外貨準備高(がいかじゅんびこう)(foreign currency reserves)
外国為替市場に介入したり、対外的な収支の決済にあてたりする目的で財務省と日本銀行(合わせて通貨当局という)が持っている外貨の総額のこと。財務省が毎月、統計を公表している。
財務省から公表される統計では、米国債など外国証券や国内外の銀行預金として持っている外貨が大部分を占めるが、そのほかにも、金、IMFリザーブポジション、SDRといった資産も含まれている。
貿易黒字の日本は外貨準備高も多く、世界の国々で外貨準備高を比較したとき、2003年1月末時点まで40か月連続で首位の座につけている。最近では、円安誘導への思惑もあって、外貨準備高が増える傾向にある。
財務省の発表によると、3月末の外貨準備高は4962億ドルと、前月末に比べて109億ドル(およそ1兆3000億円相当)増え、4か月連続で過去最高の規模となる記録を更新した。イラク情勢や3月期末の金融情勢などをにらみ、財務省と日本銀行が円を売ってドルやユーロを買う市場介入を断続的に実施したことで、日本の外貨資産が大きく膨らんだ。
(2003.04.09更新)
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