アンダーステア【understeer】
アンダーステア
定常円旋回中、車速を上げたとき、旋回半径が大きくなっていく旋回特性をいう。USと略称する。前輪のスリップ角が後輪のそれより大で、スタビリティファクターKが正の特性である。外乱によってヨー運動が起こったとき復元モーメントが発生し、ヨー運動を抑制する。系として安定で、クルマにとって好ましい特性であるが、強すぎると旋回半径の変化が激しくなり、また応答性が低下する。したがって、必要な応答性の確保や過渡応答での安定マージンを考慮し、一般に弱いアンダーステアに設定される。FF車は、前軸への荷重配分が大きいことと、駆動力によるコーナリング、フォースの減少から、基本的にUS傾向をもつ。アンダーには不十分の意味がある。
反対語 オーバーステア参照 ステア特性、スタビリティファクター、ニュートラルステア、リバースステア
アンダーステア
(understeer から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/09 02:50 UTC 版)
アンダーステア(understeer)またはアンダーステア傾向とは、通常レベルの直進安定性を持った自動車が、定常円旋回で一定の舵角のまま駆動力(速度)を上げていった際、前輪の接地摩擦力が向心力より駆動力に多く使われ、車両が円の外側へ向く挙動を示すシャーシ特性を指す[1][2]。または、一定の旋回を続けるのにハンドルを切る事が必要な状態などをさす。
- ^ “アンダーステア、オーバーステアとはどういうことですか? | JAF クルマ何でも質問箱”. 2023年1月18日閲覧。
- ^ “誰か教えて! 「オーバーステア」「アンダーステア」って何?”. 2023年1月18日閲覧。
- ^ 用語辞典「アンダーステア」 FUJI-TV オフィシャルF1ハンドブック コンストラクターズ 142頁 フジテレビ出版/扶桑社 1993年7月30日発行
- 1 アンダーステアとは
- 2 アンダーステアの概要
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