タイミンガサ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/24 14:40 UTC 版)
タイミンガサ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Parasenecio peltifolius (Makino) H.Koyama (1995) 'peltifolia'[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
タイミンガサ(大明傘)[4] |
特徴
根茎は短く分枝する。茎は直立し、基部の径4cm、高さ1-2mになり、上部に褐色の多細胞の縮毛が生える。茎につく葉はふつう3個が互生する。茎の下部につく葉の葉身は円形で、径35-55cmになり、掌状に9-14中裂し、縁に不ぞろいな鋸歯がある。葉質は軟らかく、葉の表面は黒緑色で縮毛があり、裏面は淡緑色で葉脈に沿って短毛が生えるかほとんど無毛。葉柄は長さ30-65cmになり、翼はなく、葉身に対して楯着[注釈 1]し、基部は閉じた葉鞘になる。茎の中部につく葉は、下部のものより小さくなり、径は25-30cm、10-13中裂し、葉柄は楯着し、基部は抱茎してごく小さい耳があって、葉鞘は円筒形になる[5][6][7]。
花期は9-10月。頭状花序は多数が大型の円錐状について、下向きに咲き、花柄は長さ9-15mmになる。頭花は6個の筒状花で構成されており、花冠は帯白色のあとに暗褐色になり、長さは10-11mmになる。総苞は黄緑色で縮毛があり、筒状で長さ9-11mm、総苞片は1列で5個あり、総苞の基部に線形の小さな苞がある。果実は痩果で、円柱形から紡錘形でやや扁平、長さ6-8mm、幅1mmになり、無毛。冠毛は白褐色で長さ8mmになる。染色体数2n=58[5][6][7]。
分布と生育環境
日本固有種[9]。本州の新潟県から兵庫県までの日本海側に分布し、深山の谷間などのやや湿った夏緑林の林床に生育する[5][6][7]。日本海要素の植物である[6]。ややめずらしい植物とされる[7]。
注釈
出典
- ^ タイミンガサ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ タイミンガサ(シノニム) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ タイミンガサ(シノニム) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.507
- ^ a b c d 北村四郎 (1981) 「キク科コウモリソウ属」『日本の野生植物 草本III合弁花類』p.180
- ^ a b c d e 門田裕一 (2017) 「キク科キオン連」『改訂新版 日本の野生植物 5』pp.302-303
- ^ a b c d e f 『新分類 牧野日本植物図鑑』p.1155
- ^ 『新分類 牧野日本植物図鑑』p.1435
- ^ 『日本の固有植物』p.144
- ^ 飯沼慾斎 草木図説前編20巻(16)、タイミンガサ、コマ番号15/68、国立国会図書館デジタルコレクション-2022年11月22日閲覧
- ^ 『新分類 牧野日本植物図鑑』p.1507
- ^ タイミンガサ、日本のレッドデータ検索システム、2022年11月22日閲覧
- ^ 門田裕一 (2017) 「キク科キオン連」『改訂新版 日本の野生植物 5』pp.300-311
- 1 タイミンガサとは
- 2 タイミンガサの概要
- 3 名前の由来
- 4 脚注
- タイミンガサのページへのリンク