摩耗限度
一般に、摩耗に起因する許容限度のこと。例えば、ブレーキディスクとブレーキパッド、シリンダーとピストンなどでは、2つの物体(部品)間で相対滑りが常時繰り返されている。このような部位では疑着摩耗、潤滑剤との化学反応、摩擦力が繰り返し作用することにより摩耗粒子が発生し、使用時間が増えていくことで、2つの物体の寸法差が大きくなる。その結果、劣化が進み、故障の頻度が増加し、経済的にも品質的にも限界に達したときのことをいう。
摩耗限界
摩耗に起因する許容限界。この限界に達したら部品の交換が必要になる。摩耗限界は厚さの測定、部品の隙閉またはガタ、なんらかのサインまたは警報などによって点検する。例えばタイヤは通常、トレッドの溝深さ1.6mmにスリップサインが表示されており、摩耗してこのサインが見えると交換時期になる。ブレーキの摩擦材は、摩耗警報が組み込まれていれば警報まで、またはホイールを外して点検し、残り厚さが2mm程度を有効摩耗限界として扱っている。クラッチフェーシングの摩耗限界は一般に1.5mm程度で、レリーズシリンダーのプッシュロッドとレリーズフォークとのクリアランスが調整できなくなるか、クラッチが滑りはじめたときに交換する。
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