AGC
読み方:エージーシー
別名:オートゲインコントロール,自動利得制御
AGCとは、電子回路の一種で、入力信号のレベルの大小にかかわらず出力を常に一定に保つための補助回路のことである。
AGCは入力信号が弱い場合には感度を上げ、逆に入力信号が強い場合には感度を下げて出力することによって、出力が常に一定であるように、入力信号を可変制御することができる。例えばAMステレオ放送などの無線通信では、受信電波は強弱が一定していないが、受信した信号を増幅させて出力するまでの過程でAGCを通すことによってレベルを一定にし、スピーカーからは一定の音量で音を出力することが可能になっている。同様にして、デジタルビデオカメラで撮影した映像の明暗差なども、AGCによって均一の明度になるよう制御されている。
自動利得制御
(automatic gain control から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/02 03:13 UTC 版)
自動利得制御(じどうりとくせいぎょ、英: automatic gain control, AGC)とは、多くの電子機器で使われている適応システムである。ピーク信号レベルをフィードバックすることで利得が入力信号レベルに対して適切な範囲になるよう調整する。
- ^ 改訂新版 定本 トロイダル・コア活用百科、4. 小信号狭帯域増幅器、4.4 その他の小信号増幅器、2. IFアンプ(AGCアンプ)。山村英穂、CQ出版社、ISBN 978-4-7898-3067-6。
- ^ 通常、AM・SSB受信機のダイナミックレンジはAGCのダイナミックレンジでほぼ決まる。ダイナミックレンジを広く(市販の受信機では100dB程度)取るため、IF増幅器は一般に3~4段用いる。
- ^ JA3XGSのホームページ、設計TIPS、受信回路設計、AGC(2)。2014年1月19日閲覧。
- ^ JA3XGSのホームページ、設計TIPS、受信回路設計、DUAL GATE。Dual-gate FETを用いた、約30dB/段のAGC増幅器の設計例を紹介。2014年1月19日閲覧。
- 1 自動利得制御とは
- 2 自動利得制御の概要
- 3 その他
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