The Blue Angelとは? わかりやすく解説

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嘆きの天使

(The Blue Angel から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/28 06:14 UTC 版)

嘆きの天使
Der blaue Engel
デンマーク公開時のポスター(1930年)
監督 ジョセフ・フォン・スタンバーグ
脚本 ロベルト・リーブマン
原作 ハインリヒ・マン
製作 エリヒ・ポマー
出演者 エミール・ヤニングス
マレーネ・ディートリヒ
音楽 フリードリヒ・ホレンダー
撮影 ギュンター・リッタウ
配給 ウーファ
東和商事
公開 1930年4月1日
1931年5月13日[1]
上映時間 107分
製作国 ドイツ国
言語 ドイツ語
英語版あり
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嘆きの天使』(なげきのてんし、: Der blaue Engel)は、1930年製作・公開のドイツの映画で、原作はハインリヒ・マンの長編作品。

紹介

ドイツ出身で、当時すでにハリウッドで監督としての名声を得ていた、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督を、当時のドイツで大物プロデューサーだったエーリヒ・ポマーが、ドイツ映画界最初期のトーキー映画の監督として招聘した。 ヒロインのローラ・ローラを演じたマレーネ・ディートリヒは、本作で国際的な名声を得た。 撮影現場では、ドイツ語と英語で撮影された。原作はハインリヒ・マン1905年に発表した小説『ウンラート教授 : あるいは、一暴君の末路』[2]で、マン自身も本作の脚本制作に関与している[3]

公開から約30年後の1959年アメリカエドワード・ドミトリク監督により同題の映画The Blue Angel(邦題:嘆きの天使)』としてリメイクされ、ヒロインのローラをスウェーデン出身の女優メイ・ブリットが演じた。

ストーリー

イマヌエル・ラート教授は融通の利かない謹厳実直な英語の教授だった。そして、彼の毎日は変化のない退屈なものであった。今日も悪戯好きの悪童学生を叱りつけながら講義を進める。

その日、学生の一人が授業中に絵葉書を落して、それを見た教授はあまりの品の無いいかがわしさに仰天した。それは街のキャバレーに巡業に来ている歌妓舞踊団の踊り子の絵葉書で、いかがわしい遊びに誘うものであった。教授は学生達が酒と女の誘惑に負ける事を深く悩み、心配するのであった。

その晩、教授はその事実を確かめるべく責任上から意を決して、生まれて初めてキャバレーの扉を開く事となる。喧噪のなかで戸惑う教授の姿を認めた不良学生は直ぐに逃げ出し、教授は絵葉書に描かれた踊り子のローラの部屋に案内される。あまりに謹厳実直で生真面目な教授は団員達から驚かれながらも、興味をひかれたローラから歓待される。不良学生を見つけて取り逃がしてしまった教授はローラに不思議な魅力を感じながらも、酔客のトラブルに巻き込まれて帽子を忘れて帰っていく。帰る先は殺風景な書籍に囲まれた部屋に、寒々とした寝台がポツンとあるだけであった。

キャスト

リメイク版

  • 嘆きの天使』 "The Blue Angel" (1959年) 西独合作
  • "Pinjra (Marathi: पिंजरा; Cage)" (1972年) ※日本未公開
  • 『ブルーエンジェルカフェ』 "Blue Angel Cafe" (1989年)
  • "La Venus bleue" (1993年) ※日本未公開

作品の影響・評価

脚注

  1. ^ 田中純一郎『日本映画発達史 2 : 無声からトーキーへ』 中公文庫、1976年、220頁。
  2. ^ ハインリヒ・マン『ウンラート教授 : あるいは、一暴君の末路』今井敦訳、松籟社、2007年。ISBN 978-4879842558 新版・岩波文庫、2024年。ISBN 978-4003247419
  3. ^ 今井敦「小説「ウンラート教授」と映画「嘆きの天使」 : ハインリヒ・マン「ウンラート教授」百年 (その2)」『九州工業大学研究報告 人文・社会科学』第54巻、九州工業大学、2006年3月、19-29頁。 
  4. ^ 三浦 淳 (1999年7月31日). “書評:山崎俊晴『ヴィスコンティとトーマス・マン』(日本図書刊行会)1998年9月発行、1500円(税別)”. 新潟大学 三浦淳研究室. 2023年7月18日閲覧。
  5. ^ INTRODUCTION -作品紹介- |「ファスビンダーと美しきヒロインたち」オフィシャルサイト”. 「ファスビンダーと美しきヒロインたち」オフィシャルサイト. VALERIA (2013年). 2023年2月24日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク


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