圓 満洲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/20 15:33 UTC 版)

満洲

満洲壹圓紙幣、1944年

大同元年(1932年)、満洲国建国宣言の3ヵ月後の6月11日に満洲国貨幣法が施行され、「純銀ノ量目23.91グラムヲ以テ貨幣ノ単位ト為シ之ヲ圓ト称ス」と通貨単位として「(Yuan)」が規定された。当初は形式上、旧来の中国の幣制に倣った銀本位制であったが、康徳2年(1935年)から中華民国政府は不換紙幣である法幣を発行し、満洲国圓は同年11月から金本位制に基づく日本の通貨に対し固定相場制として等価に定められた。ただし満洲中央銀行が発行した紙幣(満洲中央銀行券)は不換紙幣であり、当時兌換が停止された日本の通貨と同様、金本位制は名目上のものであった。

通貨補助単位は圓の1/10が「角(Chiao)」、1/100が「分(Fen)」、1/1000が「釐(Li)」であった。満洲に入植した当時の日本人は圓を「エン」と呼んだ。1945年8月、第二次世界大戦の日本の敗戦により満洲国は崩壊し、1948年には約120億圓の満洲中央銀行券が回収された。

関連項目

圓に該当する諸通貨

外部リンク


  1. ^ a b c 刀祢館正久 『円の百年―日本経済側面史』 朝日選書、1986年
  2. ^ 三上隆三 『江戸の貨幣物語』 東洋経済新報社、1996年
  3. ^ a b Chester L. Krause and Clofford Mishler, Colin R. Brucell, Standard catalog of WORLD COINS, Krause publications, 1989.
  4. ^ 貨幣制度調査会 『貨幣制度調査会報告』 1895年
  5. ^ a b c 三上隆三 『円の社会史―貨幣が語る近代』 中公新書、1989年
  6. ^ 明治財政史編纂会編 『明治財政史(第11巻)通貨』 大蔵省編纂、1905年
  7. ^ a b 『明治大正財政史(第13巻)通貨・預金部資金』 大蔵省編纂、1939年
  8. ^ モンゴル科学アカデミー歴史研究所『モンゴル史』恒文社1988, pp.245-246
  9. ^ 平石国雄、二橋瑛夫 『世界コイン図鑑』 日本専門図書出版、2002年



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円、圓

円(えん、まる、ゑん、Yen)

円形(丸)の画像

円(まどか)

  • 日本ののひとつ。
  • 日本ののひとつ。

圓(えん、ウォン)

関連項目






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