UEFAチャンピオンズリーグ 1993-94 決勝
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大会名 | UEFAチャンピオンズリーグ 1993-94 | ||||||
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開催日 | 1994年5月18日 | ||||||
会場 | オリンピックスタジアム(アテネ) | ||||||
主審 | ![]() |
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観客数 | 70,000人 | ||||||
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UEFAチャンピオンズリーグ 1993-94 決勝は、UEFAチャンピオンズリーグ 1993-94の決勝戦であり、39回目のUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦である。1994年5月18日にギリシャ・アテネのオリンピックスタジアムで行われ、ミランが4年ぶり5回目の優勝を果たした[1]。
試合
概要
バルセロナはロマーリオとフリスト・ストイチコフを擁し、圧倒的な攻撃力を誇っていた[2]。一方のミランは守備的なチームであり[2]、対照的なチーム同士の対戦となった。それでもヨハン・クライフ監督はバルセロナの完成度に自信を覗かせ、勝利を確信するコメントを残した[3]。
ミランは守備の要である、フランコ・バレージとアレッサンドロ・コスタクルタの両センターバックを累積警告で欠いた[4]。バレージのポジションにはマルディーニ、コスタクルタのポジションにはフィリッポ・ガッリ、左サイドバックには本来右サイドバックのクリスティアン・パヌッチが入った[5]。また外国人枠の関係でジャン=ピエール・パパンがベンチ外[5]、他の主要メンバーではステファノ・エラーニオが怪我で欠場となった[5]。一方のバルセロナは、国内リーグにおいては外国籍選手の試合出場は3選手までであったが、ベンチ入りは4人まで認められていたため、ミカエル・ラウドルップを含め、4人の外国籍選手をローテーションで起用していたが、当時のチャンピオンズリーグの規定で3人までしか出場が認められず、ラウドルップはメンバー外に[5]、またリーグ戦でも余り起用されなかったフリオ・サリナスもメンバー外となった。
前半22分、デヤン・サビチェビッチのパスが相手DFに当たってゴール前に流れ[5]、これをゴール前に詰めていたダニエレ・マッサーロがスライディングシュートで先制点を奪う[5]。前半終了間際、左サイドでアルベルト・フェレールを抜き去ったロベルト・ドナドーニのパスをマッサーロがゴール左隅に決めて2点目を奪った[6]。後半に入り、47分にサビチェビッチがミゲル・アンヘル・ナダルからボールを奪い、アンドニ・スビサレッタの意表を突いたループシュートで3点目を奪った[6]。59分にはデメトリオ・アルベルティーニのパスから マルセル・デサイーがコースを狙ったシュートで4点目を奪った[6]。バルセロナはロマーリオとストイチコフにボールが繋がらず、殆どチャンスらしいチャンスが無いまま試合が終了した。ファビオ・カペッロは試合後、ラウドルップが不在で助かったと話した[7]。終わってみればクライフが作り上げ、ドリームチームと呼ばれたバルセロナの終焉を予感させる試合となった[3]。この試合を最後にこれまでバルセロナの中核を担ってきたラウドルップ、スビサレッタ、ゴイコエチェア、サリナスらがチームを去った。
詳細
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日本におけるテレビ中継
この年まで生中継は無く、テレビ東京で深夜放送されていたダイナミックサッカーでダイジェストが放送された。
脚注
- ^ “1993/94 Champions League: all details”. AC Milan. 2025年5月5日閲覧。
- ^ a b “Accadde oggi: Milan-Barça 4-0. La faccia di Cruijff e quella foto con la coppa” (イタリア語). スカイスポーツ (2018年5月18日). 2022年3月10日閲覧。
- ^ a b “The Games That Defined Modern Football: AC Milan 4-0 Barcelona (1994)” (英語). ゴールコム. 2022年3月10日閲覧。
- ^ “1993/94 AC Milan 4-0 FC Barcelona: Report” (英語). UEFA. 2022年3月10日閲覧。
- ^ a b c d e f “Milan 4-0 Barcelona: 1994 Champions League final – as it happened page no.1” (英語). ガーディアン. 2022年3月10日閲覧。
- ^ a b c “Milan 4-0 Barcelona: 1994 Champions League final – as it happened page no.2” (英語). ガーディアン. 2022年3月10日閲覧。
- ^ “ICONS OF THE 90S: MICHAEL LAUDRUP” (英語). Football Whispers. 2022年3月10日閲覧。
外部リンク
「UEFAチャンピオンズリーグ 1993-94 決勝」の例文・使い方・用例・文例
- 昨季はUEFAチャンピオンズリーグ,スペインリーグ,スペイン国王杯で優勝した。
- 4月13日,ドイツのサッカークラブ,シャルケがUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝の第2戦でイタリアのクラブ,インテル・ミラノを2-1で破った。
- UEFAチャンピオンズリーグの決勝が5月28日にロンドンのウェンブリー競技場で行われた。
- 我々のチームは決勝で負けた
- 新しいコーチの元でチームは州の決勝まで進んだ
- うちのチームは接戦で試合をものにし決勝に残った
- 彼は決勝戦で長年のライバルと対戦する
- 二人のライバルは決勝戦で引き分けた
- その試合での敗北で彼らのチームは決勝戦から脱落した
- 彼は決勝戦で相手に負けた
- 彼女は女子シングルスの決勝に出場した
- 決勝戦
- 決勝戦は2時に始まる
- 決勝戦に1点差で敗れた
- 我々のチームは決勝戦で外国人チームに負けた
- フランスは決勝でブラジルと対戦することになるだろう
- その姉妹は決勝のためにテニスコートで対戦する
- 我々は決勝戦で相手方に圧勝した
- 8人の走者のうち2人しか準決勝へ進むことができない
- 2つのチームは決勝戦で互角に戦った
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