う・い【憂い】
読み方:うい
[形][文]う・し[ク]
1 自分の思うようにならないで、つらい。苦しい。「—・いも辛(つら)いも食(く)うての上」
2 ある状態をいとわしく、不愉快に思うさま。わずらわしい。気が進まない。
「古代の親は、宮仕へ人はいと—・き事なりと思ひて過ぐさする」〈更級〉
3 つれない。冷たい。
「—・かりける人こそあらめあかつきの雲さへ峰になど別るらん」〈風雅・恋二〉
「有明のつれなく見えし別れより暁ばかり—・きものはなし」〈古今・恋三〉
5 動詞の連用形に付いて、…するのがつらい、…するのがいやだ、などの意を添える。
「ここをまた我住み—・くてうかれなば松はひとりにならむとすらむ」〈山家集・下〉
[派生] うさ[名]
うれい〔うれひ〕【憂い/愁い/▽患い】
「憂い」の例文・使い方・用例・文例
- 人々はその国の事大主義を憂いている。
- 君と同じくらいその事態を憂いている。
- 来る途中、お店に寄って食材を買って来たんです。備えあれば憂いなし、です。
- 憂いの反面には喜びがあるものだ。
- 《諺》 どんな雲にもみな銀の裏がついている 《憂いの反面には喜びがある》.
- 赤貧で憂いの影を投げかけられた青春時代.
- 深まりゆく夏の宵のもの憂い静けさ.
- このままいくと化石燃料枯渇の憂いがある.
- 備えあれば憂いなし.
- こんな雨の日は物憂い.
- 日本は絶対的に外寇の憂いなし
- 日本は絶対的に外敵襲来の憂い無し
- 日本は外敵入冦の憂い無し
- この事業は危険だ(損失の憂いあり)
- 失敗の憂い無きように念に念を押せ
- 後顧の憂いあり
- 賢婦は夫をして後顧の憂い無からしむ
- 戦線に立てる将士をして後顧の憂い無からしめよ
- 後顧の憂いがあっては充分に働けぬ
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