ユリウス・ワーグナー=ヤウレック ユリウス・ワーグナー=ヤウレックの概要

ユリウス・ワーグナー=ヤウレック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/23 14:09 UTC 版)

Julius Wagner-Jauregg
ユリウス・ワーグナー=ヤウレック
生誕 (1857-03-07) 1857年3月7日
オーストリア帝国 ヴェルス
死没 1940年9月27日(1940-09-27)(83歳)
ドイツ国 ウィーン
国籍 オーストリア ドイツ国
研究機関 ウィーン大学
グラーツ大学
出身校 ウィーン大学
論文 L'origine et la fonction du coeur accélére (Origin and function of the accelerated heart) (1880)
主な受賞歴 ノーベル生理学・医学賞 (1927)
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示
ノーベル賞受賞者
受賞年:1927年
受賞部門:ノーベル生理学・医学賞
受賞理由:麻痺性痴呆に対するマラリア接種の治療効果の発見

経歴

ワーグナー=ヤウレックは1874年から1880年までウィーン大学でサーロモン・シュトリッカー(Salomon Stricker)らとともに医学を学び、1880年に博士号を取得した。元々の専門は神経病理学ではなかったが、1883年から87年まで、マクシミリアン・ライデスドルフとともに精神科の医院で働いた。1889年にグラーツ大学の有名なリヒャルト・フォン・クラフト=エビングの後を継ぎ、甲状腺腫クレチン病、ヨウ素症などの研究を始めた。1893年、彼は精神医学、神経病理学の教授となり、テオドール・メイナードの後任としてウィーンの神経医学クリニックの責任者となった。10年後の1902年、ワーグナー=ヤウレックは中央病院の精神科に転任し、1911年に元の職場に戻った。

ワーグナー=ヤウレックは発熱を伴う精神疾患の治療に生涯を捧げた。1887年から彼は、1890年にロベルト・コッホが発見した丹毒ツベルクリンの発熱性精神疾患への効果について研究を始めた。これらの治療法はうまくいかなかったが、1917年にはマラリア寄生虫の接種に取り組み、神経梅毒による麻痺性認知症に効果があることが実証された(ただしこの療法は危険度が大きいため、抗生物質が普及した現在では行なわれていない)。この発見により、彼は1927年度のノーベル生理学・医学賞を受賞した。1931年には主著Verhütung und Behandlung der progressiven Paralyse durch Impfmalariaを著している。

ワーグナー=ヤウレックは1928年に退官したが、1940年9月27日に亡くなるまで精力的に働いた。

脚注




「ユリウス・ワーグナー=ヤウレック」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ユリウス・ワーグナー=ヤウレック」の関連用語

ユリウス・ワーグナー=ヤウレックのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ユリウス・ワーグナー=ヤウレックのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのユリウス・ワーグナー=ヤウレック (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS