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RCトゥーロン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/22 07:32 UTC 版)

RCトゥーロン
正式名称 Rugby Club Toulonnais
ユニオン フランスラグビー連盟 (FFR)
創設年 1908年
本拠地 トゥーロン
グラウンド スタッド・マイヨール英語版
収容人数 17,500
会長 ムラド・ブジェラル
ヘッドコーチ Pierre Mignoni
主将 シャルル・オリヴォン, バティスト・セラン
所属リーグ トップ14
2024-25 3rd(プレーオフ・準決勝敗退)
ファースト
ジャージ
セカンド
ジャージ
サード
ジャージ
公式サイト
www.rctoulon.com/ja/
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ラグビー・クラブ・トゥーロネ: Rugby Club Toulonnais)は、フランス南部のプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏の港町トゥーロンに本拠地を置くラグビーユニオンクラブである。フランスのラグビーユニオン最高峰のトップ14に所属。通称はRCトゥーロン(RC Toulon)。

歴史

1908年6月、セレクシオン・マリティム、スタッドヴァロワといったクラブの選手たちが合流する形でRCトゥーロンが創設された[1]。成長を続けたクラブは1931年フランス選手権の決勝でリヨンOUを破り初優勝を果たし、初めてブレニュス盾を手にした。決勝が行われたボルドーから帰ってきたチームは3万人もの地元住民に熱狂的に迎えられたという。その後1932年から1986年にかけては4回国内選手権の決勝に進んだもののタイトルを逃した。

ダニエル・エレロがコーチに就任してからクラブは躍進し、1987年にはラシン・クラブ・ド・フランス1992年にはビアリッツ・オランピックをそれぞれ破り、優勝を果たした。しかし、その後は思うような成績を残せないなか経営が悪化し、1000万フランもの赤字が明らかになったことで2000年フランス・ラグビー・リーグからプロD2(2部)への降格を言い渡されてしまった。2004-05シーズンにプロD2で優勝し、5年ぶりにトップ14に復帰したものの次のシーズンで26試合中3勝に終わりたった1年でプロD2に戻ることになった。

2006年コミック・ストリップで財を成したトゥーロン出身の実業家ムラド・ブジェラルはクラブの新たな会長となり、RCトゥーロンをビッグクラブにすることを目標にアンドリュー・マーティンズゴンサロ・ケサダなどの有力選手を獲得した。特にニュージーランド代表でキャプテンも務めたタナ・ウマガの加入は大きな話題となった。2008年、プロD2で優勝し再びトップ14に昇格するとブジェラル会長の有力選手獲得によるチーム強化はますます進められ、イングランド代表ジョニー・ウィルキンソンオーストラリア代表ジョージ・グレーガンジョージ・スミスアルゼンチン代表フェリペ・コンテポーミらと契約が結ばれた。その後、徐々に結果も伴い始めたRCトゥーロンは2012年にトップ14準優勝、2013年ハイネケンカップ優勝・トップ14準優勝、2014年にはハイネケンカップとトップ14でともに優勝を果たし、ヨーロッパ有数の強豪クラブとなった。2015年にはヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップを制し、前身大会のハイネケンカップと合わせて3連覇を達成している。

スタジアム

スタッド・マイヨールで行われる試合

本拠地として使用しているスタジアムはトゥーロンにあるスタッド・マイヨールStade Mayol)である。その名称はクラブのためにスタジアムの建設地を寄付したとされる20世紀初頭の地元出身歌手フェリックス・マイヨール英語版に由来する。収容人数は15,400人。

ピルピル

ピルピル(Pilou-Pilou)とは、RCトゥーロンの試合前に観客たちによって行われるチャントである。そもそもはマルセル・ボドレドという1人の選手が1940年代に作り出したのが始まりとされており、その後ファンの中で受け入れられていった。リーダーのコールにほかの観客が応える形で行われる。歌詞の内容としては山から海に下りてきた(トゥーロンは港町である)戦士たち(=RCトゥーロンの選手)の力強さ・恐ろしさを誇示しチームを鼓舞するものである[2]スペイン料理ピルピルpil-pil)とは関係ない。

タイトル

国内タイトル

  • フランス選手権(現・トップ14
    • 優勝 4回(1931, 1987, 1992, 2014)
    • 準優勝 9回(1948, 1968, 1971, 1985, 1989, 2012, 2013, 2016, 2017)
  • フランス選手権プロD2(2部)
    • 優勝 2回(2005, 2008)
    • 準優勝 1回(2001)

国際タイトル

成績

トップ14戦績(最近10シーズン)

シーズン 順位 試合 得点 失点 勝点 プレーオフ
2013-14 1位 26 16 1 9 660 466 77 優勝
2014-15 1位 26 16 0 10 740 525 76 準決勝敗退
2015-16 2位 26 16 0 10 764 446 82 準優勝
2016-17 4位 26 14 2 10 674 511 69 準優勝
2017-18 4位 26 14 0 12 766 507 73 準々決勝敗退
2018-19 9位 26 12 0 14 572 542 57
2019-20 4位 17 9 2 6 396 334 45
2020-21 8位 27 14 0 13 641 605 66
2021-22 8位 26 13 2 11 572 504 65
2022-23 7位 26 14 0 12 588 557 56
2023-24 4位 26 15 0 11 704 519 69 準々決勝敗退
2024-25 3位 26 15 0 11 680 595 72 準決勝敗退

スコッド

2024-25シーズンのスコッド(2024年9月現在)

RCトゥーロン トップ14 スコッド[3]

フッカー

  • テディ・ドービニー英語版
  • マイケル・イヴァルディ英語版
  • ジャンマルコ・ルッケージ英語版

プロップ

ロック

フランカー/No.8

スクラムハーフ

フライハーフ

センター

ウイング

フルバック

はキャプテン。

歴代所属選手

参考文献

  1. ^ クラブ史(公式サイト)
  2. ^ Pilou Pilou-France's very own haka
  3. ^ Effectif . Rugby Club Toulonnais. 2021年9月4日閲覧。

関連項目

外部リンク




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