Ë Ëの概要

Ë

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 01:16 UTC 版)

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Ëë Ëë
ラテン文字
  Aa Bb Cc Dd  
Ee Ff Gg Hh Ii Jj
Kk Ll Mm Nn Oo Pp
Qq Rr Ss Tt Uu Vv
  Ww Xx Yy Zz  

トレマとしての使用

フランス語では、母音字の後にのみ用い、その音節が子音で終わっていれば [ɛ] の音を表す。また、男性形が -gu で終わる語の女性形の語末で、gue であれば [ɡ(ə)] を表すが、元の発音である [ɡy] を表すために guë と書かれる。

オランダ語では、例えば ie は「イー」と発音するが、ië だと「イエ」となる。

ウムラウトとしての使用

ハンガリー語では正書法の E e の音価には実は2種類あり、「広い e」[ɛ] (nyílt e) と「狭い e」[e] (zárt e) を別々の音素として区別して表記する場合に「狭い e」を Ë ë と表記する。専らハンガリー語学と方言学で用いられるが、ハンガリーでは e と ë で意味を区別するだけではなく、文法もよりわかりやすくなるために、正書法でも「狭い e」を導入すべきだという意見もある。

アルバニア語とルクセンブルク語では、Ë ë はシュワー(曖昧母音)の [ə] の音を表す[1][2]

日本語上代特殊仮名遣いのローマ字表記では、ë は「乙類エ」を表す。「甲類エ (e)」とは異なる母音を表すが、具体的な音価は諸説あり未詳である。

符号位置

大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Ë U+00CB 1-9-34 Ë
Ë
Ë
ë U+00EB 1-9-65 ë
ë
ë

参考文献


  1. ^ 直野敦『アルバニア語基礎1500語』(大学書林・1986年6月)ISBN 9784475010993
  2. ^ 『ニューエクスプレススペシャル ヨーロッパのおもしろ言語』(白水社・2010年7月)ISBN 9784560085400


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