ユーザンス
読み方： ゆーざんす
【英】: usance
【英】: usance
| 期限付き手形による支払猶予をいう。通常、石油会社は石油製品販売に際し、原油の輸入・精製・販売という過程を踏むが、原油を購入してから石油製品の販売代金を回収するまでには、相当の日数を必要とする。このため石油会社は、資金繰り上、シッパー（売手：shipper）、金融機関などからユーザンスの供与を受け、原油代金の最終支払時期を販売代金の回収時期に一致させなければならない。原油の売手が買手に供与するユーザンスをシッパーズ・ユーザンスという。これは、現在 30 日が一般的である。このユーザンスは無金利である。したがって、シッパーズ・ユーザンスが長ければ長いほど買手に有利となる。石油会社はシッパーズ・ユーザンスの期限がくると、金融機関からドル・ユーザンスを受け対外決済を実行する。ドル・ユーザンスを受ける場合、石油会社の立場からみると、海外の子会社を通じ海外市場から資金を調達する方法と、国内の外国為替銀行から調達する方法がある。後者の場合、いわゆる本邦ローンを組む場合と、インパクト・ローン（impact loan）を借り入れる方法とがある。金利面からみると、最近はインパクト・ローンの方が有利であるが、本邦ローンを組んだ場合、本邦ローン決済時、さらに「はね（返り）金融」を利用できるなどのメリットがある。いずれを選択するかは、各石油会社の資金調達その他によって決定されることになる。（→はね返り金融） |
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