RO-RO船とフェリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 02:56 UTC 版)
「RO-RO船」の記事における「RO-RO船とフェリー」の解説
RO-RO船は、貨物荷役から発達した形態であり、対するフェリーは、渡船から発達した形態である。発生の由来は異なるが、徐々にフェリーとは構造は似て来ており、近年はRO-RO船とフェリーの区別は曖昧になっている。RO-RO船は広義のフェリーとも言えるが、厳密には、細かな点で違いがある。 RO-RO船はあくまでも貨物船であり、一般の旅客と乗用車の乗船を行わず、基本的にはドライバーのみ13人未満の定員である。また、貨物船であるため、フェリーに比べて保安設備などの規格が緩く、船員数もフェリーに比べて少ない。また、契約した業者の荷役のみを行い、船内への積載はドライバーではなく、乗組員の手で行われる。それに対し、フェリーは一般旅客を受け入れ、契約していない業者のトラックも受け入れている。広い一般旅客区画が設けられている他、保安体制が厳しく定められている。 長距離カーフェリーの場合年間を通しての収益の柱は、トレーラー、トラックの輸送であるケースが多い。この場合旅客船であるカーフェリーは法的規制のためコスト高である。ドライバー抜きでトレーラーのみを運ぶ場合 法的には貨物船であるRO-RO船がずっと経済的である。このため、長距離カーフェリーは衰退気味でRO-RO船への転換が進みつつある。
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