波力発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/13 01:40 UTC 版)
2011年7月8日にはムトゥリク波力発電所(スペイン語版)が商用発電を開始。この波力発電所は世界初の防波堤設置型波力発電所であり、マルチタービンを持つ。2008年にはポルトガル北部のポヴォア・デ・ヴァルジン(ポルトガル語版)近郊で世界初の商用波力発電所が稼働を開始しているが、技術的・経済的な問題によって2009年に営業を停止していた。 ムトゥリクの波力発電所の建設はバスク州政府産業省エネルギー局が主導し、欧州委員会による資金援助を受けて670万ユーロの予算で開始された。波の振動による圧力から空気振動を発生させ、空気振動でタービンを回転させる振動水柱型発電法が採用されている。2012年時点では計16のタービンが年間60万kW/hを発電しており、600人分の消費電力を賄っている。稼働開始から1年間で3,000人が波力発電所の見学に訪れており、観光スポットの一つにもなっている。2010年代において波力発電はまだ発展途上の再生可能エネルギーではあるが、ビスケー湾沿岸の他都市のモデル事例となっている。
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