R-クラスとは? わかりやすく解説

メルセデス・ベンツ・Rクラス

(R-クラス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/07 09:39 UTC 版)

メルセデス・ベンツ・Rクラス
W251型
2011年モデル
2010年モデル
前期型
概要
販売期間 2006年 - 2017年
ボディ
乗車定員 7人
ボディタイプ 5ドアワゴン
駆動方式 FR4WD
パワートレイン
エンジン 272型 3.497 L V6 DOHC
276型 3.497 L V6 DOHC
113型 4.965 L V8 SOHC
273型 5.461 L V8 DOHC
156型 6.208 L V8 DOHC
変速機 7速AT 7G-TRONIC
車両寸法
ホイールベース 2,980 mm
全長 4,930 mm
全幅 1,920 mm
全高 1,660 mm
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メルセデス・ベンツ・RクラスMercedes-Benz R-Class )は、ドイツの自動車メーカーであるダイムラーメルセデス・ベンツブランドで展開していた、7人乗り自動車である。

概要

2001年北米国際オートショーで「Vision GST(Grand Sports Tourer )」として最初のコンセプトが発表され、最終的なプロダクションモデルは2005年ニューヨーク国際オートショーで発表された。日本では2005年の東京モーターショーに参考出品された。

メルセデス・ベンツではこのRクラスを、「乗用車に求められるすべての要素を極めて高い次元で融合させた、まったく新しいカテゴリーのラグジュアリーモデル」と位置づけ、ミニバンステーションワゴンなどの要素が含まれている。アメリカ合衆国アラバマ州タスカルーサ工場で生産され、Mクラス(W164)やGLクラス(X164)とプラットフォームを共有する。ただし、フルタイム4WD車の機構は、独自の4MATICを採用している。

2010年にはニューヨーク国際オートショーにてフェイスリフトを受けた2011年モデルが発表された[1]

その後、プラットフォームを共有するMクラスは2011年(W166)に、GLクラスは2012年(X166)にそれぞれ新型が発表されたが、Rクラスはモデルチェンジを受けることなく2012年に生産国であるアメリカでの販売を終了し、2013年にはヨーロッパなどでも販売を終了してた以降は、中国でのみ販売が行われていたが、2017年に中国での生産と販売を終え、11年の歴史に幕を下ろした。[2]

2015年1月27日、メルセデス・ベンツUSインターナショナル (MBUSI) とAMゼネラルは生産委託契約を結んだことを発表した。タスカルーサ工場の生産能力に余裕を持たせるため、同年夏よりRクラスの生産はAMゼネラルのミシャワカ工場に移管される[2]

日本での販売

2006年4月より「R350 4MATIC」「R500 4MATIC」の販売が始まった。

すべてのモデルが7速ATおよびフルタイム4WD(4MATIC)を採用しており、「R350 4MATIC」は右ハンドルのみ、「R500 4MATIC」は左ハンドルのみという構成である。

海外にはAMGモデルの「R63 AMG」(過去に日本市場でも導入されていた)やディーゼルエンジンを搭載する「R320 CDI」「R420 CDI」などがある。

初期の日本仕様では、国土交通省の定める保安基準に準拠してサイドアンダーミラーが付いており、「スタイルを損ねる」との声が多かった。その後、助手席側ドアミラーに内蔵するサイドビューカメラからの映像をカーナビゲーション用モニターに投影するという手法に改変され、同ミラーは廃止された。

2010年11月4日にマイナーチェンジを実施。前後のデザイン変更に加えてETCユニットが標準装備となった。R550 4MATICがラインナップから落とされ、R350 4MATICのみとなった。

2012年1月30日に一部改良。「BlueDIRECTテクノロジー」を駆使した276型エンジンと7速AT「7G-TRONIC PLUS」を搭載したことで、動力性能と燃費性能が向上され、「平成21年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆)」と「平成22年度燃費基準+25%」を達成(平成27年度燃費基準も達成)したことで、環境対応車普及促進税制に適合。シート素材を従来のレザーツイン(ファブリックと人工皮革のコンビネーション)から「レザーARTICO(人工皮革)」へとグレードアップ。なお、今回の一部改良により、グレード名を「R350 4MATIC BlueEFFICIENCY」に改名した。

2014年4月、販売終了。

日本での過去のグレード
グレード 製造期間 排気量 エンジン 最高出力・最大トルク 変速機 駆動方式
R63 AMG 2007年1月-2007年10月 6,208 cc 156型 V型8気筒DOHC 514 ps/64.2 kgm 7速AT 4MATIC
R500 4MATIC 2006年3月 - 2007年10月 4,965 cc 113型 V型8気筒SOHC 306 ps/46.9 kgm
R550 4MATIC 2007年11月 - 2010年10月 5,461 cc 273型 V型8気筒DOHC 387 ps/54.0 kgm
R350 4MATIC 2006年3月 - 2012年1月 3,497 cc 272型 V型6気筒DOHC 272 ps/35.7 kgm
R350 4MATIC BlueEFFICIENCY 2012年1月-2014年3月 3,497 cc 276型 V型6気筒DOHC 306 ps/37.7 kgm

脚注

  1. ^ New York 2010: Mercedes R-Class hits the refresh button for 2011”. Autoblog (2010年3月31日). 2015年1月27日閲覧。
  2. ^ a b Mercedes moves R-Class production to AM General in Indiana”. Autoblog (2015年1月27日). 2015年1月27日閲覧。

外部リンク


Rクラス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/24 14:02 UTC 版)

HP 9000」の記事における「Rクラス」の解説

Rクラスは、Dクラスマシン19インチラック向けにパッケージし直したものであるDクラスとの違いは、ホットプラグディスクをサポートしていない点である。

※この「Rクラス」の解説は、「HP 9000」の解説の一部です。
「Rクラス」を含む「HP 9000」の記事については、「HP 9000」の概要を参照ください。

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