ナント 教育

ナント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/07 05:10 UTC 版)

教育

リセ・ジョルジュ=クレマンソー

2007年、フランス語・ブレイス語の二言語学校で初等教育を受ける子供は全体の1.3%であった[22]

歴史遺産と文化

ナント大聖堂
サン=ピエール・エ・サンタンドレ広場
ロワイヤル広場の噴水
パッサージュ・ポムレー
ノートルダム・ド・ボン=ポール教会

ナントは、市の保存と歴史遺産の助成に留意することで結集した、フランス文化省地方自治体省フランス語版の指導で、芸術と歴史の街に登録されている。

1972年から、市はフォス埠頭フランス語版サン=ピエール・エ・サンタンドレ広場フランス語版ブルターニュ公爵城ナント大聖堂ル・ブフェ区フランス語版イル・フェドフランス語版ロワイヤル広場フランス語版グララン広場フランス語版保護区域フランス語版として制限した[23]。面積126ヘクタールで、フランス国内でも重要な保護区域である[24]。その反面、ナントは市内に歴史的な彫刻像(例として4つの肖像が並ぶウォレス噴水フランス語版)が豊富に散在している[25]。ナント市長ジャン=マルク・エローは、ナントとロワール河口フランス語版UNESCO世界遺産に登録されることを希望している。

ナントは、花のまちコンクールで四つ花マークを獲得している。

ナント歴史地区

ナントは様々な戦争によって中心部を破壊された一部の大都市とは対照的に、あらゆる時代の歴史的街区を保持できたという美点を有している。

ナントの様々な歴史地区には数多くの記念物が残る。城壁の内側、ブルターニュ大公城と大聖堂に近接したドクレ地区とル・ブーフェ地区の中世の町並みは15世紀のものである。ハーフティンバー様式の住宅や二階を張り出した家屋、あるいは18世紀に石造りで再建された建物などが中世の町割に立ち並んでいる。

建築家ジャン=バティスト・セヌレとマチュラン・クリュシーの手による18世紀の街区は都市の中心を成している。ここには多くの広場があり、ブラッスリー・ラ・シガールとグラスラン劇場のあるグラスラン広場、壮麗な噴水・舗装・ファサード・照明などに全面的な修復が行われたロワイヤル広場、中心部で最も活気のあるコメルス広場フランス語版、ルイ16世の円柱があるフォック元帥広場などが特筆される。これらの広場は、カンブロンヌ広場またはサン=ピエール=エ=サンタンドレ広場のような見通しのよい空間によって相互に繋がっている。これらの地区には、県庁舎(元ブルターニュ会計局庁舎)、パレ・ド・ブルス(旧証券取引所、現在は観光局やフナックが入っている)、そしてパリサン=ルイ島のように全体が一体の街区となっているケルヴェガン通りのフェドー島(イル・フェドー)などが含まれる。船員の住宅が並ぶフォッス埠頭とそこへ至る通りは、21世紀に再興されたナント港の往時を物語る証人である。

20世紀から現在までにできた地区は、非常に美しい螺旋塔をもつ職人・芸術家組合フランス語版の建物が駅南部にあり、他にブルターニュ塔フランス語版Immeuble CGAフランス語版Blockhaus DY10フランス語版が特筆される。

ロワール川北の埋め立てと、1929年から運河に変えられたエルドル川(大戦中の犠牲者を追悼する50人の人質広場フランス語版がある)は、旧市街の性格に大きな変化を与えた。ブルターニュ大公城、コメルス広場、フェドー島のファサード、現在では水際から離れているフォッス埠頭などは元来水辺にあったものである。フォッス埠頭の一部を復元する計画が検討されている。

