グラン・プリ グラン・プリの概要

グラン・プリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 09:27 UTC 版)

グラン・プリ
Grand Prix
監督 ジョン・フランケンハイマー
脚本 ロバート・アラン・アーサー英語版
原案 ロバート・アラン・アーサー
製作 エドワード・ルイス
製作総指揮 ジェームズ・ガーナー
カーク・ダグラス
ジョン・フランケンハイマー
出演者 ジェームズ・ガーナー
イヴ・モンタン
三船敏郎
エヴァ・マリー・セイント
音楽 モーリス・ジャール
撮影 ライオネル・リンドン英語版
編集 ヘンリー・バーマン
ステュー・リンダー英語版
フランク・サンティロ
製作会社 Cherokee Productions
配給 メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
公開 1966年12月21日
1967年(昭和42年)2月1日
上映時間 180分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
フランス語
イタリア語
ポルトガル語
日本語
配給収入 5億1751万円[1]
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概要

モータースポーツのトップカテゴリであるF1グランプリを舞台に、ドライバーズチャンピオンの栄光をかけて戦う4人のF1ドライバーの運命を追ったフィクションである。サブプロットとして、そのような危険なライフスタイルを持つ男達と共に生きようとする女性達に焦点が当てられる。原作はロバート・デイリー1963年に発表したノンフィクション『The Cruel Sport』。

撮影は65mmフィルムで行われ、シネラマの大画面で公開された。タイトルデザインをソール・バスが担当している。

公開当時F1に参戦していたホンダをモデルにした「ヤムラ(矢村)」チームが登場し、本田宗一郎を思わせるチームオーナー役を三船敏郎が演じている。既に国際的評価を得ていた「世界のミフネ」がハリウッド映画に初めて出演した作品であった。

あらすじ

F1シーズンの開幕戦、伝統のモナコグランプリで大事故が起きた。ジョーダン・BRMチーム所属のアメリカ人レーサー、ピート・アロンは辛くも難を逃れたが、チームメイトのスコット・ストッダードが重傷を負った責任を負わされ、チームから解雇された。アロンは日本のヤムラチームと第3ドライバー契約を結び、期待に応えてワールドチャンピオン争いに加わる活躍をみせた。

アロンと競い合う有力ドライバーは3人。マネッタ・フェラーリチームのエースであるフランス人のジャン=ピエール・サルティは、2度のワールドチャンピオン経験を持つ大ベテラン。サルティのチームメイトであるイタリア人のニーノ・バルリーニは、二輪グランプリの元・王者であり、将来を嘱望されている。開幕戦の負傷からカムバックしたイギリス人のストッダードは、レーサーとして成功した亡き兄を目標としている。

命懸けのレースの合間には男と女のドラマもあった。ストッダードの妻パットは元・モデル時代の生活が忘れられず、夫を捨ててアロンに接近しようとする。サルティは大手自動車会社を経営する妻モニークとの関係が冷え切り、パーティーで知り合ったファッション雑誌編集者のルイーズと深い仲になっていく。

4人のドライバーによるワールドチャンピオン争いは僅差のまま最終戦イタリアグランプリを迎えた。ハイスピードの接近戦、大波乱の展開の末、最終ラップに劇的なクライマックスを迎える。

キャスト

役名 俳優 日本語吹替
東京12ch
ピート・アロン ジェームズ・ガーナー 森川公也
ジャン=ピエール・サルティ イヴ・モンタン 家弓家正
スコット・ストッダード ブライアン・ベッドフォード英語版 青野武
ニーノ・バルリーニ アントニオ・サバト英語版
矢村以蔵 三船敏郎 森山周一郎[2]
アゴスティーニ・マネッタ アドルフォ・チェリ 吉沢久嘉
ライオネル・ブラムリー ジョージ・ファース英語版 加茂喜久
ユゴー・シモン クロード・ドーファンフランス語版 北村弘一
ジェフ・ジョーダン ジャック・ワトソン英語版 真木恭介
ウォレス・ベネット ドナルド・オブライエン
医師 アルベール・レミーフランス語版
ルイーズ・フレデリクソン エヴァ・マリー・セイント 北浜晴子
パット・ストッダード ジェシカ・ウォルター 池田昌子
リーザ フランソワーズ・アルディ
グイド エンツォ・フィエルモンテイタリア語版
モニーク・ドゥルボ・サルティ ジュヌヴィエーヴ・パージュフランス語版 沢田敏子
ストッダード夫人 レイチェル・ケンプソン
ストッダード ラルフ・マイケル英語版
通訳 飛鳥井雅昭[3]
不明
その他
N/A 村松康雄
藤本譲
嶋俊介
広瀬正志
宮下勝
日本語版スタッフ
演出 高桑慎一郎
翻訳 古賀牧彦
効果
調整
制作 東北新社
解説 南俊子
初回放送 1974年4月11日18日
木曜洋画劇場
ノーカット

  1. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年(平成24年))241頁
  2. ^ 原語音声の声は、ポール・フリーズが吹き替えている。
  3. ^ 西正「飛鳥井雅昭という男」『コンテンツホルダー優位の時代―ムービーテレビジョンの挑戦』中央経済社、2002年、20頁。ISBN 978-4502581007 
  4. ^ 現在では英語を話せるキャストを最初から選ぶのと、英語を話せないスターには正しく発音できるまで訓練させるから
  5. ^ The Japanese Greta Garbos? / 50th Anniversary 1967–2017」『JAMES BOND 007 MAGAZINE』、2017年。2023年10月3日閲覧。


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グランプリ

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グランプリ: Grand Prix略称:GP)とは、フランス語で「大賞」、grand(大きい、最高の)prix(賞)を指す語[1]。英訳するとグランド・プライズ (Grand Prize) 。


  1. ^ 用語辞典「グランプリ」 FUJI-TV オフィシャルF1ハンドブック コンストラクターズ 144頁 フジテレビ出版/扶桑社 1993年7月30日発行
  2. ^ 中山俊介、『観戦必携/すぐわかる スポーツ用語時点』株式会社学習研究所、1998年(平成10年)、104頁


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