デジタル デジタルの概要

デジタル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/31 18:46 UTC 版)

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計数(けいすう)という訳語もある。古い学術文献や通商産業省の文書などで使われている。語源はラテン語の「 (digitus)」であり、指で数える、といった意味から派生して、(離散的な)数あるいは数字というような意味となった。

概要

データの数値化にあたっては量子化を行い、整数値(すなわちdigit)で表現するのが一般的である[1]。例えば、上昇中の位置では、階段の何段目かがデジタルで、坂道中の位置がアナログである。整数で表現するか、桁数を無限にした実数で表現するかの差がある。デジタルでは、データ量を離散的な値(離散量)として表現することになり、それらの中間の量は誤差を含んだ隣の離散量で表現する。この誤差は適切な量子化を行うことで実用上影響のない範囲にすることができ、データ量に比例したアナログ量を用いるのとほぼ等価な処理が提供できる。自然言語なども文字で構成される離散的な情報であり、デジタルコンピュータを用いなくとも、古代文明の頃からデジタル処理は存在したと言える。

今日のコンピュータの主流であるデジタルコンピュータでは、01だけしか使わない二進法を物理的な表現形式(電圧の高・低など)として用いるので、デジタルは「0と1の二つだけしか無い」「0か1かの二択」「2でしか割り切れない」という定義、解釈がよくなされる。従って、「赤か緑か青か」(光の三原色)のような三択や、「上・下・左・右・前・後」(方角)のような六択(「0か1か」が三種類ある、或いは0の同類と1の同類で三つ組が二つある)など、3で割り切れる概念は、「0か1か」の二択とは相容れない概念になる。

しかし、5者択2符号などにより2状態の素子5個を使って直接十進法を扱うデジタルコンピュータなどもあるように、デジタルは0か1かの二択という説明は、デジタルの一部を説明しているに過ぎない。そのため、デジタルは二択のみではない。「二進法」というのは、数の表記法であって数そのものではない。“デジタル”という語そのものには、「数を二進法で表記する」「2でしか割り切れない」「○か×かの“二択”」というような意味は含まれていない。その逆の“アナログ”という語そのものには、「数を三進法で表記する」「3で割り切れる」「○か×かだけじゃなく△もある“三択”」というような意味は含まれていない。従って、0と1の2択のみをデジタルと呼ぶのは不正確な慣用表現である。また21世紀以降、ITを利用する場合についてカジュアルにデジタルと呼び、それ以外をアナログと呼んでいるが、用語の定義からすれば両者ともに間違った使い方である。

表記

一般的には「デジタル」と表記されることが多いが、日本産業規格 (JIS X 0001, JIS X 0005) では「ディジタル」(ディジタル計算機、ディジタル化する、ディジタルデータなど)の表記が用いられている。これは、"digital" のつづり "di" を意識してのことである(disk=ディスク、display=ディスプレイなどと同様)。

かつてはディジタルと書かれることも多く、これは1955年に文部省が発行した『国語シリーズ27 外来語の表記 資料集』の影響が大きく、同書で原音がディの音はジとされたが原音の意識がなお残っている場合はディと書くことが許容され、資料集は現状整理という位置付けだったようだが同年版の『記者ハンドブック』(共同通信社)の外来語の書き方の欄などメディア関係者が参照する資料に主要な記述がそのまま転載、事実上のガイドラインとなっていた[2]。時代が下って原音に近い外国語の発音が広まったことから1981年の『記者ハンドブック』第4版では原音のティ、ディ、テュ、デュで慣用が定まっている場合はチ、ジ、チュ、ジュで書くとなっているが、デジタルの語は1970年代末までに慣用が定まり、使われ続けている[2]。それにより、デジタルネイティブのように別の時期の表記が合わった外来語も存在する[2]

学術分野では文部省資料の影響はあまり強くなく、1960年代から1970年代の専門書ではディジタル表記が圧倒的に使われていた[2]。1960年代の一般紙では最先端の技術だった電子計算機をディジタル型、ディジタル電子計算機と書かれ、事実上のガイドラインがあっても1つの表記以外をあまり確認できなければ新聞も倣ったとみられる[2]

デジタルの表記が広まった理由の1つはデジタル時計で、1965年の東京時計製造パタパタ時計の新聞広告には東京デジタルとあり、1968年にソニーがパタパタ時計とラジオ一体型のデジタル24を発売、メディアで宣伝するため文部省資料と同じ表記になったとみられる[2]。1970年代後半にはデジタル腕時計のブームで広告にはデジタルの語が踊り、1978年にカシオ計算機山口百恵を起用したCMで山口が歌う「デジタルはカシオ」のフレーズが流行、学術分野以外ではデジタルの語で急速に固まった[2]広辞苑第三版(1983年)及び第四版(1991年)はデジタルがディジタルを参照させるようになっており、逆になったのは1998年の第五版であった[2]




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