エストロゲン 植物性卵胞ホルモン様物質

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エストロゲン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/25 19:58 UTC 版)

植物性卵胞ホルモン様物質

植物の中には、エストロゲンと似ている生理作用を持つ物質(植物エストロゲン)もある。大豆などに含まれるイソフラボンが代表であり、エストロゲン様の活性あるいは阻害する作用の両方が見られる[5]

2006年に厚生労働省が大豆と大豆イソフラボンに関する考え方を公表したが、大豆や大豆食品ではなく通常の食生活に上乗せして摂取した場合である[6]食品安全委員会サプリメント添加物としてのイソフラボンの過剰な摂取に注意を呼びかけた。食品安全委員会は「現在までに入手可能なヒト試験に基づく知見では、大豆イソフラボンの摂取が女性における乳がん発症の増加に直接関連しているとの報告はない[7]」と報告している。

プエラリアPueraria mirifica)の根茎に含まれるミロエステロールやデオキシミロエステロールは、イソフラボンより作用が強く、豊胸用などのサプリメントとして販売されているが、それだけに副作用の懸念も指摘されている。

生理作用

エストロゲンはステロイドホルモンの一種であり、その受容体エストロゲン受容体:ER)は細胞内にある。エストロゲン-受容体複合体は内へ移動し、特定の遺伝子転写を活性化する。エストロゲンの受容体は全身の細胞に存在し、その働きは多岐にわたっており、その解明にはまだ時間がかかりそうである。一般的に知られているのは、乳腺細胞の増殖促進、卵巣排卵制御、脂質代謝制御、インスリン作用、血液凝固作用、中枢神経(意識)女性化、皮膚薄化、LDLの減少とVLDLHDLの増加による動脈硬化抑制などである。

また、思春期における身長の伸びはエストロゲンの分泌が促進されることで起こされていると同時にエストロゲンは骨端線を閉鎖させる作用もある。その結果女性の場合、思春期における身長の伸びは男性より早いが、骨端線の閉鎖も男性より早いため結果的に成人男性より平均身長が低くなる。一方男性でエストロゲンが作用しない場合は高身長になりやすい[3]家畜においては受胎を阻止するために、交配後2-48時間以内にエストロゲンを注射することが効果的であることが知られている。

近年の研究では心臓の保護効果も発見されており、心筋梗塞などの心疾患を防ぐ効果があると考えられている。ただし、ホルモン補充療法は近年の大規模臨床試験において副作用が指摘され、動脈硬化や骨粗鬆症に対しては他の治療法が推奨されている[要出典]




  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説”. コトバンク. 2018年1月7日閲覧。
  2. ^ 脳を活性化する性ホルモン, 鬼頭昭三,ブルーバックス, p28, ISBN 9784062574082
  3. ^ a b c 大山健司,山梨大学看護学会誌,3,(2004),3.
  4. ^ 東京都環境局. “内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)対策”. 2011年3月9日閲覧。
  5. ^ Bersaglieri, T.; Sabeti, P. C.; Patterson, N.; Vanderploeg, T.; Schaffner, S. F.; Drake, J. A.; Rhodes, M.; Reich, D. E. et al. (2004). “Genetic Signatures of Strong Recent Positive Selection at the Lactase Gene”. The American Journal of Human Genetics 74 (6): 1111–1120. doi:10.1086/421051. PMC: 1182075. PMID 15114531. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1182075/. 
  6. ^ 大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&Aについて(厚生労働省、2006年)
  7. ^ 食品安全委員会 (2006年5月). “大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方”. pp. 35. 2011年3月9日閲覧。


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