啓蒙思想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 04:41 UTC 版)
歴史
イギリス
17世紀後半にトマス・ホッブズやジョン・ロックが展開した経験論的な認識論や道徳哲学、理性・自然法・社会契約的な政治思想が、イギリス及び西欧における啓蒙思想・啓蒙時代の幕開けとなる。ちなみにロックは、『市民政府二論』を著しており、その中に「人はみんな平等です。国民は人の権利を守らない政府を変更しても良いのです。」と記してある。
スコットランド
スコットランドにおける啓蒙思想は、ジョン・ロックの思想を第3代シャフツベリ伯爵経由で継承したフランシス・ハッチソンに始まる。彼の道徳哲学は、イギリス経験論の最後に列せられるデイヴィッド・ヒュームや、古典派経済学の祖であるアダム・スミスにも影響を与える(道徳感覚学派(モラルセンス学派))。
また、ヒュームの懐疑論に対抗する形でスコットランド常識学派(コモンセンス学派)という一派も形成され、啓蒙思想の一翼を担った。
フランス
18世紀にイギリスから伝播して始まったフランスの啓蒙思想は、イギリスより旧弊批判が激しい過激なものとなって発展・普及し、フランスを啓蒙思想の中心地へと押し上げることになった。そして、やがて起こることになるフランス革命やその後の共和主義的近代化改革の思想的基盤ともなった。
主な啓蒙思想家は以下の通り。
ドイツ
ドイツの啓蒙思想は、クリスティアン・ヴォルフ等によって整備され、イマヌエル・カント等によって発展された他、ゴットホルト・エフライム・レッシングのような人物も加わりつつ形成された。
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