RMII
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/22 16:30 UTC 版)
「Media-independent interface」の記事における「RMII」の解説
reduced media-independent interface(RMII)は、PHYとMACを接続するのに必要となる信号の数を減らすために開発された規格である。MIIの規格から以下の4点が変更された。 2つのクロックTXCLKとRXCLKを単一のクロックに置き換える。このクロックは、出力ではなくPHYへの入力であるため、スイッチなどのマルチポートデバイス内の全てのPHYでクロック信号を共有できる。 クロック周波数を25MHzから50MHzに倍増し、データパスは4ビットから2ビットに狭める。 RXDV信号とCRS信号を1つの信号に多重化する。 COL信号を削除する。 これらの変更は、RMIIがMIIと比較して約半分の数の信号を使用することを意味する。 RMIIの信号信号名説明方向REF_CLK 連続50MHz基準クロック 基準クロックは、外部クロックソースから両方のデバイスに入力することも、MACからPHYに駆動することもできる。 TXD0 送信データビット0(最初に送信) MAC→PHY TXD1 送信データビット1 MAC→PHY TX_EN ハイのとき、TXD0とTXD1のデータを送信機にクロックする。 MAC→PHY RXD0 受信データビット0(最初に受信) PHY→MAC RXD1 受信データビット1 PHY→MAC CRS_DV キャリアセンス(CRS)とRXデータ有効(RX_DV)は交互のクロックサイクルで多重化される。10 Mbit/sモードでは、10クロックサイクルごとに切り替わる。 PHY→MAC RX_ER 受信エラー(スイッチではオプション) PHY→MAC MDIO 管理データ 双方向 MDC 管理データクロック MAC→PHY MDCとMDIOは複数のPHYで共有できる。 受信機信号と送信機信号は同じREF_CLKを基準にしている。 このインタフェースは、MIIの18個に対して9個の信号を必要とする。9個の内、マルチポートデバイスでは、MDIO、MDC、REF_CLKは共有できるので、各ポートで必要なのは6または7個となる。 RMIIでは50MHzのクロックを必要とし(MIIでは25MHz)、データは1クロックに対し2ビットずつ送信される(MIIでは4ビット)。データは立ち上がりエッジでのみサンプリングされる(つまり、ダブルポンピングされない)。 REF_CLKは、100Mbit/sモードと10Mbit/sモードの両方で、50MHzで動作する。その代わり、10Mbit/sモードでは、送信側(PHYまたはMAC)は10クロックサイクルの間全ての信号を有効にしておく必要があり、受信機(PHYまたはMAC)は10サイクルごとにのみ入力信号をサンプリングする。
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