ユニタイゼーション
【英】: unitization
一つの油田が複数の鉱区にまたがっている場合に、その開発の合理性・経済性を保つために、関係する複数の鉱業権者が互いにその権益の全部または一部を持ち寄って一つの操業単位として共通の開発・生産計画の下に操業することをユニタイゼーションという。各鉱業権者の権益は共同操業単位の持分に転換されるが、それは油層の各鉱区に属する部分の面積比または埋蔵量の各鉱区に属する比率などに基づいて決められ、持分に応じて費用を分担し、生産物を分配する。操業は共同鉱業権の場合と同様の共同操業協定(ユニット協定またはユニタイゼーション協定と呼ばれる)によるのが普通である。ユニタイゼーションは油層内圧力を適正に維持し、経済的な二次回収を行うことが可能になる点で、コンサーベーション(資源保存)上最も有効な手段であるといえる。プーリングとの基本的相違点は、プーリングがコンサーベーション法制によって限定された一定区域(ドリリング・スペーシング・ユニット)内での掘削を対象とするのに対し、ユニタイゼーションは油層全体あるいはその一部分を対象とする点である。ユニタイゼーションにおいてもプーリングと同様、自主的なユニタイゼーションを行うことができない場合、法律、規則、命令などに基づき各州のコンサーベーション機関は、ユニタイゼーションを命令することができる。(→プーリング) |

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