史跡とみどころ

  • ナント大聖堂(Cathédrale Saint-Pierre-et-Saint-Paul de Nantes) - 正式名称はサン=ピエール=エ=サン=ポール大聖堂。1434年にゴシック様式の大聖堂として建設が始まり、457年後の1891年に完成した。ナント司教座が置かれている。1862年に歴史的記念物指定された。
  • ブルターニュ公爵城(Château des ducs de Bretagne) - 13世紀から15世紀まで、ブルターニュ公の居城だった。ナントの勅令が布告された場所。2007年に修繕が終了。内部にはナント歴史博物館がある。
  • サン・ニコラ教会(Église Saint-Nicolas) - 1869年完成。ネオ・ゴシック様式。歴史的記念物に指定されている。
  • サント=クロワ教会(Église Sainte-Croix de Nantes) - 1685年建設。元々はイエズス会派教会。
  • ノートルダム・ド・ボン=ポール教会(Église Notre-Dame de Bon-Port) - 1846年建設。フォッセ埠頭に近い。アンヴァリッドに似たドームをもつ。
  • サン=ドナティアン教会(Église Saint-Donatien) - ナントの守護聖人聖ドナティアン(3世紀のマクシミアヌス帝時代の迫害で殉教)へ献堂された。ドナティアンのサルコファガスがある。
  • ナント美術館(Musée des Beaux-Arts de Nantes) - 1801年創設。13世紀から現代までの美術品を所蔵。ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの描いた『聖ジョゼフの夢想』など。
  • ナント自然史博物館(Muséum d'histoire naturelle de Nantes)
  • ジュール・ヴェルヌ博物館 - ヴェルヌの自筆原稿、初版本などを所蔵。
  • 郵便博物館
  • ナント植物園(Jardin des plantes de Nantes) - マラコフ区にあり、7ヘクタールの面積を持つ。
  • イル・ド・ヴェルサイユ・日本庭園(Jardin japonais de l'Île de Versailles)
  • レ・マシーヌ・ド・リール英語版Les Machines de l'Île) - 2007年に開園した遊興施設。ロワイヤル・ド・リュクスが、ジュール・ヴェルヌの世界をテーマにした興行を行った。大型の象は注目を浴びる。[26]
  • パッサージュ・ポムレー(Passage Pommeraye) - 1843年からある、ナントのアーケード型ショッピングモール。1976年にフランス歴史的記念物となった。
  • グララン劇場(Théâtre Graslin) - オペラハウス。1788年完成。再建の済んだ1811年にはナポレオンが訪問した。アンジェ=ナント・オペラフランス語版が本拠を置く。

行事

1979年に結成されたストリート・シアター集団ロワイヤル・ド・リュクスは、ナントを本拠としている。大がかりな巨大な操り人形を用い、童話の世界のようなショーを行う。1999年に結成された機械を作る集団ラ・マシンはナントの「マシン・ド・リル」プロジェクトで巨大な象等を提供している。

スポーツ

ナントは、ユーロ1984ワールドカップ1998フランス大会ラグビーワールドカップ2007の開催地となった。


  1. ^ nantes.fr, relief
  2. ^ nantes.fr, géographie
  3. ^ Nantes métropole, le territoire
  4. ^ climat de Loire-Atlantique
  5. ^ nantes.fr Climat
  6. ^ David C Douglas, ed. English Historical Documents (Routledge, 1979) "Secular Narrative Sources" pp 345f.
  7. ^ Chronicle of Nantes English Historical Documents. Dorthy Whitelock, David Charles Douglas. Routledge, 1996 ISBN 0415143667 Retrieved on 30-10-07.
  8. ^ [1]
  9. ^ [2]
  10. ^ [3]
  11. ^ Roger Dupuy, Nouvelle histoire de la France contemporaine. La République jacobine, 2005, p.170
  12. ^ 日本語文献では、G・ルノートル『ナントの虐殺』幸田礼雅訳(新評論、1997年)に詳しい。
  13. ^ reception - tourisme/culture - France - Nantes - histoire page Archived 2008年8月28日, at the Wayback Machine.
  14. ^ Revit Metropolitan Development
  15. ^ As above
  16. ^ A recognized quality of life Business in Western France. Retrieved on 4 August 2007.
  17. ^ http://www.linternaute.com/nantes/magazine/histoire/pratique/tours-lu.shtml
  18. ^ Presentation of Nantes CRWFlags.com. Published on 28-04-07. Retrieved on 07-12-07.
  19. ^ Reviews of The Life and Science of Léon Foucault. The Man who Proved the Earth Rotates.
  20. ^ Loire-Atlantique guide Archived 2007年9月4日, at the Wayback Machine.
  21. ^ Does the Breton language have a future?”. Breizh.net (2004年5月). 2007年8月7日閲覧。
  22. ^ (フランス語) Ofis ar Brezhoneg: Enseignement bilingue
  23. ^ http://www.nantes-renaissance.org/img/PSS.jpg
  24. ^ http://www.nantes.fr/decouverte/ville-dart-et-histoire.html
  25. ^ http://www.seve.nantes.fr/patrimoine/sculpture/sculptureliste.asp
  26. ^ Nantes mechanical elephant - Elephant in Nantes - Les Machines de l'île” (英語). Les Machines de l’Île. 2023年10月7日閲覧。






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