agressive lymphomaの治療の推移
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/30 04:05 UTC 版)
「CHOP療法」の記事における「agressive lymphomaの治療の推移」の解説
CHOP療法は1970年代に開発された第一世代の化学療法である。その後第二世代、第三世代の中悪性度リンパ腫(aggressive lymphoma)に対する化学療法が開発されたが1990年代の大規模比較試験で治療効果として3年生存率では差がなく、毒性は第一世代のCHOP療法が最も軽度であったため現在、CHOP療法は標準的な治療と言われている。Ageressive lymphomaの治療の原則としてはstageI~IIの限局期はCHOP療法3course+RTであり、stageIII~IVではCHOP療法6~8course+RTである。 限局期に関しては非常に面白いデータもある。CHOP療法8courseとCHOP療法3course+RTを比較したデータがある。それによると5年のPFS(無憎悪生存期間)、OS(全生存期間)はCHOP療法3courseの方が優れているということである。1998年、NEJMにこの論文が掲載されCHOP療法3courseが標準療法となるかに思われた、しかし、2001年度に追跡調査が発表され、5年後以降の再発がCHOP療法3course+RTではCHOP療法8courseでは多く、PFS(無憎悪生存期間)では7年以降でOS(全生存期間)では9年以降でいずれもCHOP療法8courseの方が成績が良いというデータが出ている。これらのデータがそろったのは2005年頃であり、2008年現在、CHOP療法3course+RTで治療したため悪性リンパ腫が再発したという症例もいくつか報告されている。現在、agressive lymphomaの治療がCHOP療法からR-CHOP療法に移行しており、R-CHOP療法8courseとR-CHOP療法3course+RTの大規模比較実験はまだ報告されていないため、どのような治療をするかは主治医との相談によって決定するべきであると考えられている。化学療法だけなら週に数回の外来を7ヶ月ほど通うことになる。放射線療法併用ならば、週に数回の外来に3ヶ月ほど通ったあとひと月間だけ毎日朝だけ病院にきて放射線をあてる必要がある。こういったライフスタイルの違いも治療の選択によって出てくる。また放射線療法では頸部リンパ節に病変がある場合は唾液の分泌が阻害されることがある。
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