992年3月28日、富山エフエム放送発行)10ページ。
- ^ 『北日本新聞』1985年4月1日付朝刊、テレビ欄[要ページ番号]。
- ^ 北日本新聞1995年4月1日付朝刊[要ページ番号]
- ^ 『日本民間放送年鑑2023』(2023年11月30日、一般社団法人日本民間放送連盟編集・発行)358頁。
- ^ 『博報堂DYメディアパートナーズの提供する音声コンテンツ配信プラットフォームアプリ「ラジオクラウド」のコンテンツ配信社が64社へ拡大』(PDF)(プレスリリース)博報堂DYメディアパートナーズ、2017年10月2日 。2022年4月1日閲覧。
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- ^ 2024年3月までは第3日曜日18:00-18:55で放送
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- ^ “音楽プロデューサー・小林信吾さん死去 62歳 食道がんで療養中 「愛は勝つ」の編曲担当”. スポーツニッポン. (2020年10月9日) 2022年1月8日閲覧。
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- ^ 沼倉真里子「Time After Time~good music selection~について。」mariko826.com blog!、2009年1月10日。
- ^ 「<お詫び>FMとやまからリスナーの皆様へ」富山エフエム放送
- ^ “7月11日(日)放送中断分のradikoタイムフリー聴取と再放送について”. 2021年7月15日閲覧。
- ^ “7月25日(日) 放送の「V6 Next Generation」について(再放送日時のお知らせ)”. 2021年7月27日閲覧。
固有名詞の分類
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