単音とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > > 音響 > > 単音の意味・解説 

たん‐おん【単音】


単音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/06 15:48 UTC 版)

単音(たんおん、: phone)はとしての音声を構成する最小単位である[1]音価(おんか)とも呼ばれる。

概要

音声は声道を特定の形状に構えること(調音)で生成され、これを数ミリ~数十ミリ秒ごとに切り替えてヒトは言語としての音声を生成する。それぞれの調音方式は固有の音響的特徴を有しており弁別可能である。この観点に基づき、音声を構成する最小の音単位が単音と呼ばれる。すなわち音声学における最小単位が単音である[1]

単音は国際音声記号を [ ] で囲んで表すことが多い。たとえば「室町時代の「え」の音価は [je] であった」のように言う。

音素との関係

単音は音韻論上の最小単位である音素としばしば対比される。音素が他の音素との対照によって定義される抽象的な概念であるのに対して、単音は実際の発音に対応することを目的とする(例:がっこう /gaQkoo/ [gak̚koː]、かがみ /kagami/ [kaŋami])。ただし、実際にどの程度まで細かく分類し、異なる記号を割り当てるかは、個々の分析の目的による。

ある音素に複数の単音が対応するとき、互いの単音を異音 (: allophone) という。

脚注

  1. ^ a b "IPAを用いて示される音声学におけるもっとも小さい単位を単音と言います。" 姫野. (2015). 日本語教育学入門. p.9 より引用。

関連項目


「単音」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



単音と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「単音」の関連用語


2
綴音 デジタル大辞泉
94% |||||

3
音素文字 デジタル大辞泉
76% |||||

4
明瞭度 デジタル大辞泉
76% |||||



7
オンド‐マルトノ デジタル大辞泉
52% |||||

8
一本気 デジタル大辞泉
52% |||||

9
天名地鎮 デジタル大辞泉
52% |||||

10
破擦音 デジタル大辞泉
52% |||||

単音のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



単音のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの単音 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS