ホンダ・インスパイア 3代目 UA4/5型(1998年 - 2003年)

ホンダ・インスパイア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/21 02:46 UTC 版)

3代目 UA4/5型(1998年 - 2003年)

ホンダ・インスパイア(3代目)
UA4/5型
後期型(タイプS)
概要
別名 米国名:アキュラ・TL(2代目)
日本名:ホンダ・セイバー (2代目)
製造国 アメリカ合衆国
販売期間 1998年10月2003年
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン J32A型:3.2L V6 SOHC VTEC
J25A型:2.5L V6 SOHC VTEC
変速機 4速/5速AT
サスペンション
ダブルウィッシュボーン
ダブルウィッシュボーン
車両寸法
ホイールベース 2,745mm
全長 4,840mm
全幅 1,785mm
全高 1,420mm
車両重量 1,490-1,520kg
その他
製造元 ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリング(HAM
生産工場 メアリズビル工場(オハイオ州
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1998年平成10年)10月15日にフルモデルチェンジ。先代に引き続いて米国での販売も継続されたが、このモデルから日本向けの仕様もアメリカ合衆国オハイオ州メアリーズビル工場の生産に切り換わる。この背景にはV6横置きが搭載できる車種が北米に生産が集中された事と、当時の日米貿易摩擦を緩和する狙いがあったとされる。

先代よりもパーソナルカーの色合いが濃くなったボディは、米国の衝突安全基準に対応するため、サッシュ式ドアを持つ4ドアセダンとなった。また、より室内居住性も向上した反面、FFミッドシップレイアウトは廃された。インテリアも運転席側にラウンドしたパーソナル感が強いデザインになり、ボーズサウンドシステムが全車種に標準装備された。

1999年平成11年)11月には前席用エアバッグが衝撃の大きさによって2段階の膨張に切り替えるi-SRSエアバッグとなり、前席用サイドエアバッグも標準化された。

エンジンは先代まで存在した直列5気筒が廃止され、新たに開発されたV6のJ型のみとなる。ラインナップは2.5LのJ25A型と3.2LのJ32A型との2種類であった。2001年4月4日のマイナーチェンジの際に、J32Aは30PSアップした仕様に変更したが、これは元々アキュラブランドで発売されているクーペモデル(アキュラ・CL)に載せられていたものと同じである。組み合わされるトランスミッションは、当初Sマチックが装備された4速ATであったが、前記のマイナーチェンジの際に5速に改良された。なおこの代は歴代で唯一パーキングブレーキに足踏み式を採用している。

2003年5月に生産終了[8]。在庫対応分のみの販売となる。

2003年6月に4代目とバトンタッチして販売終了。


注釈

  1. ^ 3ナンバー仕様登場の際にはバランサーを廃し、電子制御液体封入マウントで対処していた。
  2. ^ プラットフォームは共通化されてはいるが、アキュラ・TLには専用のボディが与えられ、新たに日欧向けのアコードが北米ではアキュラブランドに追加された。
  3. ^ この数値は上位車種の4代目レジェンド前期型よりも10mm大きい。翌2008年(平成20年)、レジェンドのマイナーチェンジによる全長拡大(4,930mm→4,985mm)が行われるまでの間、下位クラスの車種が上位クラスの車種よりも車体寸法が大きいという逆転現象が生じていた。
  4. ^ 世界金融危機 (2007年-)により、2008年12月にアキュラの日本導入計画の白紙撤回を発表[1]

出典

  1. ^ アコードインスパイア”. トヨタ自動車株式会社 (2020年1月21日). 2020年1月21日閲覧。
  2. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第38号3ページより。
  3. ^ ホンダ アコード/ビガーシリーズをフルモデルチェンジ 4ドア系は「アコード」に加え「アスコット」を新発売 上級小型車として新たに4ドア・ハードトップ「アコード・インスパイア」と「ビガー」をそれぞれ発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、1989年9月13日https://www.honda.co.jp/news/1989/4890913.html2022年1月1日閲覧 
  4. ^ 3ナンバー専用ワイドボディに2.0l及び2.5lエンジンを搭載したインスパイアとビガーを新発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、1992年1月29日https://www.honda.co.jp/news/1992/4920129.html2022年1月1日閲覧 
  5. ^ アコードインスパイア(ホンダ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月21日). 2020年1月21日閲覧。
  6. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第48号15ページより。
  7. ^ インスパイア(ホンダ)1995年2月~1998年9月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月21日). 2020年1月21日閲覧。
  8. ^ インスパイア(ホンダ)1998年10月~2003年5月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月21日). 2020年1月21日閲覧。
  9. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第68号9ページより。
  10. ^ インスパイア(ホンダ)2003年6月~2007年11月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月21日). 2020年1月21日閲覧。
  11. ^ インスパイア(2007年12月~2012年10月)”. トヨタ自動車株式会社 (2020年1月21日). 2020年1月21日閲覧。
  12. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第86号15ページより。
  13. ^ The 40th Tokyo Motor Show 四輪車展示車両ラインアップ”. 本田技研工業. 2024年3月3日閲覧。
  14. ^ インスパイア(ホンダ)のカタログ”. リクルート株式会社~date=2020-1-21. 2020年1月21日閲覧。
  15. ^ 2018年北京モーターショーで中国専用電気自動車「理念 EV CONCEPT」を世界初公開”. 本田技研工業 (2018年4月25日). 2018年7月3日閲覧。
  16. ^ 东风Honda全新概念车INSPIRE Concept亮相北京车展” (簡体字中国語). 東風本田汽車 (2018年4月25日). 2018年7月3日閲覧。
  17. ^ 售价18.28-24.98万元 东风Honda全新旗舰轿车INSPIRE上市发布” (簡体字中国語). 東風本田汽車 (2018年10月25日). 2018年11月11日閲覧。
  18. ^ ホンダ インスパイア が6年ぶりに復活、アコード 新型ベースで…北京モーターショー2018”. レスポンス(Response.jp). 2020年3月8日閲覧。
  19. ^ 东风本田INSPIRE正式上市 售18.28万-24.98万元--人民网汽车--人民网”. auto.people.com.cn. 2020年3月8日閲覧。
  20. ^ ホンダ「新型セダン」初公開! “超イケ顔”な新型「インスパイア」は内装も“超オシャ”!? 中国・揚州で発表”. くるまのニュース (2023年7月3日). 2023年7月6日閲覧。






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